毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




先週末から今週にかけてきいてきた、マヌエル・トマディンの「J.S. Bach: Harmonic Seasons」。これからきくのは残る1曲、ハ長調のプレリュードとフーガ(BWV545)です。この堂々たるプレリュードとフーガはライプツィヒ時代の作品ですが、いくつかの段階をへて成立したものです。トマディンの弾くのは、クリストフ・トロイトマンが1737年に建造した、グラウホフ(ドイツ)の聖ゲオルク教会のオルガン。録音は2018年です。なお、アルバムのプログラム構成は原則、四季(4つのグループ)×3曲(プレリュードとフーガ+2曲のコラール)=12曲からなっており、ここできいてきたように、コラール編曲をのぞいてきくことは、トマディンの意図に沿うものではないといえます。

CD : 95786(BRILLIANT CLASSICS)

95786

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これから楽しむのは、マヌエル・トマディンによる「小さな和声の迷宮」(BWV591)です。曲は「入口」「中心」「出口」からなり、表題のとおり、迷宮を音楽で表現しています。ただし、最古の筆写譜には作曲者の記名はなく、1810年から1823年までトマス・カントルを務めた、ヨーハン・ゴットフリート・シヒトがバッハをあてたのみ。真の作曲者も不明です(ヨーハン・ダーヴィト・ハイニヒェンをあてる説もありますが、確たる証拠はありません)。トマディンの演奏は「J.S. Bach: Harmonic Seasons」に収録されたもので、録音は2018年録音。使用楽器はグラウホフの聖ゲオルク教会のオルガン(1737年にクリストフ・トロイトマンが建造)です。

CD : 95786(BRILLIANT CLASSICS)

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先週末からききはじめ、今週もひき続ききいている、マヌエル・トマディンの「J.S. Bach: Harmonic Seasons」(2018年録音)。同アルバムから自由曲のみを選び順にきいており、これから楽しむのはハ短調のプレリュードとフーガ(BWV5466)です。ぶあついハーモニーのプレリュードはライプツィヒ時代、5声のフーガはヴァイマール時代のもの。トマディンの弾くのは、クリストフ・トロイトマンが1737年に建造した、グラウホフの聖ゲオルク教会のオルガンです。

CD : 95786(BRILLIANT CLASSICS)

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今日これからきくのは、マヌエル・トマディンのオルガンで、ハ短調のファンタジーです。このBWV1121(BWV Anh.205)は「アンドレアス・バッハ写本」にタブラチュア譜(作曲者名はなし)として所収されており、バッハのアルンシュタット時代、1708/1709年ごろに成立したとみられています。この曲もいまきいているトマディンの「J.S. Bach: Harmonic Seasons」(2018年)に収録。弾いているオルガンは、グラウホフの聖ゲオルク教会のオルガン(クリストフ・トロイトマンが1737年に建造)のそれです。

CD : 95786(BRILLIANT CLASSICS)

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先週末からききはじめた、マヌエル・トマディンの「J.S. Bach: Harmonic Seasons」。今週も引き続き、同アルバムの収録曲を順に楽しみます。これからきくのはホ短調のプレリュードとフーガ(BWV548)。往年のフィーリップ・シュピッタが、「2楽章のオルガン交響曲」と評したように、いかにもバッハのオルガン曲、というふうな堂々たる曲です。録音は2018年。使用楽器はグラウホフの聖ゲオルク教会のオルガン(クリストフ・トロイトマンが1737年に建造)です。

CD : 95786(BRILLIANT CLASSICS)

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顕現節後第3日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による「主よ、御心のままに、わが身の上になしたまえ」(BWV73)です。このカンタータの初演には1723年、1724年、1725年の説あり、1724年だと1月23日の初演ということになります。音楽は全5曲からなっており、合唱とテノール、バス、ソプラノのレチタティーヴォという、カンタータとしてはめずらしい楽曲ではじまります。鈴木たちの録音は2001年。独唱者は、野々下由香里、ゲルト・テュルク、ペーター・コーイです。BCJの編成は、合唱は総勢13名、オーケストラはホルン、第1、第2オーボエ、第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音(ファゴット、チェロ、コントラバス、オルガン)で、総勢15名です。なお、バッハは再演にさいして、ホルンをオブリガートのオルガンにおきかえています。

CD : BIS-CD-1221(BIS Records)

BIS-CD-1221

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今日から週をまたいできいていくのは、イタリアのオルガン奏者、マヌエル・トマディンの「J.S. Bach: Harmonic Seasons」です。録音(2018年)では、クリストフ・トロイトマンが1734年から1737年にかけて建造した、グラウホフの聖ゲオルク教会のオルガンがもちいられています。収録曲は12曲ですが、ここでは自由曲のみを収録順に楽しむことにします。今日きくのはト長調のプレリュードとフーガ(BWV541)。作曲はヴァイマール時代と考えられています。

CD : 95786(BRILLIANT CLASSICS)

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今週ここまできいてきたクセニア・レフラーの「Bach's Oboe」(2024年録音)。コラール編曲をのぞき、ほかの収録曲を順にきいてきて、これから楽しむのはのこる1曲、ホ短調のトリオ・ソナタ(BWV528)です。原曲は同調のオルガンのためのソナタで、レフラーたちはこれを、オーボエ・ダモーレ、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音(チェロとチェンバロ)のために編曲しています。奏者はレフラー、ヴィットリオ・ギエルミ、カタリーナ・リツィッヒフローラ・ファブリです。なお、ここではのぞいたコラール編曲は、憶えていたら、その時節にあわせてきこうと思っています。

CD : ACC 24406(ACCENT)

ACC 24406

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今週きいているのは、クセニア・レフラーが2024年に録音した「Bach's Oboe」。収録曲からコラール編曲をのぞき、収録順にきいているます。これから楽しむのは変ホ長調のソナタ(BWV1031)。BWV番号からわかるように、同調のオブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタを原曲とする編曲です。編成はオーボエとオブリガート・チェンバロにで、レフラーとフローラ・ファブリが演奏しています。

BWV1031はバッハの弟子のヨハン・ナタナエル・バムラーによる筆写譜(表紙のみエマヌエル・バッハで「J.S.Bach作」と表記)で伝えられており、抒情的なシチリアーナで有名ですが、バッハの真作性は疑われています。真作性はともかく、レフラーのオーボエはとても美しく、シチリアーナではひかえめな装飾がくわえられ、情感豊かに吹かれています。

CD : ACC 24406(ACCENT)

ACC 24406

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一昨日から収録順にきいている、クセニア・レフラーの「Bach's Oboe」(2024年録音)。今日きくのはニ短調のカンツォーナ(BWV588)です。このカンツォーナは「メラー手稿譜集」に所収。ジローラモ・フレスコバルディの「使徒書簡のあとのカンツォーナ」(『音楽の精華』)の主題を借用してバッハが作曲した楽曲です。レフラーたちはこれを、オーボエ、タイユ(ターユ、テナー・オーボエ)、2本のファゴットのために編曲してきかせます。

音楽は2つのフーガからなり、ファゴット→ファゴット→ターユ→オーボエと、ゆったり積み上げられてはじまる前半のフーガ(第130小節まで)は、じつにまったりとした味わいがあります。後半のテンポをはやめたフーガともども、対位法の彩もききとりやすく、とても楽しめる演奏です。奏者はオーボエがレフラー、ターユがミヒャエル・ボシュ、ファゴットがギュオルギ・ファルカシュとクリスティアン・ボイゼです。

CD : ACC 24406(ACCENT)

ACC 24406

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今朝は冷え込みもゆるんで、ずいぶんすごしやすくなっています。陽射しもたっぷりで、大寒を過ぎたばかりなのに春らしい気候です。そんな朝に楽しむのは、クセニア・レフラーたちによるハ長調のトリオ・ソナタ。もちろんこれはオリジナルではなく、原曲は同調のオリガンのためのソナタ(BWV529)です。レフラーはこれを、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のために編曲し、録音しています。奏者はオーボエがレフラー、ヴァイオリンがダニエル・ドイター、チェロがカタリーナ・リツィッヒ、チェンバロがフローラ・ファブリ。録音は2024年です。

CD : ACC 24406(ACCENT)

ACC 24406

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今週きいていくのは、ドイツのオーボエ奏者、クセニア・レフラーの「Bach's Oboe」です。アルバムの録音は2024年。表題どおり、オーボエをフィーチャーした復元(再構成)、編曲作品を収録したアルバムです。ここではコラール編曲をのぞく5曲を、これからきくト短調のソナタ(BWV1030b)から収録順に楽しみます。ト短調のオーボエ・ソナタは、ロ短調のフルート・ソナタ(BWV1030)の異稿とされるソナタ。多感なフルート版とはちがい、オーボエ版は情趣の濃さが美しく、これはこれでとても楽しめます。共演のチェンバロはフローラ・ファブリです。

CD : ACC 24406(ACCENT)

ACC 24406


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顕現節後第2日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)によるニ短調のサンクトゥス(ERATO 4509-97236-2)です。このサンクトゥスはアントニオ・カルダーラのグローリア(「ミサ・プロヴィデンティアエ」)の冒頭部分にもとづき、バッハが1738年から1741年ごろに編曲(4声合唱、2部のヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音)したもの。短いながらも華麗なサンクトゥスです。アルバムの録音は1972年および1973年です。

4509-97236-2

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今週きいてきたのは、川原千真の「J.S.Bach: Drei Sonaten und Drei Partiten für Violine Solo」。収録順=BWV番号順にきいてきて、のこるはこれからきく無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番のみとなりました。川原の演奏はほかの5曲と同じく、じつに入念な演奏。練られた解釈が高い技術で結実しています。好みでいえば、まとまりがよすぎる感じがして、もうちょっとファンタジーの飛び交う余地があれば、と思ってしまいますが、それは奏者の個性ということなのでしょう。あるいは、録音から20年近く経とうとしているいまなら、またちがった味がくわわるのかもしれません。アルバムの録音は2007年。使用楽器は18世紀後半の北イタリア製のヴァイオリン。解説書も充実しており、川原と同窓(東京藝術大学)の有田栄が執筆しています。

CD : CRT-3100/1(CRÉATION)

CRT-3100/1

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川原千真の「J.S.Bach: Drei Sonaten und Drei Partiten für Violine Solo」を、収録順に楽しんでいる今週。これからきくのは無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番(BWV1005)です。同曲は、アダージョ、フーガ(アラ・ブレーヴェ)、ラルゴ、アレグロ・アッサイという無伴奏ソナタ共通の4楽章構成。第2楽章のフーガは無伴奏3曲のフーガの中でもいちばんのお気に入りで、第2番のフーガを超える長大さながら、飽きることなく楽しめます。川原の使用楽器は18世紀後半の北イタリア製のヴァイオリン。録音は2007年です。

CD : CRT-3100/1(CRÉATION)

CRT-3100/1

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