ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

アルビとオリックス、似ている!!?

2022-10-28 21:18:42 | スポーツ
昨夜の日本シリーズ第5戦、オリックスが吉田正尚のサヨナラホームランで、対戦成績を2勝2敗1引き分けの五分に持ち込んだ。

日頃は阪神タイガースの応援をするのだが、日本シリーズの両チーム、ヤクルト、オリックスのどちらを応援するかは、あまり考えなかった。
しいていえば、高津ヤクルト。
高津監督は、以前BCリーグの新潟に監督兼選手として所属していたことがあった。
初めての監督業とのことだったが、新潟を優勝させた実績がある。
それ以降、BCリーグで新潟が優勝したことはない。
そんなこともあって、新潟人として高津監督には恩義(?)があり、多少なりとも応援した。
去年は、ヤクルト、オリックス共に前年最下位からのリーグ優勝となって、ヤクルト優勝。
高津監督、さすがだと思ったよ。

今年も、両チームは厳しい争いを制してリーグ優勝を果たし、日本シリーズの舞台で戦うことになった。
3戦を終えて、ヤクルトの打線がつながって、2勝1引き分け。
これは、すんなりヤクルトの連覇となるのかな、と思っていたら、どっこい、オリックスが連勝して、タイに追いついた。
オリックスも、リーグ最終戦で逆転優勝を果たしただけあって、なかなかすばらしい粘り強さを発揮している。
ヤクルトは、山田や内山、オスナ、サンタナ、村上などの一発攻勢で得点を重ねている。
特に、外国人3選手の長打力はすばらしい。
それに比べ、オリックスのホームランは吉田の2本だけで、外国人野手は出場していない。
そんな違いがある。

ただ、両監督ともさすがだと思うのは、ヤクルトもオリックスも、若手を積極的に起用して活躍させていることだ。
若手は、経験を積まないと、技量が向上しない。

特に、オリックスの選手起用法には驚きも伴った。
第3戦では1-0でオリックスが守り勝ったわけだが、その試合では若い宇田川と山崎颯が救援投手としてヤクルト打線を抑える活躍をした。
当然彼らをその後の試合でも重用するのだろうと思ったら、オリックスの中嶋監督は、なんと翌第5戦では2人ともベンチ入りから外したのである。
そして、以前の試合で救援として出場し失点した投手たちを起用してリベンジの機会を与えると、見事に皆その期待に応えた。
投手だけでなく、毎試合先発メンバーを何人か代えて起用しているのだ。
ローテーションという訳ではないが、様々な選手に出場経験を与えながら成長を促し、勝利を目指しているということになる。
なかなかすごいぞ、オリックス!

そう考えると、「権藤、権藤、雨、権藤」のような日本シリーズの起用法があった時代は遠くなったものだなあ…。


…そんなふうに中嶋監督のすごさを感じていたら、…あれ?
どこかで似たような思いをしてきたような…。

サッカーJ2で優勝した、今季のアルビレックス新潟だ!!

オリックスには、ヤクルトと違って、外国人大砲はいない。
アルビにも、数年前得点王になったレオナルドのように、今季はよく点を取るゴールハンターはいなかった。
去年の磐田のルキアンや京都のピーター・ウタカのような得点が期待できる外国人なしでも、いろいろな選手が得点することによって、今季はチームとしてリーグ最多得点を記録した。
そして、アルビは、選手起用を固定しないで、試合ごとに様々な選手を起用して競争心と意欲を高めて戦い、勝利を重ねてきた。
まさに、このシリーズのオリックスの選手起用も同じじゃないか。

それぞれの持ち味を十分に出して活躍できるように配慮しながら戦っているのだなあ、と感心している。

ただ、昨日の試合も、吉田のホームランが出て勝ったからよかったようなものの、もしあのまま負けていたら、なぜ宇田川たちをベンチ入りさせなかったのだ、と非難されていたかもしれない。
しかし、中嶋監督、それは覚悟のうえだったはず。
信念に基づいた起用だったのだと思う。
負けたら、監督である自分の責任、と肚を据えて戦っている。
やっぱりすごいよ。

アルビの松橋監督とオリックスの中嶋監督に、そんな共通点を見出したら、今回はオリックスを応援したい気持ちが芽生えてきたよ。
コメント (2)
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