降誕節第1日にきくのは、トン・コープマンたちによる「いと高きところには神に栄光あれ」(全3曲)です。このBWV191は、バッハの晩年、1743年から1746年にかけて初演されたとみられ、どの曲もロ短調ミサ曲のグローリア(全12曲)から転用されています(したがって歌詞はラテン語)。第1曲はグローリアの第1曲の合唱曲をそのまま。第2曲は同第4曲の二重唱で、歌詞をドクソロジア(小栄唱)の前半「父と子と聖霊に栄光あれ」に代え、音楽を短縮。第3曲は同第12曲ですが、歌詞がドクソロジアの後半「はじめにありしごとく……」となったことにともない、音楽にもかなり手がくわえられました。コープマンたちの録音は1999年。独唱はカロリン・シュタム(ソプラノ)とポール・アグニュー(テノール)で、管弦楽と合唱は、アムステルダム・バロック管弦楽団・同合唱団です。
CD : CC 72221(Challenge Classics)