「春浅し」
- 探し物見つからぬまま春浅し (麗子)須美
- 介護する肩腕痛む春浅し (佐保子)竹葉 遅足 晴代 亜子
- 春浅き空にま白き昼の月 (亜子)殿 紅 佐保子 郁子 須美 千香子 泉
- 瀬音聞き赤福にお茶浅き春 (等)
- 春浅く 溪<たに>の祠に 神眠る (殿)竹葉 紅 能登 遅足 等
- 春浅し芝駆け回る犬と子と (須美)
- 春浅しやたらに響く着信音 (郁子)
- 春浅きこずえの周り乳化せり (能登)殿 結宇
- 酒すする二十歳の孫や春浅し (竹葉)紅 結宇
- 春浅き印つけゆく測量士 (晴代)佐保子 麗子 千香子
- 底見せて流るる田川春浅し (千香子)竹葉 能登 麗子 等 晴代 泉 亜子
- 春浅し凝脂(ギョウシ)洗はる今は誰そ(タソ) (結宇)遅足
- 光さす床のぬくもり春浅し (泉)能登 等 晴代 千香子 亜子
- けごろもに差し込むひかり春浅し (遅足)結宇 麗子 郁子 泉
- 憂き想い 濃茶練りこみ 春浅し (紅)殿 佐保子 郁子 須美
自由題
- 何よりも鬼より嫌ひ「コロナ外(そと)」 (等)
- 入院の留守宅守る雛飾り (麗子)佐保子 結宇 郁子 須美 亜子
- 木蓮や毛衣しろくひかりをり (佐保子)能登 遅足 泉
- 街路樹の影縮こまる余寒かな (亜子)殿 竹葉 晴代 泉
- 読みおえぬページに残る寒さかな (晴代)竹葉 紅 遅足 結宇 麗子 等 須美 千香子 亜子
- 万両の実もみなついばまれ寒の明け (結宇)晴代 千香子
- 三つ葉芹 野の香放ちて 空白む (殿)紅 等
- 草の芽や遺伝子つなぐ笑顔かな (能登)千香子 泉
- 楤の芽を好みし母は末娘 (須美)能登 遅足 結宇 郁子
- 針もたぬ 0型女子の 針供養 (紅)殿 須美
- 自粛中響く声あり梅咲きぬ (竹葉)等 晴代
- 内股となり骸骨模型冬星座 (千香子)能登 佐保子 麗子 郁子
- 静けさや若人集う冬五輪 (泉)
- 淡雪のうっすら哀し生きるとは (郁子)殿 竹葉 紅 佐保子 麗子 亜子
皆さまの予想はいかがでしたか?
トップ賞:兼題は亜子さんと千香子さん、自由題は晴代さんでした。おめでとうございます。
来月のお題決めのお手伝いをお願いします。
春まだ浅し・・冷え込みは続きそうです。お身体ご自愛ください