575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

月めぐり、旅ぐるめ        愚足

2006年01月02日 | Weblog
 老いの身にはあっと言う間の一年。また新しい年が容赦なくやって来ました。
 ならば、思い切って一年を先取りしようと各月の句をめぐりましたが、気になるのは旅の句ばかりでした。
   
   一月の菊畑つづく当麻みち         南部憲吉
   木曽馬の黒瞳みひらく二月かな      大峯あきら
   三月や大竹原の風曇り           芥川龍之介
   琵琶の帆に煙霞も末の四月かな      飯田蛇笏
   暮れて着く湯町明るき五月かな      井本農一
   六月や信濃は雲のはたた神        森 澄雄
   七月のなほ雨雲の船出でゆく       米澤吾亦紅
   八月の榧の木陰も若狭かな        石川桂郎
   橋立の松籟を聴く九月かな         斎藤朗笛
   十月を風が送るや日本海          榎本好宏
   海の鵜に十一月の日は移る        小宅容義
   玄海の砂噛む波も十二月          清水基吉

   迷い凧彼方のくにに恋しけり        愚足

 おいしい旅がしたい!!!
コメント (1)
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