毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週はちょっと趣向をかえて、「小川のせせらぎ」週間にしようか、と。このブログでは、ピリオド楽器によるバッハをきいているのですが、ちがうアプローチでのバッハもおもしろいでしょうし、バッハはどういうふうに料理しても楽しめます。

さて、今日きくのはララ・セント・ジョンの「Bach the concerto album」(Avie Records AV 0007)から、BWV1043。このいただきもののCD、なんでもジャケ買いしたものらしく、このジャンルのCDとしては類をみないような、セクシーで魅力的なジャケットです。

音楽のほうもジャケットにおとらず魅力的で、なめらかな硬質感があり、冷やかなようで高揚感もあります。テンポもピリオド奏法からの影響か、第1楽章が3分20秒、第2楽章が6分20秒、第3楽章が4分20秒と、かなり速いものになっています。

ララは1971年、カナダ生まれで、ここでは兄のスコットと共演しています。オーケストラはニューヨーク・バッハ・アンサンブル、録音は2000年です。好み(容姿ではなく音楽の)はわかれるかもしれませんが、音楽そのものは真摯で好感がもてます。

AV 0007

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日曜日のバッハはいつものようにカンタータ。きくのは、コープマンたちによる顕現節後第4日曜日のための「イエス眠りたもう、われ何を望むべき」です。このBWV81は、1724年1月30日に初演されたカンタータで、アリア(アルト)、レチタティーヴォ(テノール)、アリア(テノール)、アリオーソ(バス)、アリア(バス)、レチタティーヴォ(アルト)、コラールという構成。第7曲のコラールは、BWV227と同じ、ヨーハン・フランクの歌詞とヨーハン・クリューガーの作曲によるコラール「イエスよ、わが喜び」にもとづいたものです。

CD : WPCS-10156/8(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-10156/8

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昨日に続き、今日のバッハもコンラート・ユングヘーネルによるリュート作品。これからきくBWV999は単独のプレリュードで、バッハと知己のあった音楽家ヨーハン・ペーター・ケルナーの筆写譜で伝えられており、「リュートのため」と楽器が指定されています。ユングヘーネルはの楽器は、ニコ・ファン・デル・ワールス製作(ヨーハン・クリスティアン・ホフマンによる)。

CD : 77097-2-RC (deutsche harmonia mundi)

77097-2-RC

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今朝は雪がちらちらしていて気温は2度でしたが、いまは晴れてきて気温も6度まで上がってきました。このあと外出なので、もうちょっと暖かくなるといいのですが。さて、これからきくのは、コンラート・ユングヘーネルによるBWV998。ユングヘーネルは、ニコ・ファン・デル・ワールス製作(ヨーハン・クリスティアン・ホフマンによる)のリュートを、ひきとばさずに、じつにていねいにひいています。録音は1988年。

CD : 77097-2-RC (deutsche harmonia mundi)

77097-2-RC

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今日のバッハも、ロバート・ヒルのCD「協奏曲、ファンタジーとフーガ」からで、きくのはイ短調の組曲のBWV818a。これはBWV818の改訂稿にあたり、プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド(新稿で改訂されドゥーブルが削除)、メヌエット(新稿で挿入)、ジーグという構成です。ちなみに、ヒルは旧稿のBWV818での録音もあります(記事は「組曲 イ短調 BWV818」)。

CD : CD92.105(Hänssler CLASSIC)

CD92.105

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今日がのこりすくなくなったところで、ちょっと空き時間ができました。今夜はもうすこし起きているので、これから音楽とコーヒーで一息いれようと思います。で、きくのは、ヨーハン・アードルフ・シャイベのニ長調のフルート協奏曲(Chandos Records CHAN 0535)。シャイベといえば、バッハ伝のなかでは悪役的な存在ですが、バッハの息子たちと同世代の有能な音楽家でした。

1708年生まれなので、1710年生まれのフリーデマンとほぼ同年代(長女のカタリーナ・ドローテアは同年生まれ)。もちろん、バッハとは音楽の趣味があきらかにちがいます。コンチェルト・コペンハーゲン(COCO)によるフルート協奏曲も、軽い趣味のもので、録音はこのCOCOによるCDがはじめてのようです。ちなみにシャイベは、1776年に、コペンハーゲンで亡くなっています。

CHAN 0535

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月曜日からきいている、「協奏曲、ファンタジーとフーガ」と題されたロバート・ヒルのCD。兄キース・ヒルの製作した楽器(パスカル・タスカンによる)で、バッハを華麗にひきまくっていますが、今日もこのCDから楽しむことにします。これからきくのは、昨日のBWV922の印象の薄さとは対照的なBWV903、つまりあの「半音階的幻想曲とフーガ」です。

CD : CD92.105(Hänssler CLASSIC)

CD92.105

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昨日に続き、今日のバッハもロバート・ヒルの「協奏曲、ファンタジーとフーガ」と題されたCDから。「ヴァイマール時代の鍵盤楽器のための作品集」と副題されたこのCDからは、昨日のBWV904と、一昨年の5月にBWV894をすでにきいていますが、これからきくのはBWV922です。BWV922は、チェンバロで2度、クラヴィコードで2度すでにきいていて、今回が5度目ということに。何度もきいているのは、とりたてて好きだとかいうのではなく、どんな曲だったか忘れてしまうためで、個人的には印象が薄い作品です。

CD : CD92.105(Hänssler CLASSIC)

CD92.105

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これからきくのは、ロバート・ヒルのチェンバロによるイ短調のファンタジーとフーガ。ヒルのBWV904は、「協奏曲、ファンタジーとフーガ」と題されたCD(副題は「ヴァイマール時代の鍵盤楽器のための作品集」)に収められており、ファンタジーではいたるところに装飾がはいり、きわめて華麗な演奏です。ただし、装飾過多ともいえるわけで、これには批判的なむきもあるかもしれません。

CD : CD92.105(Hänssler CLASSIC)

CD92.105

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日曜日にきくのは、いつものようにカンタータで、顕現節後第3日曜日のための「わが父の御心のままに常に成らせたまえ」です。このBWV111は、1725年1月21日に初演された、いわゆるコラール・カンタータ。ブランデンブルク辺境伯アルブレヒト作詞の同名コラールにもとづいており、その第1節と第4節がそのまま、第1曲と第6曲にもちいられています。

CD : CC 72212(Challenge Classics)

CC 72212

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イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(とジョン・エリオット・ガーディナー)できいてきた「ブランデンブルク協奏曲」、今日きくのは最後の第6番です。このBWV1051もガーディナーの指揮なしで、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの編成は、指定された楽器編成(ヴィオラ2部、ヴィオラ・ダ・ガンバ2部、チェロ、ヴィオローネ、チェンバロ)にそれぞれ1名というものです。

CD : SDG 707(SDG)

SDG 707

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まだまだ外は暗いのですが、今朝は早くからおきてごそごそ。資料の整理や準備をしていたのですが、それもおわったことなので、これからしばらく音楽ですごすことにします。きくのはヤン・ディスマス・ゼレンカの「サルヴェ・レジーナ」。ゼレンカは 1679年、ボヘミアのロウノヴィツェ(プラハの南東)生まれの音楽家で、バッハも高く評価していたとされます。このイ短調の「サルヴェ・レジーナ」Z135は、フルート、オーボエと弦楽と通奏低音によるもので、繊細な筆致(とくに第1曲)の美しい作品。演奏はキャロリン・サンプソン(ソプラノ)とキングス・コンソートです(Hyperion CDA67350)。

CDA67350

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イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(とジョン・エリオット・ガーディナー)による「ブランデンブルク協奏曲」、これからきくのはガーディナーの指揮なしの第5番です。このBWV1050でのイングリッシュ・バロック・ソロイスツは、パート1人の8名という最小編成。独奏は、デブレツェニ(ヴァイオリン)、ベケット(フルート)、プラウド(チェンバロ)です。

CD : SDG 707(SDG)

SDG 707

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さきほど奈良から帰ってきて、いまはちょっと休憩しています。所用で薬師寺まで行ってきたのですが、さすがにこの時期は拝観者もすくなく、どこかの小学生の一団のほかは、個人の拝観者がちらほらというていど。昨年のこの時期は、平城遷都1300年祭ということもあって、もうすこしは拝観者もいたと思うのですが。

さて、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(とジョン・エリオット・ガーディナー)できいている「ブランデンブルク協奏曲」、今日きくのは第4番です。このBWV1049もガーディナーの指揮なしで、独奏3名のほか、リピエーノのヴァイオリンが5、同じくヴィオラが2,チェロが1、通奏低音のヴィオローネが1、同じくチェンバロが1という10名という編成です。

CD : SDG 707(SDG)

SDG 707

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イングリッシュ・バロック・ソロイスツとジョン・エリオット・ガーディナーによる「ブランデンブルク協奏曲」、これからきくのはその第3番です。このBWV1048からはガーディナーは指揮をせずきき手に専念し、リーダーのカティ・デブレツェニのもとの演奏となります。もともとガーディナーは、「ブランデンブルク協奏曲」には指揮者不要と思っているようなのですが、じっさい指揮者なしでの演奏をきくと、ダイナミクスのつけかたなど、第1番、第2番とくらべ、ややものたらなく感じてしまいます。もっとも、ガーディナーが指揮していたらどうなっていたか、はわからないわけですが……。なお、アダージョは、デブレツェニが、無伴奏のソナタのアダージョを思わせるような音楽をつけています。

CD : SDG 707(SDG)

SDG 707

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