毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週前半にきいていくのは、アニエス・ボワソンノ・ギルボー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)とノラ・ダルガザンリ(チェンバロ)の「Bach | Suites FranÇaises 」(2023年録音)です。アルバムはガンバとチェンバロのために編曲された、3曲の「フランス組曲」(第5番、第2番、第1番)を収録。また、それぞれの組曲にはプレリュード的にフランソワ・クープランとマラン・マレの曲がおかれています。ここでは3曲を収録順にきいていくので、今日これから楽しむのはフランス組曲第5番(BWV816)です。なお、この第5番のサラバンドの動画が、アニエスのYoutube公式チャンネルに投稿されています(Jean-Sebastien BACH ; Suite franÇaise n°5 in G Major, BWV816 - SARABANDE)。

CD : BATHOS2301(Bathos Records)

BATHOS2301

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大天使ミカエルの祝日(9月29日)にきくのは、フリッツ・レーマン指揮、ベルリン・モテット合唱団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「かくて戦い起これり」(全7曲)です。このカンタータの初演は1726年。第1曲の合唱では、大天使ミカエルとサタンとの戦いがとても音楽的に表現されています。レーマンの録音は1952年。70年が経過した音の鮮度はさすがによくはありませんが、気迫のこもった演奏ですね。再編集されたアルバム「J.S.Bach: Nine Sacred Cantatas」(Eloquence 482 7642)には、表題どおり9曲のカンタータが収録されており、その時代の演奏を知る貴重な資料となっています。

482 7642

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今日これから楽しむのは、セリーヌ・フリシュによる「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)です。すでに早起きしてアリアと第15変奏まではきいており、じっさいにこれからきくのは第16変奏(序曲)からです。録音は2000年で、使用楽器はフレデリク・バルとアンソニー・サイデイ製作のジャーマン・タイプのチェンバロ。BWV988は1枚目のCDにすべて収録されています。

のこる2枚目のCDには、先週きいたカフェ・ツィマーマンによる「14のカノン」(BWV1087)などが併録されており、これがとても貴重。とくに、第30変奏(クォドリベット)で引用される、「キャベツとカブ」(ベルガマスカにもとづく歌曲)と「おいらは久しくお前に会わぬ」」の2曲のドイツ俗謡を収録しているのは、このアルバムの価値を上げています。

こうなるとCDには収録的な余裕もあるので、原曲といえる「ベルガマスカ」も収録してもよかったのでは。バロック時代初期には、マルコ・ウッチェリーニ、サラモネ・ロッシ、ジローラモ・フレスコバルディらの曲があり、Youtubeで「la Bergamasca」と検索すれば、ウッチェリーニの「ベルガマス」が検索上位に多数でてきます。

CD : Alpha 014(Alpha)

Alpha 014

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これから楽しむのは、エッケハルト・ヴェーバーとロバート・ヒルによるト長調のソナタ(BWV1038)です。同ソナタの原曲はフルート、ヴァイオリン、通奏低音のためのソナタで、ここではヴィオラ・ダ・ガンバとラウテンヴェルク(リュート・チェンバロ)のために編曲・演奏されています。同ソナタが収録されたアルバム(1997年録音)、「Johann Sebastian Bach: Sonatas BWV 1027-1029 & 1038」には表題にあるように、3曲のガンバ・ソナタも収録されていますが、それらはまたの機会とします。なお、ヒルの弾くラウテンヴェルクは、キース・ヒルの1993年製の楽器です。

CD : 232272(Ars Musici)

232272

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今週ここまできいてきたのは、曽根麻矢子の「バッハ:イタリア協奏曲、フランス風序曲」です。アルバムには「クラヴィーア練習曲集 第2部」所収の2曲と、演奏・録音される機会の多い2曲が収録されており、収録順に楽しんできました。これからきくのはのこる1曲で、「クラヴィーア練習曲集 第2部」のフランス風序曲(BWV831)です。曽根の演奏はちょっとスペイン風にも感じらえるとろがあり、収録曲4曲中、これの序曲がいちばん楽しめました。

ところで、アルバムの録音は2005年10月26日と27日ですが、今年の11月11日(曽根の誕生日)には、フランス風序曲、イタリア協奏曲、半音階的幻想曲とフーガをプログラムとする演奏会がハクジュホール開かれます(「曽根麻矢子 J.S.バッハ連続演奏会《BWV》」シリーズ)。このアルバムと3曲までが同じで、曽根の解釈の変化、あるいは技術の熟成が楽しめそうな演奏会です。曽根の演奏会は1回しか体験していないので、なんとかききにいきたいところです。

CD : AVCL-84067(avex-CLASSICS)

AVCL-84067

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今週きいているのは、曽根麻矢子の「バッハ:イタリア協奏曲、フランス風序曲」。このアルバムの4曲を収録順にきいており、これから楽しむのは「半音階的幻想曲とフーガ」(BWV903)です。BWV903は人気のクラヴィーア曲で、ピアノ奏者をふくめ、多数の録音があります。また、華麗なファンタジーと雄弁なフーガは弟子たち玄人筋もひきつけ、多くの筆写譜がのこされています。曽根の録音は2005年5月27日と28日。使用楽器はニコラ・デュモンの1707年製にもとづく、デイヴィッド・レイ製作のチェンバロです。

CD : AVCL-84067(avex-CLASSICS)

AVCL-84067

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昨日からききはじめた、曽根麻矢子の「バッハ:イタリア協奏曲、フランス風序曲」。今日きくのは収録順どおり、「イタリア協奏曲(イタリア趣味による協奏曲)」(BWV971)です。同協奏曲は、フランス風序曲(BWV831)とともに「クラヴィーア練習曲集 第2部」(1735年出版)に所収。曽根が弾いているのはデイヴィッド・レイ製作のチェンバロ(ニコラ・デュモンの1707年製)で、録音は2005年5月27日と28日に、浜離宮朝日ホールでおこなわれています。

CD : AVCL-84067(avex-CLASSICS)

AVCL-84067

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今日からきいていくのは、曽根麻矢子の「バッハ:イタリア協奏曲、フランス風序曲」です。このアルバムの録音は2005年。収録曲はこれからきくプレリュード、フーガとアレグロ(BWV998)のほか、イタリア協奏曲(BWV971)、半音階的幻想曲とフーガ(BWV903)、フランス風序曲(BWV831)の全4曲です。BWV998は「リュートまたはチェンバロのためのプレリュード」とバッハが記しているように、リュート、チェンバロ、どちらの録音も多数。曽根はもちろんチェンバロでの演奏で、弾いているのはデイヴィッド・レイ製作の楽器(ニコラ・デュモンの1707年製)です。

CD : AVCL-84067(avex-CLASSICS)

AVCL-84067

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三位一体節後第17日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)らによるハ長調のサンクトゥス(ERATO 4509-97236-2)です。このサンクトゥスの初演は1723年。自筆譜には「JJ」(Jesu juva イエスよ、助けたまえ)に続き、「Sanctus a 3 Trombe Tamburi 2 Hautb. 2 Violini Viola, 4 Voci e l'Organo」と標記されています。おもしろいことに、バッハにしては無駄が多い楽譜で、20段中利用しているのは12段、8頁目(この頁のみ19段)はわずか2小節しか記譜していません。事情はいろいろ考えられますが、余分の五線譜にはソナタやアリア1曲ぐらい記譜できそうです(そうした実例もありますし)。

4509-97236-2

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今日きくのは昨日に続き、デュオ・タール&グロートホイゼンの「J. S. Bach: Transkriptionen」(SONY CLASSICAL 19658898412)から、パッサカリアとフーガ(ジノ・タリアピエトラ)です。編曲のタリアピエトラ(1887-1954)は、バッハのピアノ編曲でもよく知られるフェルッチョ・ブゾーニに学んだイタリアのピアノ奏者、作曲家です。パッサカリアとフーガのピアノ編曲は2台のタリアピエトラのほかにも、8手、4手、2台、1台と多種あり、このブログでもオイゲン・ダルベールの1台用を紹介しています。なお、アルバムの録音は2024年です。

19658898412

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今日と明日きくのは、デュオ・タール&グロートホイゼンの「J. S. Bach: Transkriptionen」(SONY CLASSICAL 19658898412)です。アルバムには2台のピアノのための編曲が収録されてり、その中からオルガン自由曲の2曲を楽しみます。今日きくのは20世紀イギリスの作曲家、クリストファー・レ・フレミングが編曲した、変ホ長調のプレリュードとフーガ。録音は2024年です。

19658898412

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一昨日、昨日ときいてきた、レ・ムファッティの「Bach Triple」(2023年録音)。今日きくのはアルバム中のこる1曲で、フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための三重協奏曲(BWV1044)です。この協奏曲の第1楽章と第3楽章はクラヴィーア曲から、第2楽章はオルガン曲からの編曲。コレギウム・ムジクムとの活動の中で生まれたとみられています。独奏楽器および独奏者はブランンデンブルク協奏曲第5番と同じで、フランク・テュンス(フルート)、ソフィー・ジェント(ヴァイオリン)、ベルトラン・キュイエ(チェンバロ)です。アルバムにはほかに、3台のチェンバロのための協奏曲第1番の第2楽章も収録されているのですが、ブログのルール上ここでは省略。この省略した三重協奏曲の第2楽章も、フルート、ヴァイオリン、チェンバロのために編曲(テュンス)されており、なかなか美しい音楽となっています。

CD : RAM 2301(RAMÉE)

RAM 2301

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昨日からききはじめた、レ・ムファッティの「Bach Triple」(2023年録音)。今日きくのは収録順どおり、ブランンデンブルク協奏曲第5番(BWV1050)です。この三重協奏曲の独奏者は、フランク・テュンス(フルート)、ソフィー・ジェント(ヴァイオリン)、ベルトラン・キュイエ(チェンバロ)。レ・ムファッティの演奏は長期熟成の酒のように、なめらかな熟成感のあるもので、録音もその響きを美しくとらえています。

CD : RAM 2301(RAMÉE)

RAM 2301

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今日からきいていくのは、レ・ムファッティの「Bach Triple」です。このアルバムは、これからきく管弦楽組曲第2番(BWV1067)、ブランンデンブルク協奏曲第5番(BWV1050)、3台のチェンバロのための協奏曲第1番(BWV1063)の第2楽章アッラ・シチリアーナ、フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲(BWV1044)を収録。これらをアッラ・シチリアーナをのぞき、順番に楽しみます。管弦楽組曲第2番は15名のアンサンブルでの演奏。フルート独奏はフランク・テュンスで、中丸まどか、大野しほ(ともに第1ヴァイオリン)が録音(2023年)に参加しています。

CD : RAM 2301(RAMÉE)

RAM 2301

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これから楽しむのは、「ゴルトベルク変奏曲」の主題にもとづく「14のカノン」(BWV1087)です。このブログで前回このカノンをきいたのは2010年。もう14年前なので、ずいぶん間隔があいてしまいました。4度目となる「14のカノン」は、セリーヌ・フリシュの「ゴルトベルク変奏曲」(2000年録音)に併録された、カフェ・ツィマーマンによる演奏です。「ゴルトベルク変奏曲」とのカップリングというのは、「14のカノン」にふさわしくていいですね(その分2枚組)。ジャケット写真の「三重フーガ」の楽譜(バッハ肖像画の部分)も、やはりふさわしいかと。

CD : Alpha 014(Alpha)

Alpha 014

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