京都は今日もすっきりしない曇天です。すごしやすい気温なのはよいのですが、こちらの頭までどんよりしそうです。さて、今日きくのは、「1台のチェンバロのための協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1053」から復元された協奏曲。
BWV1053の復元については、その特定がむずかしいらしく、変ホ長調のオーボエ協奏曲が有力のようですが、ヘ長調のフルート協奏曲なども候補で、手持ちCDのなかには、変ホ長調のヴィオラ協奏曲に復元されたものもあります。
これからきくのは、オーボエ奏者ブルース・ヘインズの復元による、オーボエ・ダモーレ協奏曲版。ヘインズの復元では、失われた原曲が転用されたカンタータ楽曲を参考にしながらも、とくにシチリアーノは新全集版とはかなりちがっています。
ヘインズとパート1人のアンサンブル(ヴァイオリン2部、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、チェンバロ)の演奏は、とても美しいもの。とくにヘインズのオーボエ・ダモーレは、独特の味わいがあり、音楽と楽器の音色に酔わせてくれます。
CD : ACD22158(ATMA Classique)