名古屋の古い町を歩くと民家の屋根に小さな祠が上がっているのを目にすることがあります。
それが「屋根神様」。名古屋市西区の四間道は戦争被害も免れ、屋根神様を見ることが出来ます。一階の屋根の上に火除けの秋葉神社、津島神社、熱田神宮などの祭神が祀られています。全国的に見てもこの屋根神様の信仰の形は珍しいそうです。
さて、名古屋出身の亜子さん。幼い頃東区に住んでおられ、当番ではしごを使って、この屋根神さまにお供えをした思い出をお持ちです。そして、四間道あたりを亡きご主人とよくお散歩されたそうです。そんな懐かしい場所に元気に飛んでいる寒雀のことを詠まれました。
能登さんからのコメントです。
「近頃、めっきり数を減らした雀、屋根神様のある街には今も健在でしょうか。高く飛ばない雀の特徴も捉えている佳句。」
私もいただきました。屋根神様という言葉選びと、その高さに雀が飛ぶ様子をとらえた所が新鮮でした。
それにしてもこの冬ほど雀に注目したことはありませんでした。見ているようでもしっかり見るということの大切さを実感させられました。そして、コロナが収束したらまた四間道あたりをぶらぶら散策したくなりました。麗子