毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからきくのは、コンチェルターテ・オブ・ロンドンによるニ短調のチェンバロ協奏曲(BWV1059)。この協奏曲は断片として伝承されているため復元が必要となりますが、ここではグスタフ・レオンハルトによる復元版がもちいられています。コンチェルターテ・オブ・ロンドンは1964年に結成。のちにバロック・アンサンブルへ再編成され、メンバーを変更しつつも、チェンバロのニコラス・ジャクソン(1934年生)がずっと指揮をとっています。この録音(2007年)におけるメンバーは、ジャクソンのほか、オーボエがハナ・マクラフラン、ヴァイオリンがマデレン・イーストンとマリアンナ・スーチュ、ヴィオラがエマ・アルター、チェロがニック・ストリングフェロー、コントラバスがケイト・アルドリッジです。

CD : SOMMCD 077(Somm Recordings)

SOMMCD 077

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今日これからきくのは、トン・コープマンとティニ・マトー、つまりコープマン夫妻による「フーガの技法」(BWV1080)です。録音は1993年。チェンバロは、夫妻ともにウィレム・クレースベルヘンの手になる楽器で、トンはリュッカース・モデル(1979年)、ティニはクーシェ・モデル(1987年)を使用しています。夫妻の共演でも、いつものトンは健在で、フーガの主題にも装飾をつけたりと、音楽をいききと躍動させています。そういえば、映像での夫婦共演では、コントラプンクトゥス第9番で、ものすごい疾走をみせていました。なお、未完のフーガは未完のまま演奏されています。

CD : 0630-16173-2(ERATO)

0630-16173-2

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エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)とアーポ・ハッキネン(チェンバロ)によるヴァイオリン・ソナタ。2011年と2013年に録音されたアルバムの収録曲を、先週から番号順にきいてきており、これからきくのは、その掉尾に収録されたホ短調のソナタ(BWV1023)です。このソナタはこれまできいてきたものとちがい、組曲風の構成をとっています。即興的(トッカータ風)な第1楽章にはじまり、第2楽章はアダージョ・マ・ノン・タント、第3楽章はアッレマンダ(アルマンド)、第4楽章のジーグと続きます。真作性については疑問も呈されているようです。

ところで、ここまできいてきたヘーバルトの演奏ですが、多彩なビブラートで表情づけされており(運弓によるニュアンスはやや乏しく感じましたが)、そのビブラートもピリオド・アプローチの奏者としては比較的多めです。ハッキネンの演奏は、ほかのアルバムと同じくアグレッシブ。BWV1019での独奏などききものです。なお、二人の使用楽器は、ヘーバルトがジュゼッペ・ジョヴァンニ・バッティスタ・グァルネリ(フィリウス・アンドレア)製のヴァイオリン、ハッキネンがフランク・ルトコフスキーとロバート・ロビネット(ヨーハン・アードルフ・ハスによる)製のチェンバロです。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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今日これからきくのは、エーリヒ・ヘーバルトとアーポ・ハッキネンによるヘ長調のヴァイオリン・ソナタ(BWV1022)です。このソナタは、昨日きいたト長調のソナタ(BWV1021)と同一の通奏低音からなる音楽で、ト長調のフルートとヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ(BWV1038)からの編曲です。昨日のBWV1021はバッハの真作とみてまちがいないようですが、今日のBWV1022は真作ではない可能性があります。なお、共通の通奏低音の作曲者についてはよくわかっていません。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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先週からきいてきている、エーリヒ・ヘーバルトとアーポ・ハッキネンによるヴァイオリン・ソナタ(2011年、2013年録音)。収録曲中、オブリガート・チェンバロとのソナタは昨日でききおえたので、今日からはのこりのBWV1021~BWV1023の3曲をきいていきます。これからきくのは、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ(BWV1021)。このト長調のソナタは、明日きく予定のBWV1022(BWV1038)と同一低音声部によっています。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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今日は四旬節第4日曜日ですが、バッハのカンタータは伝承されていません。そのため、いまレギュラーできいている、エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)とアーポ・ハッキネン(チェンバロ)によるヴァイオリン・ソナタですごすことにし、これからその第6番(BWV1019)を楽しみます。アルバムの録音(2011年と2013年)はとても美しく、ヴァイオリンとチェンバロのデュオ(第3楽章はチェンバロ独奏)を満喫できます。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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受胎告知の祝日(3月25日)にきくのは、カンタータ「輝く曙の明星のいと美わしきかな」(BWV1)です。音源は、カール・フリードリッヒ・ベリンガー、ヴィンツバッハ少年合唱団、ドイツ室内ヴィルトゥオーゾ・ベルリン(DKVB)と独唱者たちによる、2011年録音のアルバム(SONY CLASSICAL 88725409732)。アルバムには人気のあるカンタータが4曲収録されており、その表題にもなっているのがBWV1です。ベリンガーは、1948年生まれのドイツの指揮者で、1978年からヴィンツバッハ少年合唱団(1946年設立)の指揮者を務めています。DKVBは、ベルリン・ドイツ交響楽団の団員によって、1995年に設立した室内オーケストラ。独唱者は、ジビラ・ルーベンス、マルクス・シェーファー、クラウス・メルテンスです。

88725409732

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エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)とアーポ・ハッキネン(チェンバロ)できいているヴァイオリン・ソナタ。「a Violino e Cembalo」(ヴァイオリンとチェンバロのための)と題されたアルバム(2011年、2013年録音)には、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタのほか、通奏低音とのソナタなどが収録。いまはこのアルバムから、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタを、番号順に楽しんでいます。これからきくのは、同第5番(BWV1018)。すべての楽章が短調というソナタは、深い情感にみちています。奏者二人の使用楽器は、ジュゼッペ・ジョヴァンニ・バッティスタ・グァルネリ(フィリウス・アンドレア)製のヴァイオリン、フランク・ルトコフスキーとロバート・ロビネット(ヨーハン・アードルフ・ハスによる)製のチェンバロです。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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今週のバッハは、エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)とアーポ・ハッキネン(チェンバロ)によるヴァイオリン・ソナタ。2011年と2013年に録音されたアルバムから、番号順(収録順ではなく)に楽しんでいます。今日これからきくのは、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第4番(BWV1017)。この第4番は、昨日の第3番とは対照的に、内省的なソナタです。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)とアーポ・ハッキネン(チェンバロ)できいているヴァイオリン・ソナタ。これからきくのは、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための第3番(BWV1016)です。じつにのびやかなソナタですが、第3楽章のアダージョ・マ・ノン・タントは嬰ハ短調に転じ、哀感をおびた美しい旋律が奏でられます。録音は2011年と2013年。使用楽器は、ヴァイオリンがジュゼッペ・ジョヴァンニ・バッティスタ・グァルネリ(フィリウス・アンドレア)製、チェンバロがフランク・ルトコフスキーとロバート・ロビネット(ヨーハン・アードルフ・ハスによる)製です。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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昨日からききはじめた、エーリヒ・ヘーバルトとアーポ・ハッキネンによるヴァイオリン・ソナタ。2011年と2013年に録音されたアルバムには、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタのほか、2曲のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタなどが収録されており、まずオブリガート・チェンバロのソナタを番号順にきいています。

今日これから楽しむのは、イ長調の第2番(BWV1015)。使用楽器は、ヘーバルトのヴァイオリンがジュゼッペ・ジョヴァンニ・バッティスタ・グァルネリ(フィリウス・アンドレア)で、ハッキネンのチェンバロはフランク・ルトコフスキーとロバート・ロビネット(ヨーハン・アードルフ・ハスにもとづく)です。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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今週のバッハは、エーリヒ・ヘーバルトとアーポ・ハッキネンによるヴァイオリン・ソナタ。音源は2011年と2013年に録音されたアルバムで、「協奏的チェンバロと独奏ヴァイオリンのための6曲のソナタ(オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ)」(BWV1014~1019)、ヴァイオリンと通奏低音のための2曲のソナタ(BWV1021とBWV1023)、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(BWV1022)が収録されています。

ヘーバルトは、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスやモザイク・カルテットでの活動でよく知られている、1956年、ウィーン生まれのヴァイオリン奏者。ハッキネンは、1976年生まれのフィンランドのチェンバロ奏者で、このブログではミッコ・ペルコラとのガンバ・ソナタを紹介ずみです。全9曲の収録順はBWVの番号順ではないのですが、ここでは番号順に楽しむことにして、ロ短調の第1番(BWV1014)からきいていきます。

CD : AE-10236(AEOLUS)

AE-10236

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復活節前第4日曜日(四旬節第3日曜日)にきくのは、ひさびさのカンタータで、この日のための「罪に手むかうべし」です。音源は、バッハの同カンタータとバッハの先輩たちのモテットなどを収録したアルバム。BCJとの共演もあるマシュー・ホワイト(カウンター・テナー)と、アレクサンダー・ヴァイマン指揮のテンポ・ルバートによる2011年の録音です。ホワイトたちの演奏時間は、全曲でも9分52秒と10分を切る速さ。このブログでも紹介したロバート・キングの旧録が、第1曲のみで10分11秒だったので、テンポのちがいが顕著です。

CD : ACD2 2668(ATMA Classique)

ACD2 2668

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フィンランドのチェロ奏者マルック・ルオヤラン・ミッコラによる「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」。2013年と2014年に録音されたアルバムから収録順にきいており、今日は掉尾に収録されているソナタの第3番(BWV1005)を楽しみます。編曲はルオヤラン・ミッコラ本人で、原調ハ長調をヘ長調に移調しています。移調のほかはわずかな変更にとどめているようです。チェロでの「無伴奏ヴァイオリン」は、なれないせいもあってか、ときおり違和感を感じさせますが、この第3番はチェロとの親和性もよく、じゅうぶん楽しむことができます。なお、使用楽器は、チェロがバラク・ノーマンによる1700年ごろの楽器、そして弓はルイス・エミリオ・ロドリゲス・カリントンの2013年製です。

CD : CKD 548(Linn Records)

CKD 548

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今週のバッハは、フィンランドのチェロ奏者マルック・ルオヤラン・ミッコラによる「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を楽しんでいます。今日これからきくのはソナタの第1番(BWV1001)。ルオヤラン・ミッコラは、原調のト短調をハ短調に移調・編曲し演奏しています。チェロはバラク・ノーマン(ロンドン)による1700年ごろ製で、弓はルイス・エミリオ・ロドリゲス・カリントン(ハーグ)の2013年製です。

CD : CKD 548(Linn Records)

CKD 548

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