毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




先週からきいてきた、ジュスタン・テイラーの「Bach & l'Italie」。アルバムは2023年に録音されたもので、バッハのイタリア体験から生まれた作品と、イタリアの作曲家たちの作品が収録されています。これから楽しむのは、アントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第9番を原曲とするニ長調の協奏曲(BWV972)。

テイラーの演奏は、近年の若い世代(1992年生)のものらしく、構えたところがなく、じつに自然です。緩急の対比をくっきりとり、急速楽章はかなり速めのテンポです。テンポが速くても音楽がくずれることはなく(くずしていることはあります)、ここできくBWV972もそうで、自在に装飾を入れるなど、とても自由闊達な印象をうけます。

自由闊達さは演奏だけでなく、プログラム構成もそうで、バッハやイタリアの作曲家の作品を並列するにとどまりません。バッハらの作品から1楽章のみを取り出し、前奏曲、後奏曲的にあつかい、プログラムに彩りを与えています。録音での使用楽器はアサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)で、これはスコット・ロスが愛奏していた楽器です。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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ジュスタン・テイラーが2023年に録音したチェンバロ「Bach & l'Italie」。今週はこのアルバムから、バッハの作品を収録順にきいてきました。これからきくのはホ短調のトッカータ(BWV914)ですが、まだほかにも未聴の曲ものこっており、来週も続けて楽しみます。さて、同トッカータは2つのフーガをふくんでおり、テイラーは2つめのフーガをほかの部分ときわだって対比。繊細ながらも闊達で、推進力のある演奏をきくことができます。使用楽器はこれまでと同じく、アサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)です。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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今日これからきくのは、ジュスタン・テイラーのチェンバロによるヘ長調の協奏曲(BWV978)です。このBWV972は、アントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第3番を原曲とする、単独楽器による協奏曲。同曲は今週これまでと同じく、「Bach & l'Italie」(2023年録音)と題されたアルバムに収録されています。テイラーが録音で用いているのは、フランスのアサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)です。

[訂正]コピペのミスで、記事の表題をふくめ曲名が「協奏曲 ニ長調 BWV972」となっていました。正しくは「協奏曲 ヘ長調 BWV978」です。記事はすでに修正済みです。</p<>

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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今週きいているのは、ジュスタン・テイラーが2023年に録音した「Bach & l'Italie」。このアルバムに収録されたバッハを順に楽しんでおり、これからきくのはハ短調のプレリュード(BWV971)です。この曲は「アンドレーアス・バッハ本」に所収。「アルペッジョによるプレルーディウム」と題されているとおり、アルペッジョにはじまる曲で、小部分を連ねてプレスティッシモにいたります。テイラーの使用楽器は、アサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)です。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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昨日からききはじめた、ジュスタン・テイラーの「Bach & l'Italie」。今日これからきくのは「イタリア協奏曲」(BWV971)で、「イタリア趣味による協奏曲」という原題どおり、じつに明朗快活な協奏曲です。テイラーが弾いているのは、アサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)。録音は2023年です。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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今日からきいていくのは、ジュスタン・テイラーの「Bach & l'Italie」です。「バッハとイタリア」という表題どおり、アルバムにはバッハのイタリア体験による作品や、イタリアの音楽家の作品を収録。ここではニ短調の協奏曲(BWV974)から、バッハのみを収録順に楽しむことにします。BWV974はイタリアをルーツとする作品で、原曲はアレッサンドロ・マルチェッロの同調のオーボエ協奏曲(第2楽章のアダージョが人気)です。アルバムの録音は2023年。使用楽器は、フランスのモンペリエ近郊アサス城所蔵で、不明の作者が1730年ごろに製作したチェンバロです。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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今日これから楽しむのは、2台のバロック・ハープ(アルパ・ドッピア)による「イタリア協奏曲(イタリア趣味による協奏曲)」です。演奏は昨日もきいたフローラ・パパドプロスと、その師マーラ・ガラッシ。使用楽器はともに、ダーリオ・ポンティッジャによる2010年製(1632年製のバルベリーニ・ハープにもとづく)で、録音は2021年です。2人の演奏は、編曲だということを感じさせないもの。バロック・ハープがあらゆる楽器の中で一番好きだということもあるのでしょうが、とにかく楽しめます。

CD : GCD 921305(Glossa)

GCD 921305

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これから楽しむのは、アンドレアス・シュタイアーの「MÉDITATION」(2022年録音)から、プレリュードとフーガ第3番(BWV878)です。アルバムは「定旋律」と「こだま」(音型のくり返し)をテーマに、バッハのほか、ヨーハン・カスパル・フェルディナント・フィッシャー、ルイ・クープラン、シュタイアーらの曲を収録。「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」所収のプレリュードとフーガ第3番は、美しいアルバム最後におかれており、アルバムを美しくしめくくっています。

CD : Alpha 1012(Alpha)

Alpha 1012

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昨日に続き今日もきくのはマルシアス・バロックの「Dieupart & Bach 」で、これから楽しむのはイギリス組曲第4番(BWV809)です。原曲はもちろんチェンバロ曲ですが、このアルバムではアンサンブル編曲によって録音されています。編曲はマルシアス・バロックとレオナルト・シクで、演奏はパウラ・ピン(リコーダー)、マリア・カラスコ・ヒル(ヴァイオリン)、コンスタンツェ・ヴァイドシュ (チェロとヴィオラ・ダ・ガンバ)、サラ・ジョンソン・ウイドブロ(チェンバロ)です。ききなれたイギリス組曲第4番を、とても新鮮に楽しむことができます。

CD : GWK 162(gwk records)

GWK 162

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今日と明日きくのは、マルシアス・バロックの「Dieupart & Bach 」(2023年録音)です。マルシアス・バロックはこのアルバムがデビューCDとなる古楽アンサンブル。2019年のコンクール参加を機に、パウラ・ピン(リコーダー)、マリア・カラスコ・ヒル(ヴァイオリン)、コンスタンツェ・ヴァイドシュ (チェロとヴィオラ・ダ・ガンバ)、サラ・ジョンソン・ウイドブロ(チェンバロ)の4名で結成。アルバムは表題どおり、バッハとシャルル(フランソワ)・デュパールの組曲の関連性がテーマ。アルバム前半にデュパールの組曲、後半にバッハの組曲が収録されています

今日これからきくのはイギリス組曲第2番(BWV807)で、アンサンブル編曲はマルシアス・バロックとレオナルト・シクがおこなっています。編曲にあたってはイ短調からハ短調に移調されており、ほかにもいろいろと実験的な試みもされいます。この組曲第2番では前半のデュパールとのつまがりを明瞭にするため、原曲のプレリュードを「フランス様式による序曲」(BWV831)の序曲と入れ替える、だいたんな試みがなされています。なお、アルバム録音にはシモン・リンネア(アーチリュート)がゲストとして参加しています。

CD : GWK 162(gwk records)

GWK 162

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今週きいてきたのは、マルティン・ヘルムヒェンの「Bach Six Partitas」(2022年録音)。このアルバムを収録順に楽しんできて、これからきくのはパルティータ第6番(BWV830)です。ヘルムヒェンが弾いているのは、シュペート&シュマールの1790年製タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)。解説書には表紙と本文中に楽器の写真が掲載されていますが、楽器についての説明はありません(リュートとピアニッシモ・ストップ、2つのニー・レバーを装備している可能性があります)。音色は、フォルテピアノ、クラヴィコード、チェンバロが混ざったような独特な美しさ。ヘルムヒェンがこの楽器に惹かれたものよくわかります。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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今週のバッハは、マルティン・ヘルムヒェンが2022年に録音したアルバム、「Bach Six Partitas」を収録順に楽しんでおり、これからきくのはパルティータ第5番(BWV829)です。ヘルムヒェンは1982年生まれのドイツのピアノ奏者ですが、このアルバムで弾いているのは、シュペート&シュマールの1790年製タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)で、ジャケット写真はそのタンジェント・ピアノです。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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ドイツのピアノ奏者、マルティン・ヘルムヒェンが、タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)を弾いて録音した「Bach Six Partitas」(2022年録音)。アルバムには表題どおり6曲のパルティータが収録されており、今週はそれらを収録順に楽しんでいます。これからきくのは、番号をちょっともどって第2番(BWV826)です。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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今週きいているのは、マルティン・ヘルムヒェンがタンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)を弾いて録音したアルバム、「Bach Six Partitas」です。表題どおり6曲のパルティータを収録したアルバムで、収録順どおり楽しんでいます。これからきくのは第4番(BWV828)。タンジェント・ピアノは情感の表現にすぐれていますが、この第4番の序曲のような曲だと、チェンバロの鮮やかな響きが欲しくなりますね。ヘルムヒェンの使用楽器は、シュペート&シュマールの1790年製のタンジェント・ピアノ。録音は2022年です。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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昨日からききはじめた、マルティン・ヘルムヒェンの「Bach Six Partitas」。今日はアルバムの収録順どおり、イ短調のパルティータ(BWV827)を楽しみます。ピアノ奏者のヘルムヒェンは、シュペート&シュマールの1790年製タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)を弾いてアルバムを録音(2022年)。解説書によると、きっかけとなったのは、そのオリジナル楽器との出会いだそうです。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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