先日の句の本歌ではなく、本句は、
長谷川櫂さんの
春の水とは濡れてゐるみづのこと
でした。
この句は、西脇順三郎詩集のなかの「雨」という
詩からインスピレーションを受けたそうです。
雨
南風は柔かい女神をもたらした
青銅をぬらした 噴水をぬらした
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした
潮をぬらし 砂をぬらし 魚をぬらした
静かな寺院と風呂場と劇場をぬらした
この静かな柔かい女神の行列が
私の舌をぬらした
春の水とは濡れてゐるみづのこと
一人の作者が、一生に、一つか二つしか出来ない句で、
パクッテも決して成功しないそうです。
遅
長谷川櫂さんの
春の水とは濡れてゐるみづのこと
でした。
この句は、西脇順三郎詩集のなかの「雨」という
詩からインスピレーションを受けたそうです。
雨
南風は柔かい女神をもたらした
青銅をぬらした 噴水をぬらした
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした
潮をぬらし 砂をぬらし 魚をぬらした
静かな寺院と風呂場と劇場をぬらした
この静かな柔かい女神の行列が
私の舌をぬらした
春の水とは濡れてゐるみづのこと
一人の作者が、一生に、一つか二つしか出来ない句で、
パクッテも決して成功しないそうです。
遅