日傘も役に立たないほどの暑さになっています。色んな日傘が閉じたり開いたり。。皆さまご自愛ください。
2023年7月題詠「日傘」投句一覧
① 愛されるとはモネの日傘の淑女立つ
② 日傘より光あふれるモネ婦人
③ 残されし日々の日傘を惜しみけり
④ 日傘さす晴雨兼用常となり
⑤ 白日傘丁寧に閉づ妹の墓前
⑥ 灼熱や日傘の香り祖母の顔
⑦ 街の熱ひだに折り込む日傘かな
⑧ 保護者会きりりとたたむ黒日傘
⑨ 日は真上日傘ぱちんと日の中へ
⑩ 海風に大パラソルのひしめけり
⑪ 尾張野の空に日傘をひらきけり
⑫ 武家屋敷静かに日傘進みけり
⑬ 遠き日や日傘傾け笑う君
自由題
① 向日葵にチリンと合図ヘルメット
② どしゃ降りの夏列車でラ・カンパネラ
③ あの夏よ坩堝の町の本屋消ゆ
④ 名も知らぬ路傍の花や夏の露
⑤ 目の合いしこだぬきまさか夏の庭
⑥ 来訪のわけにはふれず百合の蕊
⑦ まとひ来るまだ来る蛍闇無音
⑧ 板敷の床の昼寝の肌触
⑨ 病む人のやや重たげな夏蒲団
⑩ ほぼ白寿スイカ頼りの日々となり
⑪ 七夕や百歳の母夢で会う
⑫ まっさおな日傘をたたむ神(おとこ)かな
⑬ 夏帽子孫の頭や我に似て