洗礼者ヨハネの祝日(6月24日)にきくのは、カール・リヒターたちによる「喜べ、贖われし群れよ」(ARCHIV PRODUKTION 439 380-2)です。このカンタータ(自筆譜では「コンチェルト」)は、2部12曲(第12曲は第1曲と同じ音楽)からなり、第1、3、5、8、10、12曲は、世俗カンタータ「たのしきヴィーダーアウよ」からの転用です。第5曲のアリアは単独での録音もある、軽快で美しいもの。リヒターの録音ではゆっくりめのテンポで、あまり軽快とはいえませんが、アンナ・レイノルズがていねいに歌っています。そのほかの独唱者は、エディト・マティス、ペーター・シュライアー、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ。管弦楽と合唱は、いつものようにミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団で、1974年と1975年の録音です。