毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




三位一体節後第11日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」です。このBWV179は、1723年8月8日に初演された、「この時期の作品に共通する、厳しい音調をもつ」(『バッハ事典』)カンタータ。全6曲のうち、レチタティーヴォとコラールをのぞくすべて、つまり第1曲と第3曲はト長調のミサ曲(BWV236)に、第5曲はイ長調のミサ曲(BWV234)に転用されています。

CD : 463 591-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 591-2

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今週のバッハは、イ・ムジチが1965年に録音した「ブランデンブルク協奏曲集」(PHILIPS 438 317-2)を、番号順にきいてきました。ほぼ同時期の1967年に録音された、カール・リヒターたちの渋い音色とは対照的に、イ・ムジチの音色はじつに明るく、いかにもラテン系のバッハ。テンポ設定も突出した楽章はなく、録音からほぼ半世紀を経たいまも、じゅうぶん楽しめます。さて、最後にきくブランデンブルク協奏曲は、もちろん第6番。これには2部のヴィオラ・ダ・ガンバが編成されていますが、解説書に明記されている奏者は、なぜかヤノス・ショルツのみです。

438 317-2

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今週は、イ・ムジチの「ブランデンブルク協奏曲集」(PHILIPS 438 317-2)を、第1番から順に楽しんでいます。これからきくのは第5番で、その独奏者は、フルートがマクサンス・ラリュー(セヴェリーノ・ガッゼローニではなく)、ヴァイオリンがフェリックス・アーヨ、チェンバロがマリア・テレサ・ガラッティ。モダン・チェンバロの響きはさすがに古さを感じさせますが、しかしいまでは貴重な響きとなりつつあります。

438 317-2

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今朝きいたイ・ムジチの「ブランデンブルク協奏曲 第4番」には、今年8月13日に逝去したフランス・ブリュッヘンも参加していました。このブログでは追悼として指揮者ブリュッヘンの録音をいくつかきいたのですが、リコーダー奏者としてのブリュッヘンの録音はまだきいていませんでしたので、休憩がてらにそれをきいてみることにします。

音源はヘンデルの「木管のためのソナタ全集」(SEON SB2K 60100)で、これから気のむくままにきいていきます。このアルバムでのブリュッヘンは、リコーダーだけでなくフルート(フラウト・トラヴェルソ)も吹いていて、録音は1973/1974年。なお、吹いているアルト・リコーダーは、トーマス・ステンズビー(シニア)によるオリジナル楽器です。

SB2K 60100

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イ・ムジチが1965年に録音した「ブランデンブルク協奏曲集」(PHILIPS 438 317-2)を、今週は番号順に楽しんでいます。これからきく第4番の独奏者は、ヴァイオリンがフェリックス・アーヨ、リコーダーがフランス・ブリュッヘンとヤネッテ・ファン・ウィンゲルデン。さきごろ亡くなったブリュッヘンが、この時代にはこんなところでも吹いていたのですが、さすがに新録(1984年)には参加していません。ちなみに、新録のリコーダー独奏は、マイケル・コプレイとイヴリン・ナレンです。

438 317-2

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今週は、イ・ムジチによる「ブランデンブルク協奏曲集」(PHILIPS 438 317-2)を、番号順に楽しんでいます(音源は1965年録音の旧録CD)。これからきくのはその第3番で、豪華な独奏者陣なしの、イ・ムジチのみの演奏です。なお、チェンバロをひくのは、マリア・テレサ・ガラッティです。

438 317-2

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1965年に録音された、イ・ムジチによる「ブランデンブルク協奏曲集」(PHILIPS 438 317-2)。今週はこれを番号順にきいていく予定で、昨日の第1番に続き、今日は第2番を楽しみます。独奏者は、モーリス・アンドレ(トランペット)、セヴェリーノ・ガッゼローニ(フルート)、ハインツ・ホリガー(オーボエ)、フェリックス・アーヨ(ヴァイオリン)と、当時のきわめつきといっていい豪華なメンバー。演奏については、いまからすれば楷書的なかたさもありますが、響きは明るく華やかで、まだまだじゅうぶん楽しめます。

438 317-2

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今週のバッハは、イ・ムジチによる「ブランデンブルク協奏曲集」(PHILIPS 438 317-2)を、番号順にきいていく予定です。イ・ムジチは、聖チェチーリア音楽院の卒業生が1952年に結成したアンサンブル。イ・ムジチといえばヴィヴァルディの「四季」で、その録音によって世にヴィヴァルディを広め、第2次大戦後のバロック音楽ブームを牽引しました。そのイ・ムジチの「ブランデンブルク」には、1965年と1984年のふたつの録音があり、今週きいていくのはその旧録です。

旧録にしろ、新録にしろ、イ・ムジチの「ブランデンブルク」といえば、明るい音色と、招聘したその豪華な独奏者。フルートのセヴェリーノ・ガッゼローニ、オーボエのハインツ・ホリガー、トランペットのモーリス・アンドレなど、多士済々です。これからきく第1番では、ヴィオリーノ・ピッコロのフェリックス・アーヨのほか、オーボエにホリガー、モーリス・ブールグ、ハンス・クル、ホルンにエーリッヒ・ペンツェル、ゲルト・ハウケ、ファゴットにカール・ヴァイスが参加しています。

438 317-2

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三位一体節後第10日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「われらより取り去りたまえ、主よ」です。このBWV101(全7曲)は、1724年8月13日に初演。マルティーン・モラーの同名コラールにもとづく、いわゆるコラール・カンタータです。したがって、第1曲と第7曲はモラーの詩節(第1節と第7節)をそのまま歌詞としており、また、第2曲をのぞくほかの曲も、第3節から第6節までを引用した歌詞となっています。演奏はいつものガーディナーらしいもので、第7曲の4声体のコラールは、歌詞に即して表情づけされ、歌われています。

CD : SDG 147(SDG)

SDG 147

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今週の後半は、先週にきいていいたクリストファー・ヘリックの「Bach Organ Miniatures」から、ふたたび気のむくままに楽しんでいます。これからきくのは、「初期の習作」(『バッハ事典』)とされるイ短調のプレリュード。バッハの自筆譜はなく、筆写譜(ヨーハン・ルートヴィヒ・クレープスの筆写とされる)で伝承されています。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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昨日から、再度きいているクリストファー・ヘリックの「Bach Organ Miniatures」。今日きくのは、「偽作説もある」(『バッハ事典』)というニ短調のトリオですが、有名なトリオ・ソナタとはちがい、アダージョ楽章(なかなか美しい)のみの作品です。なお、このBWV583の筆写譜には「Trio Adagio 2 Clav: Pedal」とのみあり、作曲者名は明記されていません。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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今週は昨日までフランス・ブリュヘン追悼のため、バッハのカンタータなどをきいてきました。今週のこりの3日は、先週きいていた、クリストファー・ヘリックの「Bach Organ Miniatures」から、また気のむくままに選んでいくことにします。これからきくのは、「イタリアのモデル(フレスコバルディ、あるいはコレッリ?)による、古様式ポリフォニー」(『バッハ事典』)の「アラ・ブレーヴェ」。このBWV589に自筆譜の伝承はなく、筆写譜には「Allabreve con Pedale pro Organo pleno」とあります。

CD : CDA67211/2(hyperion)

CDA67211/2

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一昨日、昨日と、指揮者としての最初期のフランス・ブリュッヘンのバッハをふりかえりました。1977年に録音されたカンタータは、いまきいても色あせることのない、じつにすぐれた演奏です。これからきくのは、それから30年あまりをへて、2009年に録音されたミサ曲ロ短調です。ブリュッヘン指揮の同曲には、1989年録音の旧録もあり、それも評価は高かったのですが、今日は指揮者として円熟したブリュッヘンの録音で楽しみます。

指揮するのは、オーケストラが手兵の18世紀オーケストラ、そして合唱団は、このブログでも紹介しているダニエル・ロイス(ダニエル・レウス)合唱指揮のカペラ・アムステルダムです。18世紀オーケストラが39人に、カペラ・アムステルダムが27人と、演奏編成は比較的大きめで、数の問題だけではないにしろ、力感のある、熱い演奏です。旧録も、いわゆる古楽にしては力強く、熱気があったのですが、新録はさらにすぐれており、新旧の間の古楽の熟成度が明瞭です。

CD : GCD 921112(GLOSSA)

GCD 921112

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これからきくのは、昨日の予告どおり、フランス・ブリュッヘン指揮による「われは喜びて十字架を負わん」です。今年8月13日に亡くなったブリュッヘンを追悼するための企画で、教会暦の用途は無視しています(BWV56は三位一体節後第19日曜日用で今年だと10月26日)。独唱バスはマックス・ファン・エグモント、アンサンブルはバロック・オーケストラ。これに、終曲のコラールため、ハーレム聖バーフォ教会合唱学校の少年ソプラノとアルト歌手たち、テノール歌手のハリー・ヘラルデスとミヒール・テン・ハウテ・デ・ランゲ、バス歌手のハリー・ヴァン・デル・カンプが参加しています。1977年録音という古さを感じさせないすぐれた演奏だと思いますが、ざんねんながら、発売当初からいまにいたるまで、じゅうぶんに評価されたとはいえない録音です。

CD : SRCR 2444(SONY CLASSICAL)

SRCR 2444

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今日と明日は、フランス・ブリュッヘン追悼のため、バス独唱のためのカンタータ、「われは喜びて十字架を負わん」と「われは満ち足れリ」をきくことにします。両カンタータが収録されたディスク(1977年録音)は、指揮者としてのブリュッヘンの最初期の録音で、SEONから発売されたアルバムです。まず今日きくのは、「われは満ち足れリ」。このBWV82は、ほんらいはマリアの潔めの祝日(2月2日)のためのカンタータで、いつもなら教会暦にあわせてきいているのですが、今日はそれは無視することにしました。

独唱はマックス・ファン・エグモント、オーボエ独奏はブルース・ヘインズ(2011年5月17日死去)で、アンサンブルはバロック・オーケストラ。ブリュッヘンらしい凝ったアーティキュレーションで、エグモントの名唱ともども、古さを感じさせません。アンサンブルのリーダーはルシー・ファン・ダールのようで、そっけないほどの団体名のアンサンブルが、やがて18世紀オーケストラへと発展したものと思われます。なお、バロック・オーケストラには、木村美穂子と渡邊慶子の二人のヴァイオリン奏者が参加しています。

CD : SRCR 2444(SONY CLASSICAL)

SRCR 2444

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