毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日もベルダーの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」をきこうと、CDをセットしたところで思いだしました、昨日は大天使ミカエルの祝日だったと。レギュラーできいている「平均律」もきくけれど、カンタータもきこうと思っていたのですが、すっかり忘れていました。まあ、カンタータは来年にきくことして、今日もベルダーの「平均律」の続き、ニ長調の第5番をきくことにします。このBWV850のフーガは「フランス風序曲の趣をもつもの」(『バッハ事典』)で、これはオーケストラのために編曲すればおもしろそうです。

CD : 93892(Brilliant Classics)

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これから秋の夜長の楽しみとして、マグダレーナ・コジェナーのバッハのアリア集(ARCHIV PRODUKTION 4570367-2)をきいてみようと思います。夜長といっても秋分の日がすぎたばかりですし、涼しい感じはしませんが、熱帯夜のころからすると、ずいぶんすごしやすくなっています。ヘッドホンできいていても、暑苦しさは感じなくなってきました。

くだんのコジェナーは1973年生まれのチェコの歌手。第6回国際モーツァルト・コンクール(1995年)の優勝者ということもあり、その翌年のこの録音はずいぶん注目されたようです。先日紹介したオッターのアリア集(記事は「アンネ・ソフィー・フォン・オッター『バック・トゥ・バッハ~バッハ・アリア集』」)で言及したので、何曲かきいてみることにしました。

オッターが経歴をかさねて録音したアリア集を、コジェナーは経歴のはじめに録音したということでは対照的。23歳のオッターには華々しい受賞歴もありませんでしたし、バッハのアリア集を若いうちに録音するなどということは考えてもみなかったと思います。また、若い歌手にバッハのアリア集を、と考えるプロデューサーもいなかったでしょう。

それにくらべると、受賞歴があるとはいえ、経歴のはじめにバッハのアリア集を録音できたコジェナー。モーツァルトじゃなくて、バッハだったのは、コジェナーの要望だったのか。あるいは、小編成のアンサンブルのサポートで録音ができる(経費節約)ためなのか。手近なところに、若い(安い)ピリオド楽器のアンサンブルがいたのも理由かも。

さて、コジェナーの歌唱ですが、ドイツ語はうまくありません。だからというのではないのですが、歌詞がうわすべりしているようにきこえます。歌詞のあるヴォカリーズという感じで、どれもムーディーな歌唱です。ガーディナーもコープマンも許容外だったアルヒーフが(もちろんユーザーも)、時代がかわればこうなるというのがおもしろいところです。

とにかく、これは渋面できくバッハではなく、ボーっとしながら楽しむバッハといえるでしょう。あくまでアリア集なわけで、作品本位でははなく、歌手本位にきくものと思えば、これはこれですぐれた録音だといえると思います。ただし、同じようなアリア集ながら、オッターの録音のほうは深みを感じることができ、個人的には好みです。

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今日も残暑の名残のような天気。ひんやりとした風のあるときはよいのですが、無風だとけっこうな暑さを感じます。さて、ピーテル・ヤン・ベルダーによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのは嬰ハ短調の第4番です。このプレリュードとフーガは、今年の6月末から7月初にかけて、エレーヌ・グリモー、マルティン・シュタットフェルトらのピアノの演奏でもきいていいます。グリモーやシュタットフェルトは、きわだったダイナミクスでBWV849を弾いていました。ベルダーはチェンバロなので、あのようなダイナミクスは無理。そのかわり、多彩なアルペッジョや、豊かなアーティキュレーションできかせます。

CD : 93892(Brilliant Classics)

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すっきりした秋らしい天気だと思っていたら、正午をまわったころから雲がふえてきました。今日も明日も雨は降らないようですが、なんだかむし暑く感じます。さて、ベルダーのチェンバロできいている「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、これからきくのは嬰ハ長調の第3番です。推進力あるエネルギッシュなこのBWV848は、昼下がりというより朝にきくのほうがふさわしいかも。

CD : 93892(Brilliant Classics)

93892

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昨日からききはじめた、ピーテル・ヤン・ベルダーの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」、番号順にきいているので、今日きくのはハ短調の第2番です。ベルダーは、リコーダーをリカルド・カンジに、チェンバロをボブ・ファン・アスペレン(グスタフ・レオンハルトの弟子)に学んだ、オランダのチェンバロ奏者。ブルース・ケネディ製作のミートケ・モデルによる演奏は、骨太でアグレッシブなものといえますが、BWV847のめまぐるしいプレリュードでも、ほどよいところで品がたもたれています。

CD : 93892(Brilliant Classics)

93892

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今日は「どんより」を絵にかいたような空もよう。いつ雨が降ってきてもおかしくない感じですが、いまのところ雨はありません。天気予報では「曇後晴」なので、午後からは晴れてくるのかもしれませんが、どっちつかずですっきりしません。外出するにしても、ちょっと悩ましい天気です。

さて、今日からしばらくは、ピーテル・ヤン・ベルダーの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」をきいていきます。昨年の4月ごろにベルダーの第2巻をききましたが、同じCDに第1巻もおさめられているので、一月ほどかけてその全曲を番号順にきいていきます。今日は第1番のBWV846で、楽器はブルース・ケネディ製作のミートケ・モデルです。

CD : 93892(Brilliant Classics)

93892

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「イエスよ、汝はわが魂を」は、三位一体節後第14日曜日のためのカンタータ。1724年9月10日に初演された、いわゆるコラール・カンタータで、ヨーハン・リストの同名コラールにもとづいています。このBWV78は「バッハのカンタータの中でもとくに愛聴される作品のひとつ」(『バッハ事典』)で、それだけに録音もかなりの数があり、ピリオド楽器によるものだけでも10をこえています。今日はその中から、2000年に録音されたコープマンたちによるものを選びました。

CD : CC 72212(Challenge Classics)

CC 72212

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1973年の録音できていきたレオンハルトの「イギリス組曲」。第1番から第5番までをきき、やはりすぐれた演奏だと感じました。かれこれ40年まえの録音ですが、いまだにみずみずしさを保っています。1984年録音(こちらももう四半世紀たっています)の「イギリス組曲」のほうが、より融通無碍ですぐれていると思いますが、SEONでの録音もすてがたい魅力があります。さて、これからきくのは最後の第6番。このBWV811もプレリュードにはじまり、基本の舞曲をつないでいく構成。これに当世風舞曲として、ガヴォットが挿入されます。

CD : S2BK 62949(SEON)

S2BK 62949

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今朝はかなり冷えこみ、日中のいまも、吹く風が冷たく感じます。もうちょっと気温が上がれば、ちょうどよい気候といえるのですが。さて、レオンハルトの「イギリス組曲」(1973年の録音)、月曜日から番号順にきいていますが、これからきくのはホ短調の第5番です。このBWV810は、「快活な第4番とは対照的な、厳しく内面的な趣をもった組曲」(『バッハ事典』)で、プレリュードにはじまり、アルマンド、クーラント、サラバンド、パスピエ(当世風舞曲)、ジーグと舞曲が続きます。

CD : S2BK 62949(SEON)

S2BK 62949

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ふだんは「BWV(バッハ作品目録)番号が付いた1作品を1曲」(「一日一バッハ事始」)としてきいていますが、たまにはまとまった作品ではなく、気ままにきくのもよいので、今夜は名歌手オッターのCDを楽しむことにします(ARCHIV PRODUKTION 0289 477 7467 9)。表紙には「Anne Sofie von Otter」と「Bach」とあるだけですが、国内盤のタイトルのようにアリア集です。といっても、二重唱が3曲、合唱(四重唱)が1曲ふくまれていて、そのあたりの選曲にこだわりを感じます。

このCDをはじめてきいたときに感じたのは、カウンターテナー歌手への恨み。1955年生まれのオッターにとって、バロックの宗教曲の分野での最大のライバルは、カウンターテナー歌手だったはず。ヤーコプスやチャンスといった名歌手がいなければ、オッターの起用がもっとあったかもしれない、と。オッターのすぐれた歌唱をききながら、そんなことを考えていました。1973年生まれのマグダレーナ・コジェナーとは、そうした意味では対照的です。

しかし、こうした企画、もっと早くに実現できなかったものか。2008年録音ということもあってか、声のピークはすぎているように感じました。また、「罪に手むかうべし」の第1曲のアリアなどは、あきらかにあっていません。これなどはカウンターテナー歌手にまかせておいていい曲。なぜこれを選んだのか、よほどこの曲が気に入ってるのか、やはりカウンターテナー歌手への恨みなのか。なお、オッターをサポートしているのは、モルテンセンとコンチェルト・コペンハーゲンです。

0289 477 7467 9

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未明にざっと降った雨のためか、今朝はずいぶん肌寒く感じました。日中も天気が不安定で、晴れたかと思うと時雨れて、外出中も二雨ほどあいました。さて、月曜日からきいているレオンハルト旧録の「イギリス組曲」、これからきくのはヘ長調の第4番です。このBWV809もプレリュードにはじまり、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグと基本構成の舞曲が続きます。第4番の当世風舞曲は、サラバンドとジーグのあいだに挿入されたメヌエットです。

CD : S2BK 62949(SEON)

S2BK 62949

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レオンハルトが1973年に録音したの「イギリス組曲」、月曜日から収録順にきいていて、今日これからきくのはト短調の第3番です。このBWV808は、「トゥッティとソロの交替からなる協奏曲風の構成が、第2番のそれに比べいっそう充実」(『バッハ事典』)したプレリュードにはじまり、基本の舞曲である、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグが続きます。当世風舞曲(第3番はガヴォット)は、この基本舞曲中、サラバンドとジーグのあいだに挿入されます。

CD : S2BK 62949(SEON)

S2BK 62949

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昨日からききはじめた、レオンハルト旧録の「イギリス組曲」。昨年の夏きいていた新録もそうでしたが、組曲が番号順に収録されているので、今日これからきくのはイ短調の第2番となります。このBWV807は「協奏曲の輪郭をもつ、意欲的なプレリュード」(『バッハ事典』)にはじまり、アルマンド、クーラント、サラバンドと続き、当世風舞曲のブーレーをはさんで、ジーグでしめられます。

CD : S2BK 62949(SEON)

S2BK 62949

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先々週、先週と、「映画『アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記』」の音楽をききました。当時のピリオド楽器の演奏家を総動員したといえる映画ですが、やはり主役のグスタフ・レオンハルトがすばらしく、レオンハルトを起用したストローブ=ユイレの慧眼、まさにおそるべしです。

さて、今週は、そのレオンハルトの「イギリス組曲」をきいていくことにします(今日はBWV806)。新録の「イギリス組曲」はきいているので、これからきくのは旧録。これは1973年の録音(SEON)で、楽器は1745年製ヨハン・ダニエル・ドゥルケンによるスコヴロネック製作のもの。

CD : S2BK 62949(SEON)

S2BK 62949

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日曜日にきくのは、いつものようにカンタータです。これからきくカンタータは、三位一体節後第13日曜日のための「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」。このBWV33は1724年9月3日に初演された、いわゆるコラール・カンタータで、コンラート・フーベルト作詞の同名コラールにもとづいています。演奏はトン・コープマンたちによるもの(録音は2000年)。独唱は、フランツィスカ・ゴットヴァルト(アルト)、ポール・アグニュー(テノール)、クラウス・メルテンス(バス)です。

CD : CC 72213(Challenge Classics)

CC 72213

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