575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蝉丸の うたひ偲びて 春の京 <殿>

2022年02月27日 | Weblog

「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」後撰集に編まれた「蝉丸」の歌。「これが京から旅立つ人や帰ってくる人たちが通る逢坂の関なのか」という略意。能<うたひ>にもなっていますが「行くも帰るも」「知るも知らぬも」を言葉遊びと捉え「戯唄」<ざれうた>と評されました。しかし、蝉丸の真意は、会えば別れるという「会者定離」<えしゃじょうり>を伝えている気がします。大学は京都。多くの出会いがあり別れがありました。いまでも京都を訪れるたびに蝉丸の歌を想い出します。ちなみに、東から京の街に入る手前「蝉丸トンネル」を抜けていきます。

 

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