毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




三位一体節後第2日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)らによるト短調のミサ曲です。このミサ曲もほかのミサ曲と同じようにカンタータ楽章からの転用でなっており、転用もとは、第1曲が「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」(BWV102)の第1曲、第2曲が「すべてはただ神の御心のままに」(BWV72)の第1曲、第3曲から第6曲が「彼らみな汝を待ち望む」(BWV187)の第4曲、第3曲、第5曲、第1曲です。コルボたちの録音は半世紀まえの1972年および1973年。アリアを歌うのは、フィリップ・フッテンロッハー(第3曲)、ハンナ・シェール(第4曲)、ジョン・エルウィス(第5曲)です。

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今日これからきくのは昨日に続きロ短調ミサ曲(BWV232)で、ピーター・シーモアたちによる2010年の録音です。2015年にこのブログできいた、シーモア指揮の「マタイ受難曲」と同じ、ヨークシャー・バッハ・ソロイスツとヨークシャー・バッハ合唱団を指揮したアルバムです。おもしろいのは、2013年録音の「マタイ」の合唱(4声部×2)が8名(役のみの歌手とソプラノ・リピエーノをふくめると総勢14名)、「ミサ曲」では5声部(最大8声部)57名というところ。3年のあいだにどいう意識改革があったのか、あるいは経費の問題なのか、ちょっと気になるところです。それはともかく、この録音は大勢で声をあわせて歌うこと、そしてすぐれた音楽を共有することの楽しさを教えてくれます。

CD : SIGCD265(Signum Records)

SIGCD265

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1月6日、顕現節に視聴するのは、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による、カンタータ「主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき」(「クリスマス・オラトリオ」第6部)です。第5部では黙していたトランペットとティンパニーが復帰し、第1曲の合唱曲や第11曲のコラールでは勇壮に鳴り響きます。そのトランペットを吹くのはヤロスラフ・ロウチェクら3名。オーケストラのリーダーはレナーテ・シュタインマンで、独唱者はルビー・ヒューズ、アレクザンドラ・ラヴォール、ダニエル・ヨハンセントビアス・ヴィッキーです。録画は2020年1月17日、トローゲン(スイス)の福音教会でのライブ収録です。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-6

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今日これから視聴するのは、新年後の日曜日ためのカンタータ「栄光あれと、神よ、汝に歌わん」(「クリスマス・オラトリオ」第5部)です。今日は日曜日ではないのですが、今年の新年後はじめての日曜日は1月7日で、1月6日の顕現節よりあとの日曜日、つまり顕現節後第1日曜日となるため、日にちをくりあげて今日、「栄光あれ」を視聴することにしました。視聴する映像は、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による2019年1月18日のライブ。このカンタータでは金管楽器は編成されておらず、弦楽とオーボエ・ダモーレ、通奏低音と、「クリスマス・オラトリオ」中の最小編成です。オーケストラのリーダーはエヴァ・ボルヒで、独唱者はマリー・ルイーゼ・ヴェルネブルクマーゴッット・オイツィンガーダニエル・ヨハンセンマティアス・ヘルムです。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-5

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元日に楽しむのは、新年のためのカンタータ「ひれ伏せ、感謝もて」(「クリスマス・オラトリオ」第4部)。降誕節第1日から第3日に視聴していた、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による映像で、ひき続き「クリスマス・オラトリオ」第4部から第6部も楽しみます。映像は2018年1月12日、トローゲン(スイス)の福音教会でのライブ録画で、このカンタータでのオーケストラのリーダーはエヴァ・ボルヒ。独唱はミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、トビアス・ヴィッキー(バス)です。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-4

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降誕節第3日に視聴するのは、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による「天を統べたもう君よ」(「クリスマス・オラトリオ」第3部)です。映像は2019年12月20日、トローゲン(スイス)の福音教会でのライブ録画。このカンタータでのオーケストラのリーダーはレナーテ・シュタインマン(ヴァイオリン)で、向山朝子(フルート)も参加しています。独唱はモニカ・マウハ(ソプラノ)、テリー・ウェイ(カウンターテナー)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、ドミニク・ヴェルナー(バス)です。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-3

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降誕節第2日に視聴するのは、「このあたりに羊飼いおりて」(「クリスマス・オラトリオ」第2部)。昨日に続きソースは、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団のYoutubeの映像です。ただし収録日は昨日とことなり、今日の映像はほぼ1年後の2018年12月14日。また、オーケストラのリーダーは、エヴァ・ボルヒ(カプリコルヌス・コンソート・バーゼルフライブルク・バロック・オーケストラにも参加)に替わっています。このカンタータでの独唱は、リア・アンドレス(ソプラノ)、マーゴッット・オイツィンガー(アルト)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、ダニエル・ペレス(バス)。なお、ヨハンセンのアリア(第6曲)を鶴田洋子、オイツィンガーのアリア(第10曲)は向山朝子(ともにフルート)が吹いています。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-2

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降誕節第1日に視聴するのは、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による「歓呼の声を放て、喜び踊れ」(「クリスマス・オラトリオ」第1部)です。ソースは2017年12月15日、トローゲン(スイス)の福音教会でライブ録画された映像。ここでのオーケストラのリーダーは、レナーテ・シュタインマンで、演奏にはフルートの向山朝子が参加しています。独唱はエルヴィラ・ビル(アルト)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、ステファン・マクラウド(バス)と、すぐれた歌手がそろっています。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-1

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三位一体節後第17日曜日にきくのは、ハンス・クリストフ・ラーデマンゲヒンガー・カントライによるミサ曲ト長調(BWV236)です。このミサ曲の6曲はすべて、カンタータからの転用。第1曲は「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」(BWV179)の第1曲、第2曲は「主なる神は日なり、盾なり」(BWV79)の第1曲、第3曲は「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」(BWV138)の第5曲、第4曲はBWV79の第5曲、第5曲はBWV179の第3曲、第6曲は「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」(BWV17)の第1曲というぐあいです。ラーデマンたちの録音は2016年。合唱は歌わない独唱者4名に合唱は30名、管弦楽はオーボエ2名、弦楽15名に通奏低音が7名と、大きめな編成をとっています。

CD : Carus 83.311(Carus)

Carus 83.311

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復活節後第5日曜日にきくのは、ハリー・クリストファーズとザ・シックスティーンによるト長調のミサ曲(BWV236)です。ふだんならカンタータをきくところですが、この日のためのカンタータは2曲しか伝承しておらず、録音もさほど多くないため、かわりにミサ曲をきくことにしました。BWV236の全6曲はすべて、カンタータからの転用で構成されています。第1曲はカンタータ「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」(BWV179)の第1曲、第2曲は「主なる神は日なり、盾なり」(BWV79)の第1曲、第3曲は「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」(BWV138)の第5曲、第4曲はBWV79の第5曲、第5曲はBWV179の第3曲、第6曲は「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」(BWV17)の第1曲からの転用です。クリストファーズたちのCD「ルーター派ミサ曲第2集」(2013年録音)には、第4曲の原曲がふくまれる「主なる神は日なり、盾なり」も収録されています。

CD : COR16120(CORO)

COR16120

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復活節第1日にきくのは、フランス・ブリュッヘンたちによる「復活節オラトリオ」(BWV249)です。初演は1725年4月1日ですが、全11曲中6曲が、同年2月23日に初演されたザクセン・ヴァイセンフェルス公クリスティアンの誕生日用カンタータから転用されています(その後も改作)。ブリュッヘンたちの録音は2011年(ライブ)で、管弦楽と合唱は18世紀オーケストラ(ヴィオラの森田芳子が参加)とカペラ・アムステルダムです。オラトリオには、ヤコブの母マリア、マグダラのマリア、ペトロ、ヨハネが登場(福音史家は登場しません)。この4人の役を歌うのはそれぞれ、イルセ・エーレンス、マイケル・チャンス、マルクス・シェーファー、デイヴィッド・ウィルソン・ジョンソンです。

CD : GCD 921115(Glossa Platinum)

GCD 921115

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聖金曜日にきくのは、ハンス・マルティン・シュナイトたちによる「ヨハネ受難曲」(BWV245)です。シュナイトは1930年生まれのドイツの指揮者(2018年に死去)。日本ともなじみが深く、日本人の独唱者、合唱団とともに、東京にて「ヨハネ受難曲」のライブ録音(2001年11月13日)をおこなっています。

ここできくのはその録音ではなく、1978年に録音された「ヨハネ受難曲」のほう。これは同曲の初稿(1724年)による録音で、コレギウム聖エメラム、レーゲンスブルク・ドームシュパッツェン(レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊)と共演しています。特筆すべきは、ソプラノとアルトに合唱はもちろん、独唱にも少年を起用していることで、いまとなっては貴重な録音といえます。

1979年初出のさいはLPで、その後CD化が待たれましたが未発売のままでした(たぶん)。それがようやくデジタル化の運びとなりましたので、さっそく、ひさしぶりにきいてみることにしました。なお、初出3枚組LPの余白には、第2稿(1725年)のみに採用された2曲の合唱曲(コラール)と3曲のアリアが収録されていました。デジタル化においても、それもそのまま収録されています。

File : 4836020(ARCHIV PRODUKTION)

4836020

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聖金曜日にきくのは、ヴンダーカンマーたちによる「ヨハネ受難曲」(BWV245)です。この受難曲には複数の稿が伝承されており、ヴンダーカンマーの録音は1725年上演の第2稿にもとづくものです。第2稿については「礒山雅『ヨハネ受難曲』(筑摩書房)」の第3部第10章「《ヨハネ受難曲》第二稿」に解説があり、興味のあるかたは一読をおすすめします。ヴンダーカンマー(驚異の部屋)は2014年に結成されたアンサンブル。ここでは12名というごく小編成(通奏低音をのぞけばパート1名)で録音にのぞんでいます。合唱(OVPP)、福音史家とイエス、レチタティーヴォとアリアは、2018年に結成されたエルプグートの歌手たち6名(一部の曲でテノール歌手が交代)が歌っています。こうした編成からもうかがえるのですが、演奏はじつにこぢんまりとしたもので、迫力ある響きを期待すると、失望してしまうかもしれません。しかし、ヴンダーカンマーたちの音楽はとても内省的といえ、これはこれでちゃんと成立しているといえるでしょう。録音は2020年です。

CD : COV 92007(COVIELLO CLASSICS)

COV 92007

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聖霊降臨節第3日にきくのは、ラファエル・ピションとピグマリオンによる、ト短調のミサ曲(BWV235)です。このミサ曲は、全6曲のすべてがカンタータからの転用で、原曲は、第1曲がBWV102第1曲、第2曲がBWV72第2曲、第3曲から第6曲がBWV187の第4曲、第3曲、第5曲、第1曲です。ピションたちの録音は2007年。比較的大きめの編成で、録音にのぞんでいます。

CD : Alpha 130(Alpha)

Alpha 130

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復活節後第6日曜日にきくのは、ラファエル・ピションとピグマリオンによる、イ長調のミサ曲(BWV234)です。ピグマリンの合唱の編成は、ソプラノが7名、アルトとテノールがそれぞれ4名、バスが5名で、計20名。独唱は合唱の歌手とはべつに4名が参加しています。管弦楽は17名ほどで、めずらしくオーボエが編成されていません。オーボエのかわりにはフルートが編成されており、第1曲のキリエ・エレイソンでも軽妙な味がきわだちます。指揮のピションは1984年生まれ。録音時の2007年には23歳という若さで、もともとカウンターテナーとして歌っていましたが、最近は指揮に専念しているようです。

CD : Alpha 130(Alpha)

Alpha 130

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