これから楽しむのは、ステファニー・ポーレとエリーザベト・ガイガーによる無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番(BWV1002)。先々週からきいてきた「Intuitions」(2017年録音)に収録されており、これまでと同じくヴァイオリンとオルガンのために編曲されたのもです。バッハの「無伴奏」に「伴奏」をつけた例はいくつか知られていますが、ここでの編曲はヴァイオリンとオルガンがじつに自然に渾然一体となっていて、違和感というものはありません。2人の演奏はこれまできいてきた作品もそうでしたが、とてもすがすがしく、インスピレーション豊か。録音もその響きが美しくとらえられています。
CD : PARATY 620194(PARATY)