季題を宿題に、店頭の苺ばかり眺めていたように思います。
その間に季節はどんどん進みました。この句に対する選句コメントです。
殿さま:卒業、就職など春は別れの季節。最後の食事が終わりデザートの苺を食べる。その刹那を捉えた秀句。
紅さん:別れの時、最後に苺を食べたのでしょうか?その瞬間を切り取った素敵な句ですね。
千香子さん:春は別れの季節でもあり この中には ⑭泉さんの句「青春の甘さ酸っぱさ」も含まれていると思いこちらにしました
泉さん:春は別れの季節でもある。なんとなく切ない。
亜子さん:◎の句。春は出会いと別れの季節だが、深刻な別れではない気がする。「春苺」という季語で未来が感じられ希望のある別れに思える。夏苺ならこうはいかないでしょう。
確かに「苺」のもつイメージは、すこし悲しい場面のトーンをやわらげてくれるようです。
卒園や苺コサージュはずむ胸 健太
今回飛び入りの健太さんは、お子さんの卒園式にでられたのでしょうか。
緊張とわくわく感が胸のコサージュの動きに集約され、
生きているという実感と愛おしさがあふれる素敵な句ですね。
殿さま:ファンシーグッズに多様される苺。幼児には花のコサージュより苺が似合うのかもしれません。楽しげな情景を描いた可愛らしい句。
結宇さん:幼稚園でしょうね。 苺をコサージュとは、しゃれてます。 周囲の家族にもよろこばれたでしょう。
この句は能登さんも選句されていますし、遅足さんは、この句と冒頭の能登さんの句にそれぞれ一票入れています。
会うは別れのはじめですが、別れがあるから次の出会いが生まれるということですね 郁子