昨日、ようやくすべてをききおえた、ロバート・レヴィンの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」(CD92.116)。チェンバロ、クラヴィコード、オルガンを、曲ごとに弾きわけた演奏は、なかなか楽しめるもの。いつもチェンバロできいている曲を、クラヴィコードやオルガンできくと、またちがった雰囲気を味わえ、一部の曲は、チェンバロより相性がよく思えたりもします。
レヴィンというと、モーツァルト。演奏実践としては、ホグウッドとの一連のピアノ協奏曲でみせるフォルテピアノ奏者、学術研究としては、レクイエムなどの校訂者、がまず想起されます。もちろん、チェンバロ奏者として、バッハのチェンバロ協奏曲の録音もあるわけなのですが、リリングとのものだったので、バッハ演奏については、あまり注目していませんでした。
平均律のCDにしても、チェンバロ、クラヴィコード、オルガンと、弾きわけているのでなければ、レヴィンの演奏と出会うこともなかったかも。このブログで、平均律の第1巻をきくにあたり、レヴィンの演奏を選んだのは、そうした経緯もあってのことです。平均律の第2巻では、前記の3楽器に加え、フォルテピアノも弾きわけているレヴィン。こちらもレヴィンの演奏できこうかな……。