575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

575の不思議  麗

2006年01月26日 | Weblog
待望の「博士の愛した数式」が映画化されたので
1日も早く見に行きたいと思っているところです。
この本の著者である小川洋子さんと数学者の藤原正彦さんの対談集の中に
複雑な数学的現象を1行の数式で統制する美しさと
大自然を575という最小の言葉で表現する俳句は
どこか似ているというくだりがありました。

数学はちんぷんかんぷんだけど俳句でならなんとかがんばれそうな
気もしてきませんか?
実は575の17文字も57577の31文字も素数
(1より大きい整数でそれ自身と1以外では割り切れない整数)だそうです。
2,3,5,7・・・と続きますが素数とはなんの統一性もなく
気まぐれに現われるそうで、その公式はまだ見つからないそうです。
数学者からみた素数は魅力的で、それは混沌の中で美の秩序を求める存在のよう。

俳句や短歌が素数で出来ているのは偶然とはいえ奥深い神秘を感じますね。
「混沌の中の美の秩序」∞に広がることばの宇宙をさまよう感じでしょうか。
そんなことを考えていたら
知り合いのお子さんとの会話を耳に。
「○○くんの親、離婚するんだって~」
「え~。それで、なんて言ってあげたの?」
「ヘビイ」
「ヘビイ!!」
思えばこれも3文字で素数でした。「ビミョー」も「キモイ」も3文字でした。
なんだか
割り切れぬ思いです。

コメント (3)
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