ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

40年前にマンガで見たことが現実化している怖さ

2010-08-05 17:37:00 | ひと
最近、自分が中学生の頃見た、ある読み切りのマンガを思い出すことが多い。
タイトルは、もう忘れてしまったが、永井豪氏が描いたものである。
確か、テーマが決められて毎回2人ずつの競作で発表されていたものであった。
その時のテーマは、「もし、○○がなくなったら」。(だったと思う。)
永井豪氏のマンガでは、突然、考えられない「もの」がなくなったとして、描かれていたのである。
永井豪氏が描いていたのは、「本能」がなくなったら…ということ。
特に、「親が子を育てるという本能」が突然なくなった、という想定で、ストーリーを進めていたのである。
親が突然、子どもの世話をしなくなる、ひどい場合には、親が子の命を奪う。
そんなシーンもあった。
当時まだ子どもだった自分には、「子育ての本能がなくなるなんて、そんなバカなことがあってたまるものか!」と思ったものだった。
あまりにも唐突なストーリーだったから、忘れられなかったのである。

あれから40年くらいの時間が過ぎ、今、そのストーリーと同じような話が実際に起こっている。
子どもをせっかんして、殺してしまう親。
子育てがわずらわしくなって、子どもに食事を与えず放置する親。
そういったことの1つ1つが、あのマンガと重なって見える。

ここ数日は、今度は、それとは逆のことも起こっている。
子どもの方から、親のことを見捨てる。
親がどこにいるのか知らない。
親の年齢は、生きていればすでに100歳を超えているはず。
だけど、子どもは親と30年以上あっていず、親の生死も不明である。

親子の絆が、急速に極端に弱くなっている。
40年前は異常だったことが現実になっている。
バカにしていたマンガと同じことが起きている。
怖さを感じる。
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