575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

結宇さんから、こんなメールが   遅足

2020年02月23日 | Weblog
たまさか古本でみつけたのですが、幸田露伴が「猿蓑」の句を解釈したものを読んでます。
少々、気付いたとこを記載します。

「前書き:源氏の絵を見て ”欄干に夜るちる花の立すがた”  羽紅」。

源氏と記載されてるから源氏物語とは想像できます。
でも、長編小説の源氏物語。なかなか各巻まで想像できるかといえば、厳しい。
露伴の釈では、須磨の巻で、光が舟を見送るあたりらしいのですね。

”立ちすがた”がキイワードらしいのですが、そうかな、という程度にしか分かりません。 
でも、なんとなく春の雰囲気が伝わってきます。
 
俳句は17文字。少ない文字だけで共感をえようとするわけですから、
前提部分に仕込みが必要になる。ここでの”源氏絵をみて”のような。

また、この本の各所から、いかに我々が失った言葉が多いかと知りました。
露伴は江戸から明治の人だから、しかたないかもしれないけど。お粗末様。   結宇

羽紅は芭蕉の弟子、野沢凡兆の妻で、夫と共に『曠野』に初登場。
『猿蓑』には13句が載っています。江戸時代の数少ない女性俳人の一人です。
結宇さんは勉強家ですね。ありがとうございました。(遅足)
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