若くして亡くなった、アメリカ生まれのチェンバロ奏者スコット・ロス。今週は、そのロスが死の前年、1988年に録音した6曲のパルティータを、番号順(収録順)に楽しんでいます。今日これからきくのト長調の第5番(BWV829)。6曲のパルティータの前奏曲は、第1番から、プレルーディウム(Praeludium)、シンフォニア(Sinfonia)、ファンタジア(Fantasia)、オーヴァーテューレ(Ouvertüre)と表記されており、表記だけでなく音楽そのものも多彩です。この第5番はプレアンブルム(Praeambulum)で、軽妙な音楽。プレルーディウム、ファンタジアとともに、比較的規模は小さめです。ちなみに、明日きく第6番は、トッカータ(Toccata)と表記されています。
CD : 2564 61778-2(elatus)