575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

虫のしつけ   麗

2006年01月12日 | Weblog
先日、腰痛に悩む夫につきあい犬山の温泉にでかけました。
露天風呂に
「虫のしつけがいきとどかず、悪さをしましたらお許し下さい」
という立て札があり、一人湯につかりながら
「虫のしつけとは、なかなか粋な表現だな~」と思っていました。

他人に必要以上に押しつけず、でも、注意をうながす。
これは朗読の場合にも
必要なテクニックだと思います。
一人よがりな読み方をしないことを、私はアナウンサーの師匠、
朱露さんや亜子さんから教わりました。

また「間は魔なり」ということも。
これは文章を声に出して読むとき、
間違った間をとると意味通じず、恐ろしいものになるということ。
ただし、次に発する言葉を期待させる時は、あえて間をとって、
黙ることも必要だということ。

緩急、間、抑揚。文章のどこを強調して読むか?
こういうことを常に意識して読むと、
それまでごろんと寝そべっていた文章が、
突如、立体的に立ち上がってくるのです。

でもこれには落とし穴があって、
意識しすぎると気持ち悪いクセのある読み方になるので注意が必要です。
アナウンサーのしつけも大変です。。
コメント (8)
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