575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

さよならと言う時来たり春苺  能登

2022年03月18日 | Weblog

  季題を宿題に、店頭の苺ばかり眺めていたように思います。

その間に季節はどんどん進みました。この句に対する選句コメントです。


殿さま:卒業、就職など春は別れの季節。最後の食事が終わりデザートの苺を食べる。その刹那を捉えた秀句。

紅さん:別れの時、最後に苺を食べたのでしょうか?その瞬間を切り取った素敵な句ですね。

千香子さん:春は別れの季節でもあり この中には ⑭泉さんの句「青春の甘さ酸っぱさ」も含まれていると思いこちらにしました

泉さん:春は別れの季節でもある。なんとなく切ない。

亜子さん:◎の句。春は出会いと別れの季節だが、深刻な別れではない気がする。「春苺」という季語で未来が感じられ希望のある別れに思える。夏苺ならこうはいかないでしょう。

 確かに「苺」のもつイメージは、すこし悲しい場面のトーンをやわらげてくれるようです。

 

卒園や苺コサージュはずむ胸  健太

今回飛び入りの健太さんは、お子さんの卒園式にでられたのでしょうか。

緊張とわくわく感が胸のコサージュの動きに集約され、

生きているという実感と愛おしさがあふれる素敵な句ですね。

殿さま:ファンシーグッズに多様される苺。幼児には花のコサージュより苺が似合うのかもしれません。楽しげな情景を描いた可愛らしい句。

結宇さん:幼稚園でしょうね。 苺をコサージュとは、しゃれてます。 周囲の家族にもよろこばれたでしょう。

この句は能登さんも選句されていますし、遅足さんは、この句と冒頭の能登さんの句にそれぞれ一票入れています。

会うは別れのはじめですが、別れがあるから次の出会いが生まれるということですね  郁子

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春場所のいちご横綱「でかほ... | トップ | 涙ぐむ 受験子阻む 赤き門 <殿> »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (佐保子)
2022-03-18 09:19:35
初登場の健太さんは、遅足のリハビリに毎週金曜日に来て下さる28歳の新婚さんです。宏二が遅足で句を作っている話を聞いて、毎週句の話題をしつつ、3月の題は?と聞いて、宏二にできたかどうか聞いてくれます。この句は最初卒業生の胸のいちごコサージュが好きな子との別れを惜しんでドキドキするのを詠むところから出発。少し私がおせっかいをして小さい子にしては?とアドバイス。半分合作かな?今日彼が来ます。なんというのかな?これからも作ってくれるといいのですが、、、。
返信する
Unknown (郁子)
2022-03-18 11:22:21
健太さん。これからも是非参加してください。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事