「初刷り」は新年になって初めての印刷物。その代表は元日の新聞です。
いつもより分厚い初刷りの新聞。くつろいで初新聞に目を通す朝。インクの匂いも新しい感じがするでしょう。
ちょうど一年前に能登を襲った大地震。まだまだ復興にはほど遠いですが、そんな中にも初刷りの新聞に腕相撲に興じるのとの家族の写真があったのでしょう。多くの票を集めました。
晴代さん:家族の笑顔が新聞からあふれるよう。
亜子さん:初刷りは新聞だと思う。地方紙の新聞に載った写真でしょうか?能登で被災された一家族が笑顔で腕相撲をしている。厳しいことがある能登の人々がこれから元気に暮らして欲しいという祈りが込められた一句だと思う。
泉さん:能登の地震から1年、なかなか元に戻らない生活、その中で家族の腕相撲の明るいニュースに少しホッとする。
能登さんは自由題でなかなか進まない能登の惨状を詠んでおられます。
能登の海潰れ屋で泣く虎落笛 能登
亜子さん:能登の地震で潰れた家屋。片付けられずそのままの家に虎落笛が吹いている。荒廃した景色をそのまま詠まれた。悲しい風景だが、能登のことを忘れないためにも句に詠んで残していくことも大切だと思う。作者に敬意を表する。
竹葉さん:はじめは海が引っかかりましたが、能登を「能登の海」で表した方が詩的で違和感なく、何よりあの災害の悲しみを「泣く虎落笛」でよく表してる句だと思います。
★★★
現状は実際にその目で見ないとわからないことが多いと思います。腕相撲の家族も心の内は悲しみでいっぱいかも知れません。それでもなんとか前を向いて生きていかなければならない。少しでも希望が見つかる年になりますよう願ってやみません。麗子
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