毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからきくのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによる「恐るるなかれ、われ汝とともにあり」(BWV228)です。ヘレヴェーゲのモテット集には新旧2種がありますが、選んだのはブログ初期のころきいていた、1985年録音の「J.S.Bach - Motets」から。管弦楽および合唱は、シャペル・ロワイヤルとコレギウム・ヴォカーレ・ヘントです。「恐るるなかれ」は、二重合唱、弦楽と通奏低音のための葬儀用モテット。かつてはライプツィヒで1726年に初演されたとみられていたのですが、様式的な分析から、ヴァイマールですでに作曲していたとする説が提唱されています。

CD : HMC 901231(harmonia mundi)

HMC 901231

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これから楽しむのは、デイヴィッド・エンロウによるオルガン用のニ短調のソナタ(BWV527)です。今週きいてきた「Bach on Park Avenue」に収録されたもので、同アルバムは2015年の録音。使用楽器はイグナチオ・ロヨラ教会(ニューヨーク)のオルガン(マンダー社建造)です。

CD : CD 7274(Pro Organo)

CD 7274

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今週きいているのはデイヴィッド・エンロウの「Bach on Park Avenue」。アルバムには6曲のオルガン自由曲が収録されていますが、ここでは時節的にふさわしくないヘ長調のパストラーレをのぞき、のこり5曲を楽しんでいます。これからきくのはトッカータ、アダージョとフーガ(BWV564)。両端楽章はハ長調ですが、中間楽章はイ短調をとり、美しい旋律をきかせます。エンロウが弾くのは、イグナチオ・ロヨラ教会(ニューヨーク)のマンダー社建造(1993年)のオルガン。録音は2015年です。

CD : CD 7274(Pro Organo)

CD 7274

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これからきくのは、デイヴィッド・エンロウの「Bach on Park Avenue」(2015年録音)から、イ長調のプレリュードとフーガ(BWV536)です。水面に反射する光のようにキラキラとはじまるプレリュードは、春にふさわしく感じます。使用楽器は表題にみられるとおり、パーク・アヴェニューにあるイグナチオ・ロヨラ教会のマンダー社建造(1993年)のオルガンです。

CD : CD 7274(Pro Organo)

CD 7274

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今日これからきくのは、オルガンのための変ホ長調のプレリュードとフーガ(BWV552)です。このプレリュードとフーガは「クラヴィーア練習曲集 第3部」の劈頭と掉尾に所収された名曲。音源のほうは昨日にきいたパッサカリアとフーガ(BWV582)と同じく、デイヴィッド・エンロウの「Bach on Park Avenue」です。使用楽器は、パーク・アヴェニューのイグナチオ・ロヨラ教会のマンダー社建造(1993年)のオルガン。録音は2015年です。

CD : CD 7274(Pro Organo)

CD 7274

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復活節前第2日曜日(四旬節第5日曜日)にきくのは、デイヴィッド・エンロウによるパッサカリアとフーガ(BWV582)。この日のためのカンタータは伝承されていないので、パッサカリアとフーガはそのかわりというわけです。エンロウはアメリカのオルガン奏者、指揮者。2020年からパーク・アヴェニュー・シナゴーグの音楽監督を務め、ここで弾くオルガンはパーク・アヴェニューのイグナチオ・ロヨラ教会のものです。オルガンはロンドンのマンダー社(2020年に破産したらしい)が1993年に建造。録音は2015年におこなわれています。

CD : CD 7274(Pro Organo)

CD 7274

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受胎告知の祝日(3月25日)にきくのは、フリッツ・ヴェルナーたちによるカンタータ「輝く曙の明星のいと美わしきかな」(ERATO 2564 61401-2)です。ヴェルナーの録音は1965年。管弦楽と合唱は、プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団とハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団。独唱は、マリア・フリーゼンハウゼン(ソプラノ)、ヘルムート・クレープス(テノール)、バリー・マクダニエル(バス)です。

2564 61401-2

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これから楽しむのは、ヴァルター・ギーゼキングによる半音階的幻想曲とフーガです。同曲が収録されているのは「Walter Gieseking Plays Bach」(Archipel Records ARPCD 0318)という2枚組のアルバム。録音は1950年ということで、ギーゼキング55歳時(亡くなる6年まえ)の録音。録音状態はあまりよくありませんが、スケールの大きい勢いのある演奏は、それでもじゅうぶん楽しむことができます。アルバムのほかの収録曲は、インヴェンション、シンフォニア(ともに全曲)、フランス組曲第2番と第5番です。こちらもまたの機会ということで。

ARPCD 0318

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一昨日からきいてきた、スキップ・センペたちによる「J.S.Bach Concerti·Ciaccona·Partita」(1993年録音)。今日きくのはチェンバロ協奏曲第4番(BWV1055)で、チェンバロ独奏はもちろんセンペです。全体としてテンポがはやめで、アレグロが3分35秒、ラルゴが4分7秒、アレグロ・マ・ノン・タントが3分48秒。ちなみに、アンドルー・アーサーハノーヴァー・バンドの録音は、4分28秒、5分44秒、4分28秒で、センペがずいぶんはやいことがわかります。

カプリッチョ・ストラヴァガンテの編成は、チェンバロ協奏曲第3番のそれに通奏低音のチェンバロとしてケネス・ワイスをくわえた6名。録音では、この小編成でも独奏チェンバロは埋もれがちで、録音の問題なのか、バッハが想定したバランスもこのようなものだったのか、それともバッハが大きい音のチェンバロを弾いていたのか、判断のむずかしいところです。テンポにしろ、バランスにしろ、いろいろ疑問はありますが、楽しめる演奏であることはたしか。

CD : 05472 77222-2(deutsche harmonia mundi)

05472 77222-2

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スキップ・センペとカプリッチョ・ストラヴァガンテによる「J.S.Bach Concerti·Ciaccona·Partita」、これからきくのはパルティータ第4番(BWV828)です。ここではもちろんカプリッチョ・ストラヴァガンテに出番はなく、センペのチェンバロ独奏を存分に楽しみます。同曲は先日、コリン・ティルニーの演奏できいているのですが、ティルニーの熟成した味わいとはちがい、ティルニーはぐっと新鮮ですね。録音は1993年です。

CD : 05472 77222-2(deutsche harmonia mundi)

05472 77222-2

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今日からきいていくのは、スキップ・センペとカプリッチョ・ストラヴァガンテの「J.S.Bach Concerti·Ciaccona·Partita」(1993年録音)です。収録曲は表題どおり、協奏曲(2曲)、パルティータ(1曲)、チャッコーナ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番)。ここではチャッコーナをのぞき、チェンバロ協奏曲第3番から収録順に楽しみます。チェンバロ独奏はセンペ。カプリッチョ・ストラヴァガンテは、マンフレード・クレーマー(ヴァイオリン)、カタリーナ・ヴォルフ(ヴァイオリン)、クラウディア・シュテープ(ヴィオラ)、ミシェル・ムルギエ(チェロ)、デイン・ロバーツ(ヴィオローネ・グロッソ)の5名編成です。

CD : 05472 77222-2(deutsche harmonia mundi)

05472 77222-2

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週明けに楽しむのは、リュシル・ブーランジェよるト短調のプレリュード。ここできくプレリュードは、リュートのためのプレリュード(BWV999)をブーランジェがヴィオラ・ダ・ガンバ用に編曲(原調のハ短調をト短調に移調)したものです。同曲が収録されているのは、ブーランジェが2020年に録音した「Solo Bach-Abel」というアルバム。ブーランジェは、1986年、パリの生まれのガンバ奏者で、バッハのカンタータや室内楽の録音があります。この録音での使用楽器は、フランソワ・ボダールが2006年に製作した7弦のガンバ(ヨアヒム・ティールケの1699年製にもとづく)です。

CD : ALPHA 783(ALPHA)

ALPHA 783

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復活節前第3日曜日(四旬節第4日曜日)にきくのは、アンジェラ・ヒューイットによる、イ短調のデュエット(「クラヴィーア練習曲集 第3部」)。四旬節第3日曜日用の「罪に手むかうべし」をのぞき、期間中のカンタータが伝承されていないための代替です(ただし、「罪に手むかうべし」もその用途には議論があります)。録音は1985年で、イ短調をふくむ4曲のデュエットは「J.S.Bach Angela Hewitt」(Deutsche Grammophon 419 218-2)に収録されています。

419 218-2

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今週のバッハは、コリン・ティルニーのチェンバロを楽しんできました。2019年に録音された「Bach: Partitas for Harpsichord」は、ティルニーの円熟しきった解釈がきけるアルバムです。これからきくのは第6番(BWV830)。楽章構成は、トッカータ、アルマンド、クーラント、エール、サラバンド、テンポ・ディ・ガヴォッタ、ジーグです。解説もみずから筆をとっており、それぞれのパルティータについても、経験と研究にもとづく含蓄のある説明がなされています。使用楽器は、コリン・ブースの1984年製チェンバロ(クリスティアン・ツェルの1728年製)。レジストレーションも鋭さよりも柔らかさ主体で、師が弟子にきかせるような親密さがあります。

CD : CD-1301(Music & Arts)

CD-1301

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今夕、バッハをはなれてきくのは、いまレギュラーできいているコリン・ティルニーの「Musica Dolce」(Dorian DOR-90123)です。アメリカのソプラノ、ジュリアン・ベアードと録音したアルバムは、クラウディオ・モンテヴェルディやジューリオ・カッチーニら、17世紀前半の曲を収録したもの。「Musica Dolce」(甘美な音楽)という表題は、フランチェスコ・カヴァッリの収録曲からとられています。ティルニーのチェンバロ独奏も2曲ふくまれており、ベルナルド・ストラーチェ、グレゴリオ・ストロッツィの曲を収録。ここではベアードとの何曲かと、ストラーチェとストロッツィの独奏曲を楽しむことにします。録音は1989年です。

DOR-90123

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