毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




顕現節(1月6日)にきくのは、ゲルハルト・シュミット・ガーデンたちによる「主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき」です。このカンタータは1735年1月6日に初演。6曲からなる連作カンタータ集、「クリスマス・オラトリオ」の第6部にあたります。音楽はトランペットとティンパニをふくむ力強い合唱曲にはじまり、同じ編成でのコラールでとじられます。消失したカンタータからの転用とみられていますが、曲想からして、原曲は大天使ミカエルの祝日や宗教改革記念日のカンタータだったかもしれません。シュミット・ガーデンたちの録音は1973年。オーケストラはコレギウム・アウレウムで、合唱と独唱はテルツ少年合唱団とその団員。独唱者は、ハンス・ブッフヒール、アルトはアンドレーアス・シュタイン、テーオ・アルトマイヤー、バリー・マクダニエルです。

CD : BVCD-38126~2(deutsche harmonia mundi)

BVCD-38126~28

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新年後の日曜日にきくのは、ゲルハルト・シュミット・ガーデンたちによる「栄光あれと、神よ、汝に歌わん」です。このカンタータは、「クリスマス・オラトリオ」の第5部にあたり、1735年の1月2日に初演。6つのカンタータ中、この「栄光あれと、神よ、汝に歌わん」のみ、金管は登場せず、管はオーボエ・ダモーレのみという編成です。

シュミット・ガーデンたちの録音は1973年。合唱はテルツ少年合唱団、オーケストラはコレギウム・アウレウムで、ソプラノはハンス・ブッフヒール(テルツ少年合唱団員)、アルトはアンドレーアス・シュタイン(同団員)、テノールはテーオ・アルトマイヤー、バスはバリー・マクダニエルです。

ちなみに、チャールズ3世の戴冠式(2023年)に招待されたジョン・エリオット・ガーディナーたちが、このカンタータの第1曲を式の直前に演奏していました。宗派のちがうバッハの、しかもカンタータの合唱曲が演奏されたということは、戴冠式がめざした、諸宗派融和の試みのひとつだったのかもしれません。歌詞も特定宗派に偏っていませんし。

CD : BVCD-38126~2(deutsche harmonia mundi)

BVCD-38126~28

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新年、1月1日にきくのは、「ひれ伏せ、感謝もて」(BWV248/4)です。このカンタータは、「クリスマス・オラトリオ」の第4部にあたり、1735年の1月1日に初演されています。演奏は、降誕節第1日から第3日にきいた、ゲルハルト・シュミット・ガーデンたちによるもので、録音はほぼ半世紀まえの1973年です。合唱はテルツ少年合唱団、オーケストラはコレギウム・アウレウム。ソプラノはハンス・ブッフヒール(テルツ少年合唱団員)、テノールはテーオ・アルトマイヤー、バスはバリー・マクダニエルです。

CD : BVCD-38126~2(deutsche harmonia mundi)

BVCD-38126~28

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降誕節第3日にきくのは、同第1日、第2日と同じく、ゲルハルト・シュミット・ガーデンたちによる「クリスマス・オラトリオ」から、カンタータ「天を統べたもう君よ」(BWV248/3)です。シュミット・ガーデンたちの録音は1973年。合唱はシュミット・ガーデンが創設したテルツ少年合唱団、オーケストラはコレギウム・アウレウムです。独唱のソプラノとアルトは、合唱団員のハンス・ブッフヒールとアンドレーアス・シュタイン。テノールとバスはテーオ・アルトマイヤーとバリー・マクダニエルです。なお、つぎの「クリスマス・オラトリオ」ですが、新年(1月1日)のための「ひれ伏せ、感謝もて」となります。

CD : BVCD-38126~2(deutsche harmonia mundi)

BVCD-38126~28

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降誕節第2日にきくのは、ゲルハルト・シュミット・ガーデンたちによる、カンタータ「このあたりに羊飼いおりて」(BWV248/2)です。同カンタータも、降誕節期の6曲の連作カンタータをまとめた「クリスマス・オラトリオ」所収、その第2部にあたります。第1曲のシンフォニアは単独演奏される、いかにもパストラーレな音楽が魅力的です。

シュミット・ガーデンの録音は1973年。合唱はテルツ少年合唱団、オーケストラはコレギウム・アウレウムです。独唱のソプラノとアルトは、合唱団員のハンス・ブッフヒールとアンドレーアス・シュタインで、テノールとバスはテーオ・アルトマイヤーとバリー・マクダニエルです。

CD : BVCD-38126~2(deutsche harmonia mundi)

BVCD-38126~28

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降誕節第1日にきくのは、ゲルハルト・シュミット・ガーデンたちによる、カンタータ「歓呼の声を放て、喜び踊れ」(BWV248/1)です。同カンタータは、降誕節期の6曲の連作カンタータをまとめた「クリスマス・オラトリオ」の第1部にあたり、1734年12月25日に初演されました。シュミット・ガーデンの録音は1973年(1971年とする資料も)で、創立したテルツ少年合唱団をひきいてのもの。共演のオーケストラはコレギウム・アウレウムです。独唱のアルトは、合唱団員のアンドレーアス・シュタイン。テノールとバスは、テーオ・アルトマイヤーとバリー・マクダニエルです。

CD : BVCD-38126~2(deutsche harmonia mundi)

BVCD-38126~28

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今日これからきくのは昨日に続きロ短調ミサ曲(BWV232)で、ピーター・シーモアたちによる2010年の録音です。2015年にこのブログできいた、シーモア指揮の「マタイ受難曲」と同じ、ヨークシャー・バッハ・ソロイスツとヨークシャー・バッハ合唱団を指揮したアルバムです。おもしろいのは、2013年録音の「マタイ」の合唱(4声部×2)が8名(役のみの歌手とソプラノ・リピエーノをふくめると総勢14名)、「ミサ曲」では5声部(最大8声部)57名というところ。3年のあいだにどいう意識改革があったのか、あるいは経費の問題なのか、ちょっと気になるところです。それはともかく、この録音は大勢で声をあわせて歌うこと、そしてすぐれた音楽を共有することの楽しさを教えてくれます。

CD : SIGCD265(Signum Records)

SIGCD265

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1月6日、顕現節に視聴するのは、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による、カンタータ「主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき」(「クリスマス・オラトリオ」第6部)です。第5部では黙していたトランペットとティンパニーが復帰し、第1曲の合唱曲や第11曲のコラールでは勇壮に鳴り響きます。そのトランペットを吹くのはヤロスラフ・ロウチェクら3名。オーケストラのリーダーはレナーテ・シュタインマンで、独唱者はルビー・ヒューズ、アレクザンドラ・ラヴォール、ダニエル・ヨハンセントビアス・ヴィッキーです。録画は2020年1月17日、トローゲン(スイス)の福音教会でのライブ収録です。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-6

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今日これから視聴するのは、新年後の日曜日ためのカンタータ「栄光あれと、神よ、汝に歌わん」(「クリスマス・オラトリオ」第5部)です。今日は日曜日ではないのですが、今年の新年後はじめての日曜日は1月7日で、1月6日の顕現節よりあとの日曜日、つまり顕現節後第1日曜日となるため、日にちをくりあげて今日、「栄光あれ」を視聴することにしました。視聴する映像は、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による2019年1月18日のライブ。このカンタータでは金管楽器は編成されておらず、弦楽とオーボエ・ダモーレ、通奏低音と、「クリスマス・オラトリオ」中の最小編成です。オーケストラのリーダーはエヴァ・ボルヒで、独唱者はマリー・ルイーゼ・ヴェルネブルクマーゴッット・オイツィンガーダニエル・ヨハンセンマティアス・ヘルムです。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-5

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元日に楽しむのは、新年のためのカンタータ「ひれ伏せ、感謝もて」(「クリスマス・オラトリオ」第4部)。降誕節第1日から第3日に視聴していた、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による映像で、ひき続き「クリスマス・オラトリオ」第4部から第6部も楽しみます。映像は2018年1月12日、トローゲン(スイス)の福音教会でのライブ録画で、このカンタータでのオーケストラのリーダーはエヴァ・ボルヒ。独唱はミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、トビアス・ヴィッキー(バス)です。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-4

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降誕節第3日に視聴するのは、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による「天を統べたもう君よ」(「クリスマス・オラトリオ」第3部)です。映像は2019年12月20日、トローゲン(スイス)の福音教会でのライブ録画。このカンタータでのオーケストラのリーダーはレナーテ・シュタインマン(ヴァイオリン)で、向山朝子(フルート)も参加しています。独唱はモニカ・マウハ(ソプラノ)、テリー・ウェイ(カウンターテナー)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、ドミニク・ヴェルナー(バス)です。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-3

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降誕節第2日に視聴するのは、「このあたりに羊飼いおりて」(「クリスマス・オラトリオ」第2部)。昨日に続きソースは、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団のYoutubeの映像です。ただし収録日は昨日とことなり、今日の映像はほぼ1年後の2018年12月14日。また、オーケストラのリーダーは、エヴァ・ボルヒ(カプリコルヌス・コンソート・バーゼルフライブルク・バロック・オーケストラにも参加)に替わっています。このカンタータでの独唱は、リア・アンドレス(ソプラノ)、マーゴッット・オイツィンガー(アルト)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、ダニエル・ペレス(バス)。なお、ヨハンセンのアリア(第6曲)を鶴田洋子、オイツィンガーのアリア(第10曲)は向山朝子(ともにフルート)が吹いています。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-2

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降誕節第1日に視聴するのは、ルドルフ・ルッツとザンクト・ガレンJ.S.バッハ財団合唱団・管弦楽団による「歓呼の声を放て、喜び踊れ」(「クリスマス・オラトリオ」第1部)です。ソースは2017年12月15日、トローゲン(スイス)の福音教会でライブ録画された映像。ここでのオーケストラのリーダーは、レナーテ・シュタインマンで、演奏にはフルートの向山朝子が参加しています。独唱はエルヴィラ・ビル(アルト)、ダニエル・ヨハンセン(テノール)、ステファン・マクラウド(バス)と、すぐれた歌手がそろっています。

Youtube : J.S. Bach - Cantata BWV 248 "Weihnachtsoratorium" (J.S. Bach Foundation)(Bachstiftung)

Cantata BWV 248-1

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三位一体節後第17日曜日にきくのは、ハンス・クリストフ・ラーデマンゲヒンガー・カントライによるミサ曲ト長調(BWV236)です。このミサ曲の6曲はすべて、カンタータからの転用。第1曲は「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」(BWV179)の第1曲、第2曲は「主なる神は日なり、盾なり」(BWV79)の第1曲、第3曲は「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」(BWV138)の第5曲、第4曲はBWV79の第5曲、第5曲はBWV179の第3曲、第6曲は「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」(BWV17)の第1曲というぐあいです。ラーデマンたちの録音は2016年。合唱は歌わない独唱者4名に合唱は30名、管弦楽はオーボエ2名、弦楽15名に通奏低音が7名と、大きめな編成をとっています。

CD : Carus 83.311(Carus)

Carus 83.311

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復活節後第5日曜日にきくのは、ハリー・クリストファーズとザ・シックスティーンによるト長調のミサ曲(BWV236)です。ふだんならカンタータをきくところですが、この日のためのカンタータは2曲しか伝承しておらず、録音もさほど多くないため、かわりにミサ曲をきくことにしました。BWV236の全6曲はすべて、カンタータからの転用で構成されています。第1曲はカンタータ「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」(BWV179)の第1曲、第2曲は「主なる神は日なり、盾なり」(BWV79)の第1曲、第3曲は「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」(BWV138)の第5曲、第4曲はBWV79の第5曲、第5曲はBWV179の第3曲、第6曲は「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」(BWV17)の第1曲からの転用です。クリストファーズたちのCD「ルーター派ミサ曲第2集」(2013年録音)には、第4曲の原曲がふくまれる「主なる神は日なり、盾なり」も収録されています。

CD : COR16120(CORO)

COR16120

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