フランスのヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者、ミリアム・リニョルの演奏できいている6曲の無伴奏チェロ組曲。ここまで第3番、第2番、第4番ときいてきて、これからきくのは第6番です。リニョルは1988年、スペイン国境に近いペルピニャン生まれ。2009年のバッハ・アーベル国際ヴィオラ・ダ・ガンバ・コンクール(ケーテン)で第2位、2010年の国際古楽コンクール山梨で第1位、2011年のブルージュ国際古楽コンクールで第2位という受賞歴があります。解説書によると「チェロを奏いたことがない」そうで、よって虚心坦懐に録音にのぞめたということです。ヴィオールならではのアーティキュレーションなど、とてもおもしろく楽しめますが、チェロの演奏になれているので、やはり舞曲によっては違和感が少々。サラバンドはとても美しく、ききほれてしまいます。
CD : CVS040(Château de Versaille Spectacles)