ジョン・ホロウェイたちの演奏できいているヴァイオリン・ソナタ(「The Sonatas for violin and keyboard」)、今日きくのはオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタの第6番です。このBWV1019は、アレグロ―ラルゴ―アレグロ―アダージョ―アレグロという5楽章構成。第3楽章のアレグロでは、ヴァイオリンは沈黙し、チェンバロが独奏しますが、これは伝承されている最終稿で追加された楽章です。
最終稿(第3稿)が成立したのは、「ライプツィヒ時代の1724~27年頃」(『バッハ事典』)ですが、ホロウェイたちのCDには、最終稿のほかに、それににいたるまでの異稿も収録されています(第1楽章と第2楽章はすべての稿で同じ)。解説書には初稿、第2稿が再現できるように、それぞれのトラック番号が表記されていて親切です。せっかくなので、明日と明後日は、初稿、第2稿でBWV1019をきいてみる予定です。
CD : 72435 61650 2 1(Virgin classics)