575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

物語を詠む       遅足

2014年02月17日 | Weblog

 ひぐらしのこゑ切(せつ)久女のこゑ切々

 そこここに虚子嫌ひゐて咳払い

 歳月の師弟に隙間風つのり

作者は鷹羽狩行さん。
杉田久女の一生を描いた劇「山ほととぎすほしいまま」。
それを観て、詠んだ連作だそうです。

短歌には、本や劇を題材にとった連作があることは知っていました。
俳句でも、物語をもとに句をつくるやり方もあるんですね。

また先日のNHK俳句では、絵踏という題詠が紹介されていました。
踏絵のことで、春の季語だそうです。教科書でしか知らない絵踏。
まさに死語ですが、そういう状況を想像して句をつくるという。
一度チャレンジしてみたい季語です。

参考文献・宮坂静生著「俳句原始感覚」。
コメント
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