ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

暑さに負け後半グダグダ。それでも走り切った白根ハーフマラソン

2019-05-12 16:43:04 | RUN
久々に、ゴール後、目の前がチカチカして白くなった。
残りの4㎞は、全く走れなかった。
目の前を走る人たちが次々と遠くなっていくような思いがした。
最後の4kmは、それぞれ1kmあたり5分14秒、24秒、36秒、26秒。
スピードが出ないやら息苦しいやら辛いやら…。
苦しい苦しい後半だった。


もともと、今日は5分10秒くらいで10km辺りまで行き、後半は、15㎞くらいまでを5分ジャストで走り、後半ラストは4分50秒くらいで上げて行こう…。
ゴールすると、1時間46~47分くらいになるか。
そんなふうにレース設計をしていたのだった。


ところが、いざ走り始めてみると、自分で思い描いたのと違うレース展開を選んでしまった。
今日は、このブログでRUNの大会でよく登場する、同年代のSNさんと一緒に走り始めたのだった。
これは、去年もそうだった。
SNさんのRUNは、後半が強い。
15㎞あたりから、ぐいぐいとスピードを上げていくのだ。
そのSNさんが、今日は1㎞にならないあたりから、もうキロ5分を切るペースで走り出していたのだ。
それを見て、あまりにも早く差をつけられるのもいやだな、と思ってしまった。
そこで、つい追いかけて行ってしまったのだ。
私が自己ベストを出した3月の新潟ハーフでは、5分を切るペースで押し通すことができたのだ。
ただ、今日は陽射しがある。暑くなる。
そんな中でも、キロ5分で行けるのかどうか?
いや行ってみよう、そう決意して、SNさんの背中を追いかけていくことにした。

SNさんは、きっちりキロ5分のペースを刻んでいった。
そこになんとかついていくことが、私の今日のレースの大きな目標になった。

白根ハーフマラソンのコースは、新潟ハーフマラソン以上に、文字通り田園地帯を走る。
だから、日陰が全然ないのだ。
強さを増す陽射しの下、キロ5分を守るのは、私にはしだいにダメージが大きくなってきた。
田んぼを吹き渡る風も、少し走りにくさを増長していた。
でも、SNさんになんとかついて行きたい、という思いだけで走っていた。

12kmを過ぎて、SNさんのペースが上がった。
こちらがついて行くのも厳しくなった。
しかし、一度は追いつきたいと思い、15㎞あたりでSNさんに並び、ひと声かけた。
先行できたのは1kmくらいだっただろうか。
さすがに後半強い彼は、私を再び抜いて、どんどんその差を広げていった。

新潟ハーフの時は、15㎞を過ぎてもキロ4分50秒くらいで走れたのだが、今日はダメだった。
文頭のように、5分台の中盤でしか走れないどころか、走っているというよりももがいているというのがぴったりの私だった。

残り3㎞を切ってからは、SNさんの背中も見えなくなってしまった。
そこから先は、心の中で
「腕を振れ、腕を振れ」
「足のリズムをよくしろ、1・2,1・2」
などと思いつつ、ゴール地点が近づくときを待つような気持ちで走っていた。

ようやくスタート・ゴール地点の白根総合運動公園にたどり着いた。
ゲートをくぐって、すぐにゴールかと思ったら、そこからさらに3分の2周くらいの距離があった。
何に対して言っているのかわからないが、「くそったれ!」と思いながら、トラックの土の上を懸命にスパートした。
だから、最後の200mくらいはキロ5分と同じくらいの速さで走っていたようだ。

やっとの思いでゴール。
先にゴールしたSNさんが声をかけてくれた。
記録証をもらいに行くと、SNさんからは2分くらいも離されていた。
彼は、60歳以上男子150人中10位台の前半、私はその後半、というところだった。
後半落としてしまったが、それでも記録は1時間47分台なのだから、いいことにしよう。

彼にゴールした私の写真を撮ってもらっていたら、もう一人の男性が声をかけてきてくれた。
3年前の3月までの勤務先でお世話になったTさんだった。
Tさんは、今日は10㎞に出たようだ。
こうして、同じように走っている人がいるのは、みなRUNの仲間。
仲間が増えるのはうれしい。


最後に、今年も恒例のきのこ汁をいただいた。
でかいきのこも入っていて、食べがいがあった。

がんばったごほうびですな。

後半アップアップだったとはいえ、ハーフを1時間50分切って走る力は、間違いなくついたようだ。
ただ、これ以上の記録更新は、よっぽどトレーニングを積まないと難しいだろうなあ、と思う。
さすがに、その気はない。
走ることが楽しい、という範囲でないと、自分の主義に合わないからね。

とりあえず、白根ハーフマラソン、がんばりました!


コメント
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