ちょっと空き時間ができたので、夕べのひとときを、クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェのクラヴィーア・ソナタですこすことにします。ネーフェは1748年2月5日生まれ(1798年1月28日死去)のドイツの音楽家。ひとえに、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの師として名前を知られています。「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン『ポロネーズ ニ長調』」でもふれましたが、ベートーヴェンはバッハの弟子筋にあたり、ベートーヴェン→ネーフェ→ヨーハン・アダム・ヒラー→ゴットフリート・アウグスト・ホミーリウス→バッハと、さかのぼることができます。
さて、今夕きくのはオリヴァー・ドレクセル(クラヴィコード)の「Klaviersonaten von Christian Gottlob Neefe und Ludwig van Beethoven Vol.I」(Verlag Christoph Dohr DCD 026)から。CDにはネーフェのソナタが9曲収録されており(ほかにベートーヴェンのソナタが1曲)、これからきくのは変ホ長調(第8番)とハ短調(第9番)のソナタです。ハ短調ソナタの第1楽章あたりは、バッハの息子たちとの親近性を感じさせますね。なお、演奏楽器はJ.C.ノイペルトの1999年製(ヴィルヘルム・ハインリヒ・ベトマンの1799年製による)のクラヴィコードです。