575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

御降りや黒木の鳥居鎮まりぬ  郁子

2023年01月20日 | Weblog

お正月、帰省するたびに福知山市大江町にある元伊勢さんにお参りします。雪で行けない年が続いたので今年は二年越しのお参りでした。

正式に元伊勢内宮皇大神社といい 今の伊勢神宮より54年前にまつられたと伝わる格式のある神社だそうです。そこからさらに奥の渓谷に降りていくと鎖を伝ってお参りする天の岩戸神社、すこし離れて外宮豊受大神社があり、この三つを元伊勢三社と呼び、一緒に参ると大変ご利益があるそうなのです。亡くなった義父は「この地から今の伊勢神宮に遷ったんやで」とご自慢でした。かつて山陰地方は大陸からの文化を受ける玄関口で、丹後半島など地名からして歴史を感じるところがたくさんあります。

その歴史ある元伊勢さんの鳥居が、黒木の鳥居で、木の皮をそのままつけた杉を用いています。全国でも二つしか例のない珍しいものと最近知り句にしてみました。

竹葉さん: 古そうな素朴な鳥居はきっと町外れの森の中にあるのでしょう。御降りの中ずっと代々お社が鎮座してきたと感じさせられます。

須美さん: 静まり返る感じがよく伝わる

泉さん: なんとなく落ちついて静けさが漂っている様子がわかる。

千香子さん: 神社の荘厳さが浮かんできます

選句コメントをありがとうございました。

 

ちなみにこの元伊勢さん、出雲大社から富士山の浅間神社を結ぶほぼ一直線上に位置し、途中伊吹山の神社も同緯度で繋がるのだそうでパワースポットとして人気があります。さらに参詣で拝めるピラミッド型の「日室ヶ嶽」は一願成就の霊峰。ここは願い事をなんでも一つだけ叶えてくれる「一願さん」。私も家族でいつも長いこと手を合わせています。

   

すっかり観光案内になってしまいましたね。(笑)

今回ひいたおみくじは「大吉」でした。    郁子

 

コメント (3)
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