なんだか秋口のような夜。昨夜もそうでしたが、涼しくて、音楽を満喫できるよい気候です。今夜はそんな気候にさそわれて、ナタリー・シュトゥッツマンと、シュトゥッツマンが創設したアンサンブル・オルフェオ55のバッハを楽しむことにしました。音源は「バッハのアリアとカンタータ」と題された演奏会(YouTubeで視聴できます)。MEZZOで放送されたもので、フランスはメス(メッツ)のアーセナルでの演奏会です。
演奏会は、BWV169の第1曲(シンフォニア)にはじまり、BWV1043、BWV33の第3曲(アリア)、BWV244の第39曲(アリア)、BWV35でとじられます。これにアンコールとして、BWV169の第5曲(アリア)とBWV1068のエールが演奏されます。アンサンブル・オルフェオ55には渡邉さとみ(BWV1043の第2独奏ヴァイオリン)らの顔も。そういえば、ちがう演奏会では中村葉子がチェンバロを弾いていました。
シュトゥッツマンは歌い振りで、歌(バッハよりヘンデルのほうがずっとよいと思うのですが)はもちろん、指揮もなかなか堂に入っています。で、この演奏会の最大のききものは、アンコールのBWV1068のエール。弦のみでの演奏で、歌心に満ちていて、まさに有終の美を飾っています。一時期、これだけをよくきいていました。未聴のかたはYouTubeで「stutzmann bach air」と検索すればでてきます。