毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからきくのは、フィリップ・ジャルスキーとフライブルク・バロック・オーケストラによる「われは満ち足れリ」。このブログでは、原則、カンタータは教会暦にあわせてきいていますが、このBWV82はマリアの潔めの祝日(2月2日)のためのカンタータなので、今日はイレギュラーなききかたになります。ジャルスキーの歌唱は、いつもながらの美声なのですが、このカンタータを歌うには低域が弱すぎるところがあります。一昨日のジェラール・レーヌと同じで、バッハとの相性はよくありません。ききどころは、オーボエのアン・カトリン・ブルッヘマンで、第1曲ではなかなかきかせてくれます。

CD : 9029592533(ERATO)

9029592533

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今日これからきくのは、いわゆる世俗カンタータ、「わしらの新しいご領主に」(農民カンタータ)です。音源は、昨年このブログで「おしゃべりはやめて、お静かに」(コーヒー・カンタータ)を楽しんだ、ターフェルムジーク(リーダーはジーン・ラモン)によるアルバム。歌手は、スージー・ルブラン(ソプラノ)、ブレット・ポレガト(バリトン)。ちょっと都会的なのですが、ポレガトの熱演もあって、けっこう楽しめます。録音は1999年です。

CD : FL 2 3136(ANALEKTA)

FL 2 3136

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これからきくのは、ジェラール・レーヌたちによる「いざ打てかし、願わしき時の鐘よ」です。レーヌは、1956年生まれのフランスのカンターテナー歌手。色香が匂いたつような歌唱できき手を魅了する、とても艶やかな声のもち主です。そういうこともあってか、バッハの録音はあまりありません。音源であるアルバム(2001年録音)は、おそらくレーヌをフィーチャーした唯一のアルバム。アンサンブルはイル・セミナリオ・ムジカーレで、これからきくBWV53のほか、BWV54、そして、ヨーハン・ミヒャエル、ヨーハン・クリストフの両バッハの作品が収録されています。なお、BWV53は、バッハではなく、ゲオルグ・メルヒオル・ホフマンの作品と考えられています。

CD : E 8873(Astrée)

E 8873

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今日は待降節第1日曜日。つまり今日から新しい教会暦(2017年度)がはじまります。これからきくのは、もちろん、その待降節第1日曜日のためのカンタータで、「喜び勇みて羽ばたき昇れ」。このBWV36は、1731年12月2日に初演された、第1部4曲、第2部4曲からなる作品です。歌詞には、マルティン・ルターの有名なコラール、「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」が、第2曲(第1節)、第6曲(第6節)、第8曲(第8節)でもちいられています。音源は、鈴木雅明とBCJのアルバム。4声部の合唱はパート3人(独唱者をふくむ)、オーケストラは15人という編成です。

CD : BIS-SACD-1861(BIS Records)

BIS-SACD-1861

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アメリカのオルガン奏者(生まれはイギリス)、エドガー・パワー・ビッグスによるオルガン用トリオ・ソナタ(SONY CLASSICAL SBK 60290)。ビッグスの弾くのは、めずらしくもペダル・チェンバロ。しかし、完全習熟という感じではなく、楽章によって、でき不できがまちまちです。しかも、モダンの楽器なので、響きの魅力も乏しいものになっています。それでも、1966年という録音年を考えると、その挑戦は貴重で、それなりに楽しめます。これからきくのは、最後の第6番です。

SBK 60290

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辻荘一著の『J.S.バッハ』は、1982年、岩波書店から刊行された古典的バッハ本。「岩波新書で『バッハ』を世に問うてからすでに二七年が経過し」、「筆者のバッハ観も変化した」ため、改めて世に問われたのがこの『J.S.バッハ』です。バッハの生涯とその以前以後を追ったコンパクな評伝といえ(序論、第1章から第7章)、さらに「バッハの宗教心をたずねて」という補論も掲載されています。この補論の「神秘主義への共感」はなかなか興味深く読みことができます。なお、「辻荘一・三浦アンナ記念学術奨励金」(第1回から第5回までは「辻荘一記念学術奨励金」)は著者の名を冠した賞で、「キリスト教芸術研究上の功績を記念し、キリスト教音楽またはキリスト教芸術領域の研究者を奨励するため、1988年に設置されました」(立教大学)。受賞者には、礒山雅、樋口隆一、三宅幸夫、小林義武といった、著名なバッハ研究者が名を連ねています。

J.S.バッハ

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アメリカのオルガン奏者、エドガー・パワー・ビッグスが、ペダル・チェンバロを弾いて録音したオルガン用トリオ・ソナタ(SONY CLASSICAL SBK 60290)。今週は、このアルバムを収録順(番号順)にきいており、これからきくのはソナタ第5番です。手さぐり状態でペダル・チェンバロを弾いているような演奏が多いのですが、この第5番はなかなか。とくに第1楽章は推進力もあって楽しめます。録音は1966年です。

SBK 60290

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アメリカのオルガン奏者、エドガー・パワー・ビッグスによる、オルガンのためのトリオ・ソナタ(SONY CLASSICAL SBK 60290)。ビッグスは、この録音ではペダル・チェンバロを弾いており、モダンの楽器とはいえ貴重な録音をのこしてくれました。これからきくのは、ソナタ第4番。ペダル・チェンバロでの録音は、ビッグスにとってはどうも手さぐり状態だったと思われ、この第4番もやや精彩に欠く印象があります。

SBK 60290

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エドガー・パワー・ビッグスが、ペダル・チェンバロを弾いて録音したオルガン用トリオ・ソナタ(SONY CLASSICAL SBK 60290)。今週は、このアルバムを番号順(収録順)に楽しんでいます。今日きくのは第3番。ビッグスの演奏は、オルガンのときとはちがい、ちょっと手探りという感じがありますが、この第3番などは気品があってまずまずでしょうか。楽器はモダンのそれなので、音色は電子楽器のよう。録音は1966年です。

SBK 60290

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昨日からききはじめた、エドガー・パワー・ビッグスによるオルガン用トリオ・ソナタ(SONY CLASSICAL SBK 60290)。ビッグスはオルガンによるバッハを多数録音していますが、このアルバムはペダル・チェンバロを弾いての録音(1966年)で、当時としては貴重な挑戦だったといえると思います。ただし、ビックスのペダル・チェンバロは、いわゆるモダンの楽器ですので、響きの美しさでいえば歴史的な楽器に劣ります。今日きくのは、第2番です。

SBK 60290

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今週きいていくのは、エドガー・パワー・ビッグスによるオルガン用のトリオ・ソナタ(SONY CLASSICAL SBK 60290)です。オルガン用といっても、ビッグスが弾くのはペダル・チェンバロ。バッハは、子弟の日常のオルガン練習には、おそらくペダル・チェンバロも使わせていたでしょうから、ありえた楽器選択といえると思います。今日から番号順にきいていきますので、これからきくのは変ホ長調の第1番です。なお、ビッグスの弾くペダル・チェンバロは、いわゆるモダンのそれ。録音は1966年です。

SBK 60290

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三位一体節後第26日曜日にきくのは、カール・リヒターたちによる「目を覚まして祈れ! 祈りて目を覚ましておれ!」(ARCHIV PRODUKTION 439 394-2)です。このBWV70(1723年11月20日初演)は、二部からなるカンタータ。第1部(7曲)、第2部(4曲)ともに、終曲にはコラール(第7曲はクリストフ・デマンティウス、第11曲はクリスティアン・カイマン)が配されています。リヒターたちの録音は1977年、1978年で、独唱者は、エディト・マティス、トゥルデリーゼ・シュミット、ペーター・シュライヤー、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ。管弦楽と合唱は、いつものように、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団です。

439 394-2

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今週のバッハは、リチャード・エガーとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(AAM)による「ブランデンブルク協奏曲集」(2008年録音)を楽しんできました。このアルバムを第1番から番号順にきいてきて、これからきくのは最後の変ロ長調の第6番(BWV1051)です。ここでのAAMは8人編成で、低音楽器として楽譜には明記されていないテオルボがくわえられています。

CD : HMU 907461.62(harmonia mundi)

HMU 907461.62

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リチャード・エガーとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージックによる「ブランデンブルク協奏曲集」。今日これからきくのは、ニ長調の第5番(BWV1050)です。独奏は、フルートがレイチェル・ブラウン、ヴァイオリンがパヴロ・ベズノシウク、そしてチェンバロはもちろんエガーです。トゥッティはパート一人で、ギターが加えられています。

CD : HMU 907461.62(harmonia mundi)

HMU 907461.62

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リチャード・エガーとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(AAM)が、2008年に録音した「ブランデンブルク協奏曲集」(AAMとしてはクリストファー・ホグウッドとの1984年の録音もあります)。今週は、そのエガーとAAMとのアルバムを番号順にきいており、これから楽しむのはト長調の第4番です。独奏者は、ヴァイオリンがロドルフォ・リヒター、リコーダーがロバート・エーリックとアンティエ・ヘンゼルです。トゥッティはパート一人です。

CD : HMU 907461.62(harmonia mundi)

HMU 907461.62

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