今日これからきくのは、ウィリアム・クリスティとレザール・フロリサンによるロ短調ミサ曲(BWV232)です。日曜日はカンタータをきいてすごすことが多いのですが、今日はカンタータにかわりにきくことにしました。
クリスティとレザール・フロリサンといえば、まずフランスのバロック、それからヘンデル、パーセル、モンテヴェルディといったところでしょうか。ですからバッハの録音はめずらしく、ひょっとするとこのミサ曲のみかもしれません。
合唱は21人で、ソプラノが7人、メゾソプラノが3人、カウンターテナーが2人、テノールが4人、バスが5人。管弦楽は30人で、独奏ヴァイオリンは昨日まできいていたヒロ・クロサキがつとめています。
ききすすめてびっくりしたのは、ニケア信条の第3曲(Et in unum dominum)です。この二重唱がフリードリヒ・スメント校訂の新バッハ全集どおりに歌われています。この選択が意図的なのかはちょっとわかりませんが、クリスティはそういうことにあまりこだわりがなさそうなので、意図的ではなさそうに感じます。
このあたりの問題は、「ミンコフスキによるロ短調ミサ曲」を参照ください。なお、録音は2016年、フィルハーモニー・ド・パリ(2015年1月落成)でのライブです。
CD : HAF 8905293.94(harmonia mundi)