今朝は陽射しある明るい朝。空の青も澄みきっていてます。そんな日にきくのは、アーポ・ハッキネンによる「フーガの技法」。2023年に録音されたアルバムは、おおむねバッハの自筆譜によっており、コントラプンクトゥスの第1番から、第3番、第2番、第4番、第5番、第9番、第10番、第6番、第7番、第8番、第11番、第12番、第13番、そしてカノンの8度、10度、12度、拡大・反行という順で演奏(ハッキネンによれば1742年から1745年ごろの順番に修復)されています。
演奏はすべてハッキネンと思いきや、コントラプンクトゥス第12番はレ・ヴォワ・ユメーヌの4ヴィオールによるコンソート(2012年録音)。コントラプンクトゥス第13番ではヴァイオリンのアンナ・ゲベルトとハッキネンでの演奏となっています。また、ざんねんながら、未完のフーガ(コントラプンクトゥス第14番)は収録されていません。演奏はアンドレアス・ルッカース製チェンバロ(1614年)を弾きつつ、じつに思索的な音楽を展開。といっても枯れた演奏というわけではありません。
CD : ODE 1437-2(ONDINE)