575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

御降りや梢に光る玉となり  麗子

2023年01月27日 | Weblog

今年の正月は御降りがなく苦戦をしたと言いながらも、きらめく雨の雫が玉のようだと見事に詠みこんだ作者。

実はお正月から体調が絶不調であったと聞き、この句には祈りもこめられていたのかと思いました。玉には宝の意味もあります。

 

選句コメントです。

竹葉さん: こちらでは7日頃夜雨が降り、朝垂れ梅に水玉が新芽毎に光っていて、まさにこの句のようでした。水滴とか雫とか水玉でなく、玉だけでいいのだと知りました。

晴代さん: この御降りは雨ですね。光る玉が幸先よさそう。

千香子さん: 枝に光る水玉は本当に綺麗だなぁと思ったことがあり

   水玉の小枝に列や けふ冬至   と詠んでみたこともありました。

能登さん: 御降りを正面から詠んだ佳句。希望の玉になりますように。

 

 

「御降り」という季語

「おさがり」と読むのも含めて今回初めて知りました。富正月とも言われ元日に雨または雪が降るとその年は豊穣であると言われているのですね。

初夢に 富士・鷹・なずびを望むように新年に縁起をかついでこの一年の吉兆を占うものには興味があります。お正月に限らず、

茶柱がたつとか、ツバメが巣をつくる。四つ葉のクローバー。白蛇を見る・・風水、占いなども気になる方です。

テントウムシが手や体にとまるのも幸運の印とか。

ただ何もしないで幸運ばかり望んでいてもダメですね。そんな「虫」のいい話につけこまれないように気をつけることにします。郁子

 

コメント (2)
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