今日これから楽しむのは、セリーヌ・フリシュによる「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)です。すでに早起きしてアリアと第15変奏まではきいており、じっさいにこれからきくのは第16変奏(序曲)からです。録音は2000年で、使用楽器はフレデリク・バルとアンソニー・サイデイ製作のジャーマン・タイプのチェンバロ。BWV988は1枚目のCDにすべて収録されています。
のこる2枚目のCDには、先週きいたカフェ・ツィマーマンによる「14のカノン」(BWV1087)などが併録されており、これがとても貴重。とくに、第30変奏(クォドリベット)で引用される、「キャベツとカブ」(ベルガマスカにもとづく歌曲)と「おいらは久しくお前に会わぬ」」の2曲のドイツ俗謡を収録しているのは、このアルバムの価値を上げています。
こうなるとCDには収録的な余裕もあるので、原曲といえる「ベルガマスカ」も収録してもよかったのでは。バロック時代初期には、マルコ・ウッチェリーニ、サラモネ・ロッシ、ジローラモ・フレスコバルディらの曲があり、Youtubeで「la Bergamasca」と検索すれば、ウッチェリーニの「ベルガマス」が検索上位に多数でてきます。
CD : Alpha 014(Alpha)