ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

自転車店や~い…

2019-05-13 21:55:33 | 生き方
先週、駅まで自転車で通っている息子が、「行ってきます」と言って出かけた後、すぐに戻ってきた。
自転車がパンクしていたのだ。
仕方がないので、急遽車を出して送っていくことにした。

そのパンクした自転車だが、修理しておかないとまた翌朝困るだろうと思い、日中、車に積んで自転車店に持っていこうと思った。
ところが、である。
私の家から一番近かった自転車店は10年以上前に閉店して久しい。
まあ2番目に近かった店にも、パンク修理に行ったことがある。
またそこへ行こうと思ったら、店の扉には白いカーテンがかかったまま。
営業していないということだ。
まあいいや、商店街に行けば、3番目に近い自転車店がもう1軒あったよな。
そう思って行ってみると、シャッターが下りていた。
休みなのかな?と思った。
(後日、ずっとシャッターが下りているのを確認した。)

仕方がない。
もう少し足を延ばせば、2軒固まってあったはずだ。
ところが、その2軒は、道路拡張で店がなくなっていた。
正確にいえば、家が建て替えられてはいたが、もう普通の住宅になっていた。
自転車店はやめたということだ。
ここにきて、少々焦りを感じた。

遠くのホームセンターでは自転車のパンク修理もすることはわかっていたが、修理に何日かかかるということは、経験上知っていた。
何日もかかるようでは、息子の通勤に支障が出る。
早くこの日のうちに直してもらいたいと思った。

仕方がないので、出直し。
ネットで調べて、一度も行ったことのない店を探した。

息子の行った高校の近くにあると知り、行ってみた。
二人の男性がしゃべっているので、「パンク、直してもらえますか?」と聞いてみた。
すると、「ここのおやじは、今病院に行っていて、夕方まで帰って来ないよ。」との返事。
6軒目のここもダメだった。

しようがなく、そんなところにあったかな、というところへ行ってみた。
「ごめんください。」と声をかけると、怪訝そうな顔をして年輩のおばさんが出てきた。
「パンク直してもらえますか?」と話すと、
「うちの人、今出かけているから電話かけて呼びますね。」と、電話。
しばらく待って、ようやく7軒目でパンク修理をしてもらえることになった。

店主が来るまでの間、おばさんと話をしてみると、よその店はみんな自転車店の主人が高齢化して店をたたんだのだとのこと。
「最近も、道路拡張で2軒やめたんですよ。」
「ウチも、息子は会社員で跡は継がなかったですよ。」
と言っていた。
「最近は、ホームセンターなどでも安く売っているからね。」
自転車店では商売が成り立たないのだと付け加えていた。
「ウチも、あと2年したら80歳になるから、そこを区切りにやめようと言っているんですよ。」
なるほど。
店主が高齢化し、商売にならないから後継者がいなくて、どんどん自転車店がなくなっているという訳だ。

戻ってきた自転車店のご主人は、昔ながらのやり方で、タイヤからチューブを取り外し、空気を入れて水に浸し、パンクした箇所を見つけ出すと、丁寧にやすりをかけてからゴムのパッチを貼った。
やっとパンクを直してもらって、ほっとした。

確かに、自分でもできそうだとは思うのだが、実際にやるには難しさがある。
気安く頼める自転車店があると、安心だ。
いざ困ったときに、気楽に修理を依頼するところとして、自転車店は必要だと思うのだが…。
コメント (2)
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