575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

子規の愛した団子   麗

2014年02月27日 | Weblog
先日、東京に行った友人から大変嬉しいお土産を頂きました。
あの正岡子規も夏目漱石も愛したという羽二重団子です。お店は荒川区の日暮里に本店があるそうなんですが、大変歴史ある老舗のお団子やさんでなんと創業は
文政二年といいますから西暦1819年です、初代の庄五郎さんが、根岸の里音無川のほとりの芋坂(いもざか)の現在地に「藤の木茶屋」を開業し、街道を行く人々にお団子を売っていたそうです。このお団子が、きめ細かく羽二重のようだと賞され、それがそのままお店の名前になって「羽二重団子」となったそうです。お団子はまん丸ではなく、ちょっと大きめのひらべったい感じで4こが竹串にささっています。みたらし団子っぽい昔ながらの生醤油の焼き団子と、餡団子の二種類をいただきました。

そもそも団子というものは、中国渡来のお菓子だったそうですが、江戸時代に入って普及したものです。
文豪に愛されたこのお団子、「吾輩は猫である」の中にも
「芋坂へ行って團子を食いましょうか。」というくだりがでてきますし
正岡子規の愛した団子として
あん付三本、焼一本を食ふ
という記述が残ってします。そして子規と言えばやはり俳句ですよね。もちろん俳句にもよんでいます。

「芋坂も団子も月のゆかりかな 」 とか
「名物や月の根岸の串團子 」 など、ここのお団子の俳句を
何句もを作っています。
司馬遼太郎も「坂の上の雲」の中で、元祖藤の木茶屋のことを書いています。

ちょっとネットで調べてみましたらこのお店は
なぜか「パワースポット」なのだそうです。どうやら近くの善性寺のお稲荷さんと、店の中庭にあるお稲荷さんが向かい合って店の方を向いているのでパワースポットということで、人気があるそうです。

JR日暮里駅の東口から徒歩数分。そのまま直進すれば子規庵に行くことが出来るようです。
子規庵も一度行きたいと思っていますので今度東京に遊びに行く機会があれば羽二重団子のお店も訪れたいと思います。
コメント
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