このあと予定どおり無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番をきくのですが、ちょっとあき時間があるので寄り道です。このあとのBWV1004の勉強のためというわけではありませんが、「シャコンヌ」(Zig Zag Territoires ZZT050601)と題されたCDから、気のむくまままにきいておこうと思います。
この「シャコンヌ」(原題はCHACONNE)というCDは、バッハのシャコンヌ(もちろんBWV1004の)を、フェルッチョ・ブゾーニ、ルドルフ・ルッツ、ヨハネス・ブラームスと、それぞれのピアノ編曲で楽しむ趣向のもの。それらの編曲のほかに、バロック・ヴァイオリンによる原曲も併録されています。
ブゾーニとブラームスは説明不要ですが、ルッツはピアノを弾いているエドナ・スターンの師。草食系とでもいうべきその編曲は、スターンに捧げられています。バッハの原曲のほうは、アマンディーヌ・ベイェが演奏していて、これがシャコンヌだけにしておくにはもったいないでき。
編曲者の個性がよくあらわれていて、とてもおもしろくきけるCDですが、できればスターンにはピリオド楽器を弾いてほしかった、と。スターンはフォルテピアノを弾くこともあり、このCDでも弾きわけができないことはないはず。もっともルッツの編曲は、現代のピアノでよいわけですが。