毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これから楽しむのは、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツによる無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番(BWV1004)。ゴルツの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ集」(2017/2018年録音)をはじめてきいたとき、想像より、すっきり、さらり、としていると感じたのですが、このパルティータも同じです。とくに気負うようなところもなく、さりげなさが印象にのこりました。ピリオド楽器の奏者たちも、グスタフ・レオンハルトやニコラウス・アーノンクールの世代にように、さまざまな無理解と戦う必要がなくなったことも大きいのでしょう。もちろん、ゴルツが経験とともに円熟味をましてきたということもあるかと思います。もっとも、チャッコーナなど、大上段にふりかぶった演奏を好むむきには不満があるでしょうが。

CD : AP176(Aparte Music)

AP176

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今週きいているのは、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツによる「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ集」(2017/2018年録音)。パオロ・アントーニオ・テストーレのヴァイオリンを駆って録音したこのアルバムを、番号順(収録順)に楽しんでいます。これからきくのはソナタ第2番(BWV1003)。ゴルツの演奏は、グラーヴェはあまり重さを感じさせることなくゆったりとひきすすめ、つぎのフーガはきびきびと、というふうに、もともとの緩急をよりいっそう対照的にひきわけています。

CD : AP176(Aparte Music)

AP176

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今日これからきくのは、昨日に続きゴットフリート・フォン・デア・ゴルツによるヴァイオリンで、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番(BWV1002)です。音源は2017/2018年に録音されたCD(「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ集」)で、おそらく、ゴルツにとってははじめてのソロ・アルバムだと思われます。使用楽器は、パオロ・アントーニオ・テストーレが1720年ごろに製作したヴァイオリンです。

CD : AP176(Aparte Music)

AP176

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今週きいていくのは、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツによる「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ集」です。ゴルツは1964年生まれのドイツのヴァイオリン奏者。フライブルク・バロック・オーケストラ(FBO)で音楽監督を務め、バッハ作品の録音活動はFBOとのもので占められています。なので、おそらくソロでの録音はこの「無伴奏」がはじめて。今日から番号順(収録順)にきいていくことにし、まず第1番を楽しみます。録音は2017/2018年。使用楽器は、ミラノの名工パオロ・アントーニオ・テストーレのヴァイオリン(1720年ごろの製作)です。

CD : AP176(Aparte Music)

AP176

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顕現節後第3日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「すべてはただ神の御心のままに」です。このBWV72は、1726年1月27日に初演された全6曲からなるカンタータ。第1曲は峻厳な合唱曲で、オーケストラのすべるような導入から、モンテヴェルディ合唱団のひきしまった歌がわきあがります。独唱者は、ジョアン・ラン、サラ・ミンガルド、スティーヴン・ヴァーコー。オーケストラは、イングリッシュ・バロック・ソロイスツで、録音は2000年です。なお、第1曲は、のちにト短調ミサ曲(第2曲のグローリア)に転用されました。

CD : 463 582-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 582-2

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今週きいてきたのは、カサンドラ・ルックハルトたちによる「Johann Sebastian Bach Sonatas with Viola da gamba and Harpsichord」。このCDには、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタをはじめ、ガンバをフィーチャーした楽曲が収録されており、その収録順にきいてきました。これから楽しむのは、CD掉尾におかれた「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」。ピアノ編曲などで有名なBWV659ではなくBWV660で、ここでは3声のうち上声部をオーボエがにないます。オーボエはアルフレード・ベルナルディーニ、ガンバはルックハルト、チェンバロはピーテル・ディルクセン。オーボエが装飾された定旋律を吹くなか、ガンバとチェンバロが渋く中低声部をささえ、バッハの家庭演奏会でもこのような演奏がみられたかもしれません。

CD : KTC 1365(ETCETERA)

KTC 1365

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今日これから楽しむのは、今週きいている「Johann Sebastian Bach Sonatas with Viola da gamba and Harpsichord」(2007年録音)から、ガンバ・ソナタの第3番です。演奏はこれまでどおり、ヴィオラ・ダ・ガンバがカサンドラ・ルックハルト、チェンバロがピーテル・ディルクセン。使用楽器はそれぞれ、ジョン・プリングルの1987年製(ギヨム・バーベイにもとづく)とセバスティアン・ヌニェスの1996年製(ヨハネス・ルッカースにもとづく)です。

CD : KTC 1365(ETCETERA)

KTC 1365

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これからきくのは、チェンバロのためのニ短調のソナタ(BWV964)です。今週きいているのは、ヴィオラ・ダ・ガンバをフィーチャーした作品が収録された「Johann Sebastian Bach Sonatas with Viola da gamba and Harpsichord」ですが、このソナタのみ、ピーテル・ディルクセンの独奏です。音楽は無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番を編曲(バッハではなく他者の手になる可能性)したもので、編曲にあたっては原曲のイ短調からニ短調に移調されています。使用楽器はセバスティアン・ヌニェスの1996年製(ヨハネス・ルッカース)で、録音は2007年です。

CD : KTC 1365(ETCETERA)

KTC 1365

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夕べのひとときにきくのは、アンドレア・ファルコニエーリ「甘美な調べ(La suave Melodia)」。なぜこの曲をきくのかというと、いまきいているカサンドラ・ルックハルトとピーテル・ディルクセンがメンバーのアンサンブルがラ・スアヴェ・メロディア(甘美な調べ)というつながりです。

ファルコニエーリは、1585年もしくは1586年のナポリ生まれの音楽家(リュート奏者)で、1656年に生地で亡くなりました。「甘美な調べ」は、ナポリ宮廷楽長時代の1650年に出版された曲集(ここではFalconieriではなくFalconieroと綴られています)に収録されたもので、「Violin solo」と通奏低音のための楽曲。

ざんねんながら、ルックハルトたちのアンサンブルは、この曲を録音していないようなので、かわりにマリーナ・ボネッティ(アルパ・ドッピア)とディエゴ・カンタルーピ(キタローネ)の録音を選びました。「オルフェウスの竪琴」(MV Cremona MVC 005-018)というCDにおさめられており、出版譜の指定楽器とはちがいますが、とても美しい演奏です。

野外からきこえてくる小鳥のさえずりとのコラボは、癒やしの時を提供してくれますし、この曲のほかにも、美しい佳品が多数収録されており、お気に入りのCDのひとつです。なお、「甘美な調べ」は同じテーマによるコッレンテとのセットですが、この演奏では省略されています。

MVC 005-018

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今週きいているのは、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のカサンドラ・ルックハルトたちによる「Johann Sebastian Bach Sonatas with Viola da gamba and Harpsichord」です。2007年録音のCDには、ガンバをフィーチャーした楽曲が6曲収録されていますが、これからきくのは、ガンバ・ソナタの第2番(BWV1028)。チェンバロはオランダの奏者であるピーテル・ディルクセン、ガンバはアメリカの奏者ルックハルトです。使用楽器は、チェンバロがセバスティアン・ヌニェスの1996年製(ヨハネス・ルッカースにもとづく)で、ガンバはジョン・プリングルの1987年製(ギヨム・バーベイにもとづく)です。

CD : KTC 1365(ETCETERA)

KTC 1365

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昨日からききはじめた、カサンドラ・ルックハルト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)たちによる「Johann Sebastian Bach Sonatas with Viola da gamba and Harpsichord」(2007年録音)。今日これからきくのは、収録順どおり、ガンバ・ソナタ第1番(BWV1027)です。チェンバロはピーテル・ディルクセン、ガンバはルックハルト(二人はともにラ・スアヴェ・メロディアのメンバーでも)。昨日のトリオ・ソナタに参加していたアルフレード・ベルナルディーニは、ここではもちろん不参加です。

CD : KTC 1365(ETCETERA)

KTC 1365

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今週きいていくのは、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、カサンドラ・ルックハルトたちによる「Johann Sebastian Bach Sonatas with Viola da gamba and Harpsichord」です。このCDには、ガンバ・ソナタ3曲(BWV1027~BWV1029)のほか、オルガン用のトリオ・ソナタ第4番(BWV528)とオルガン・コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(BWV660)、そしてチェンバロ用のソナタ(BWV964)が収録されています。

CD表題のとおり、チェンバロ独奏のBWV964をのぞき、すべてガンバとチェンバロが編成されており、ガンバ・ソナタ以外の2曲は原曲の初期稿を再構成(ピーテル・ディルクセン)しての演奏です。これからきくのは、収録順どおりトリオ・ソナタ第4番を原曲とする初期稿。オーボエ・ダモーレ、ガンバ、チェンバロという編成での演奏で、奏者はそれぞれ、アルフレード・ベルナルディーニ、ルックハルト、ディルクセン。録音は2007年です。

以下、使用楽器の一覧です。
オーボエ・ダモーレ:アルフレード・ベルナルディーニの1988年製(ヨーハン・ハインリヒ・アイヒェントップフ)
ヴィオラ・ダ・ガンバ:ジョン・プリングルの1987年製(ギヨム・バーベイ)
チェンバロ:セバスティアン・ヌニェスの1996年製(ヨハネス・ルッカース)

CD : KTC 1365(ETCETERA)

KTC 1365

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顕現節後第2日曜日にきくのは、モントリオール・バロックによる「わが神よ、いつまで、ああいつまでか」です。このBWV155は、1716年1月19日に初演されたカンタータで、全5曲は、レチタティーヴォ、アリア(二重唱)、レチタティーヴォ、アリア、コラールという構成。しみじみとした佳曲なのですが、録音は多くありません。ここできくモントリオール・バロックは、このカンタータの歌唱部をOVPPで録音(2010年)しており、終曲のコラールも4人で歌われます。なお歌手は、モニカ・マウハ、フランツィスカ・ゴットヴァルト、チャールズ・ダニエルズ、ハリー・ファン・デル・カンプ。演奏のとりまとめは、チェロのスージー・ナッパー(音楽監督)と、オルガンのエリック・ミルンズ(指揮)がおこなっています。

CD : ACD2 2668(ATMA Classique)

ACD2 2668

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これからきくのは、ピーター・ゼルキンによる「ゴルトベルク変奏曲」です。ピーターは1947年生まれのアメリカのピアノ奏者。いうまでもなく、父はルドルフ・ゼルキン、母もアドルフ・ブッシュの娘(ヴァイオリン奏者)ということで、才能にめぐまれいることはたしかでしょうが、背負うものもたいへんそうです。ピーターの「ゴルトベルク変奏曲」は、1965年、1986年の録音もありますが、これからきくのは1994年の録音(RCA Victor 09026 68188 2)。この録音、己の力をもてあました若者の、年をかさねて熟した、才能と思慮の結実というところでしょうか。

09026 68188 2

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昨日からきいている、フェデリコ・コッリのバッハ(Chandos Records CHAN 20079)。昨日はニ長調のパルティータ第4番(「クラヴィーア練習曲集 第1部」)でしたが、今日はイタリア協奏曲(「クラヴィーア練習曲集 第2部」)です。イタリア協奏曲をピアノでの演奏するばあい、2段の鍵盤ではなく、右手と左手のみで協奏曲の対比を表現することになります。第2楽章のアンダンテではこの対比が極端で、その冒頭、ピアニッシモの左手を耳を澄ましてきいているところに右手の旋律がフォルテで入り、ちょっとびっくりさせられます。第3楽章での疾駆ともども、イタリアの奏者らしいといえるかもしれません。使用楽器はスタインウェイのモデルD。録音は2018年です。

CHAN 20079

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