毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




ダニエル・コルゼンパのクラヴィコード、チェンバロ、オルガンできいている「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」。これからきくのは第13番で、コルゼンパはこのBWV858をクラヴィコードで演奏しています(ちなみに、ロバート・レヴィンもクラヴィコード)。プレリュードも3声フーガも、軽みがあって、しゃれた味わいがあります。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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昨日の天気予報どおり、今日は絶好の行楽日和です。ただし、この好天は今日までのようで、週間予報によると、明日は「曇時々晴」、その後しばらくは「曇り」か「曇時々雨」が続くようです。昨日はでかけられなかったので、今日こそはぜがひでもでかけて、よい気候を満喫したいものです。

さて、今日これからきくのは、ガーディナーたちによる「われら多くの患難を経て」です。このBWV146は、おそらく1726年5月12日(あるいは1728年4月18日)に初演された、復活節後第3日曜日のためのカンタータ。その第1曲と第2曲は、BWV1052(チェンバロ協奏曲の第1番)と同じ曲です。

CD : SDG 107(SDG)

SDG 107

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昨日、今日と(そして明日もたぶん)、上空、雲ひとつない青天。この天気だと、観光地はどこもにぎわっているのでしょう。このあと手すきになれば、にぎわいを避けて、近所をめぐってみようかと思います。さて、ダニエル・コルゼンパによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日きくのはヘ短調の第12番です。コルゼンパはこのBWV857をオルガンで演奏(ちなみにロバート・レヴィンもこれはオルガン)。小節をまたがるような低音の保持音はないものの、4声フーガのゆったりとした半音階的主題は、たしかにオルガンにふさわしいかもしれません。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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ダニエル・コルゼンパのクラヴィコード、チェンバロ、オルガンできいている「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのはヘ長調の第11番です。記事「『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』の楽器選択(ダニエル・コルゼンパ)」で紹介したように、楽器選択において、コルゼンパとロバート・レヴィンの不一致7例中6例が、クラヴィコードとチェンバロのちがいでした。しかもその6例中5例は、コルゼンパがクラヴィコード、レヴィンがチェンバロという選択。しかしこのBWV856だけは例外で、コルゼンパがチェンバロ、レヴィンがクラヴィコードを選んでいます。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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日付が替わったころに降りだした雨。その雨も朝にはあがったのですが、日中も天気はすっきりしません。ただ、気温が上がっていないのでむし暑さもなく、まずまずすごしやすい気候です。さて、ダニエル・コルゼンパによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日きくのは第10番(楽器はクラヴィコード)です。このBWV855のフーガは、めずらしくも2声です。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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2003年のグスタフ・レオンハルトから、毎年、バッハ音楽祭の期間中、作品の普及に貢献してきた音楽家に、ライプツィヒ市によって「バッハ・メダル」が授与されてきました。2012年は鈴木雅明に決定(発表は4月17日)し、日本人初の受賞ということで話題になりました。「日本人初」が強調されましたが、じっさいには「東洋人初」、さらにいえば「非欧州人初」です。

レオンハルト以降の受賞者は、ヘルムート・リリング、ジョン・エリオット・ガーディナー、トン・コープマン、ニコラウス・アーノンクール、ヘルマン・マックス、フリーダー・ベルニウス、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)、ヘルベルト・ブロムシュテット。と、これまではすべてヨーロッパの音楽家でした(ブロムシュテットはアメリカ生まれで生後まもなくスウェーデンへ)。

ライプツィヒ市が授与する賞らしく、カンタータ全集の録音にかかわった音楽家が5人もいます。日本でもよく知られているヘレヴェーゲ、知られていないマックスやベルニウスも、声楽曲の録音・上演が評価されているようです。バッハ・メダル、2013年はだれに授与されるのでしょう。この流れだと、カンタータ全集が進行中のシギスヴァルト・クイケンが有力ですかね。

[追記]以下にバッハ・メダル受賞者をまとめてみました。

  1. 2003年 グスタフ・レオンハルト
  2. 2004年 ヘルムート・リリング
  3. 2005年 ジョン・エリオット・ガーディナー
  4. 2006年 トン・コープマン
  5. 2007年 ニコラウス・アーノンクール
  6. 2008年 ヘルマン・マックス
  7. 2009年 フリーダー・ベルニウス
  8. 2010年 フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)
  9. 2011年 ヘルベルト・ブロムシュテット
  10. 2012年 鈴木雅明
  11. 2013年 ペーター・シュライヤー
  12. 2014年 ベルリン古楽アカデミー
  13. 2015年 ペーター・ノイマン
  14. 2016年 ペーター・コーイ
  15. 2017年 ラインハルト・ゲーベル
  16. 2018年 ロバート・レヴィン
  17. 2019年 クラウス・メルテンス
  18. 2020年 アンジェラ・ヒューイット
  19. 2021年 ハンス・ヨアヒム・シュルツェとクリストフ・ヴォルフ
  20. 2022年 アンドラーシュ・シフ
  21. 2023年 トマス合唱団(聖トーマス教会合唱団)
  22. 2024年 アンドレアス・シュタイアー

ところで、2012年、鈴木雅明受賞の翌年を、「シギスヴァルト・クイケンが有力ですかね」と予想しましたが、みごとにはずしました。2013年はペーター・シュライヤーでした。たしかに、これまでリヒターをはじめとするバッハ声楽作品の録音に参加し、みずからも指揮者として録音をのこしています。受賞するのはあたりまえですね。昨年の2014年はベルリン古楽アカデミー(ルネ・ヤーコブスではなく)が受賞。受賞者が団体にまでひろがりました。(2015年4月15日)

2015年の受賞者はペーター・ノイマンでした。やはり、声楽作品の上演、録音が評価されたものと思われます。(2015年8月8日)

2016年の受賞者は、バス歌手のペーター・コーイでした。数々のカンタータ、受難曲での歌唱が評価されたようです。(2016年5月24日)

2017年の受賞者は、指揮者(元ムジカ・アンティクヮ・ケルンのヴァイオリン奏者)のラインハルト・ゲーベルです。(2017年7月25日)

2020年の受賞者はアンジェラ・ヒューイットでした。女性初です。2020年のライプツィヒ・バッハ音楽祭は中止。(2020年8月20日)

2021年の受賞者はハンス・ヨアヒム・シュルツェとクリストフ・ヴォルフでした。2人はバッハ・アルヒーフ所長の前々任者、前任者。研究者として、はじめての受賞となります。(2021年5月27日)

2022年の受賞者はアンドラーシュ・シフです。(2022年6月7日)

2023年の受賞者はトマス合唱団(聖トーマス教会合唱団)です。(2023年4月11日)

2024年の受賞者はアンドレアス・シュタイアーです。近年の受賞者は鍵盤楽器奏者が多いですね。(2024年4月4日)



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今日はずいぶんむし暑くなっています。明日が雨ということもあるのでしょうが、風があまりないのも不快感を高めています。上空には青空がなくなってきましたので、明日とはいわず今夜にも雨が降りだすかもしれません。さて、ダニエル・コルゼンパによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのはホ長調の第9番(楽器はチェンバロ)です。牧歌的なこのBWV854には、もうちょっとよい天気がふさわしいのですが。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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YouTubeは、バッハの音楽にとっても、おもしろ映像の宝庫。そんな中で、前々より紹介しようと思っていたのが、楽譜を視覚化した映像作品です。ひとつは、チャンネル「Music Animation Machine」で視聴できるBWV849のフーガで、もうひとつは、「Soahc LABO @ Youtube」で視聴できるBWV244の第1曲です。どちらも、ピアノロール表示された楽譜が、演奏にあわせてアニメーションで動く映像。

「Music Animation Machine」は、2005年からアップロードを開始しているので、ご存知のかたもいるでしょう。BWV849のフーガは、2010年のアップロード。5声フーガのそれぞれの声部が色分けされ(音声はヒューマン・ヴォイス)、画像のように視覚化されると構造がじつにわかりやすく、楽譜が苦手だというかたにもおすすめです。画像の下部には実演(鍵盤と両手)が表示されています。

BWV849soahc0

「Soahc LABO @ Youtube」は2011年からアップロードを開始しています。ボーカロイド(初音ミクではなく巡音ルカ)たちによる「マタイ受難曲」の第1曲は、アップロード開始時期の映像。下の画像は第7小節まで進んだところ(輪がみえる部分)です。画像左下には、第6小節から第7小節にかけての、有名な13度上行(解説でよく言及される)が、視覚化された妙で、まさに階段状にみえています。

BWV244smalin

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ダニエル・コルゼンパによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのはその第8番(楽器はクラヴィコード)です。この情感あふれるBWV853の演奏に、クラヴィコード、チェンバロ、オルガンからふさわしい楽器をといわれれば、やはりクラヴィコードでしょう。ロバート・レヴィンの同趣向の録音でも、クラヴィコードで演奏されていました。なお、楽譜に忠実なコルゼンパは、和音のアルペッジョ奏法についてはきわめて限定的です。もちろん、この第8番のプレリュードのように、アルペッジョの指定があればその限りではありませんが、ちょっと古めかしい感じがしますね。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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ダニエル・コルゼンパのクラヴィコード、チェンバロ、オルガンできいている「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日きくのは変ホ長調の第7番です。コルゼンパはチェンバロで演奏していますが、同じ趣向によるレヴィンは、このBWV852をオルガンで演奏していました(記事「『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』の楽器選択(ダニエル・コルゼンパ)」を参照)。両者の楽器選択で、チェンバロとオルガンの不一致はこれだけです。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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昨夜からの荒れた天気のため、今朝はこの時間も薄暗くて、ちょっと肌寒く感じます。といっても最低気温は14度ということで、それほど気温は低くないのですが。さて、これからきくのは、トン・コープマンたちによる「イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ」です。このBWV104は、1724年4月23日(復活節後第2日曜日)に初演されたカンタータで、2部のヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のほかは、2部のオーボエ(とオーボエ・ダモーレ)、ターユ(テナー・オーボエ)という慎ましい編成です。

CD : WPCS-6311/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-6311/4

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ダニエル・コルゼンパによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのはニ短調の第6番です。このBWV851では、コルゼンパはクラヴィコードを選択。そのため繊細な陰影がつけられ、3連符が続くプレリュードも飽きさせることがありません。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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ダニエル・コルゼンパのクラヴィコード、チェンバロ、オルガンできいている「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今朝きくのは第5番です。このBWV850の楽器はチェンバロ。4声フーガの力強く華麗な主題から、チェンバロがふさわしいと、コルゼンパは判断したのでしょう。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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ダニエル・コルゼンパによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今朝これからきくのは第4番です。このBWV849の楽器は製作者不詳(1732年製作)の小型オルガン。たしかに、ゆったりとした主題が下から積みあがっていく5声のフーガは、オルガンにふさわしく感じます。

ところで、この第4番で、第1巻の録音に使用している楽器がでそろいました。コルゼンパの楽器選択は、表出性のあるプレリュードとフーガにはクラヴィコード、よりあざやかなそれにはチェンバロ、そして荘厳なそれにはオルガン、というの基準によっているようです。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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ダニエル・コルゼンパの演奏する、クラヴィコード、チェンバロ、オルガンによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、今日これからきくのはその第3番です。このBWV848は嬰ハ長調。楽譜のはじめに♯が7つもならんでいて、じつに壮観です。駆けまわるようなプレリュードに続くフーガは、陽気な主題による3声の長大なもの(55小節)。第3番におけるコルゼンパの楽器はクラヴィコードで、楽器はヒエロニムス・アルブレヒト・ハスの1742年製のそれです。

CD : 446 690-2(PHILIPS)

446 690-2

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