575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

日は真上日傘ぱちんと日の中へ  竹葉

2023年07月28日 | Weblog

毎日のように体温を超える酷暑のニュースが,国内外から入ってきます。

クーラーの不具合?なんて状態は、今、怪談話より怖いかもしれませんね。

この句は、日傘をさすとも開くとも言わずに、その瞬間をとても軽やかに明るく表現しています。

そのせいか暑さを感じないというかむしろ楽しむ余裕を思わせます。

 須美さん: 日傘ぱちんが好き 

 晴代さん: 日が韻をふんで、またぱちんという音で暑さも楽しんでいるようですね。

 郁子: 日・日・日の重ねのリズムがいいですね。ぱちんもきいて上向きの明るさ楽しさがある。

 

夏の風物詩が戻ってきました。

   海風に大パラソルのひしめけり  佐保子

 泉さん: コロナから久しぶりの海で多くの人のパラソルがひしめき合っている。

夏祭りや盆踊りなどの地域のイベントも再開されていますが、中止続きのコロナの空白期間のため

例年どおりの準備を知るものがいなくなり混乱しているところもあると聞きます。変遷は仕方ないとしても

浜辺にカラフルな傘、磯焼きや海の家の賑わいは無くなってほしくないです。

 

   日傘さす晴雨兼用常となり  須美

 郁子: 傘売り場のセールス文言「晴雨兼用」が中七にぴったりはまった面白さでいただきました。

中学生の女の子が通学で日傘を使っているのを見ました。

これからは小学生も、有害な紫外線対策として傘をさすのが当たり前になるのかな。

漢字は書けずとも「これ、セーウケンヨー」なんて言いながら。

学校のプールもスイミングスクールの室内プールに移行していくようです。

 

夏休み明け、肌の黒さを競った時代はどんどん遠ざかります。 郁子

 

コメント (1)
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