575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

御降りは神のいたずら今朝の恋  遅足

2023年01月30日 | Weblog

「御降り」(おさがり)という季語は確かに一般的な言葉ではなく、現代人にはなじみがなく古めかしい季語のような感じがしました。それだけに今まで句会の兼題に出されなかったのだと思います。このような俳句独特の季語はどこか閉鎖的な感じがするかも知れませんが、新年あえてチャレンジした季語でした。

 

さて、この遅足さんの俳句は、そんな古めかしい季語にちょっぴりユーモアと想像力の風を吹かせてくれました。お正月に降る雨は神様のいたずら。。。さだまさしの「雨宿り」を思わせる遊び心いっぱいの句です。新年に始まるちょっとした恋心でしょうか?

泉さん:特別な景色になり 気分も高なる様子がわかる。

亜子さん:三が日に雨や雪がちらつくのは、神様がお正月気分に浮かれている私たちを戒めているのでしょうか?「御降り」と「今朝の恋」は飛躍しているが面白い取り合わせ。初詣で恋心が生まれたのかも知れない。なぜか気になるフレーズです。

能登さん:青春の思い出ですか。いいですね。鬱陶しい世情のなか、ほっこり暖かくなります。

               ★★★

この句が能登さんのおっしゃる青春の思い出の句ならまたエピソードを聞かせて欲しいですね。

恋の始まりは雨って感じでしょうか?相合傘の若き日の遅足さんの姿を想像してしまいました。

季語は古くても遅足さんの感性は瑞々しいですね。麗子

コメント (1)
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