終戦記念日に靖国神社を参拝した後、久しぶりに九段から皇居東御苑、丸の内へとぶらりと散策してみました。
日本武道館では、丁度戦没者追悼式が行われていた時間帯で、厳重な警備体制が敷かれていましたが、田安門から牛ヶ淵を望むと大きな蓮の花が満開となっていました。
九段下の昭和館では、「帰還への想い~銃後の願いと千人針~」の特別企画展が開催されており、戦時中の出征された人への想いや銃後に残された人々の想いや生活などが、生々しく資料や手記などの展示物で紹介されていた。
戦時中に出征者に贈られた召集令状や日の丸の寄せ書き、千人針などの展示品を見ていると、何とも心に詰まるものがありました。
出征時に書かれた家族への手紙では、「・・・殿・・これから祖国のために出征します・・・」と切々と書かれているが、どんな気持ちで書いていたのだろうか?と思いを馳せていたが、前後の方々もすすり泣きしながら、手紙の文面を追っておられました・・
また、戦地から離れた家族への想いをつづった手紙や、無事帰還された帰還兵を迎えるしーんなど、当事者でも記憶が薄れかけている貴重な想いをみて、この国の戦後の発展や今日の無様な状況を思慮していた。
昭和館で涼を取ってから炎天下となっていた清水濠、平川濠を散策して平川門から久しぶりに皇居東御苑に入ると、丁度お昼休みの時間帯でもあったので、近くのビジネスマンや外国人観光客の姿も見受けられていた。
御苑内に入り梅林坂から天守台(天守閣跡)へと回り、江戸城のありし頃に思いを馳せていたが、丸の内のビル街や吹上御所を望む光景は、東京のど真ん中とは思えない別世界のようです。
松の大廊下跡、石室、展望台、中の門、大番所・百人番所など本丸・二の丸・三の丸を巡り大手門から皇居前に出たが、四季の花が咲くシーズンとは異なり、静寂の中に重々しい独特の雰囲気が漂い江戸城の名残を感じていた。
皇居前に出ると、丁度お昼時間を過ぎていたが、猛暑のこの日も皇居ランナーは給水ボトルを手にして、走るランナーは絶え間なく続いており、思わず「頑張って~」と声をかけていた。
東御苑も都内の有名なパワースポットとなっており、大手町までの長くて暑い散策であったがどこかパワーを得て気力も漲る思いがしていた。