毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週きいてきたのは、ズビグニェフ・ピルフが2023年に録音した「Bach Romantique」。このアルバムには無伴奏チェロ組曲のヴァイオリン編曲が収録されており、編曲したのは19世紀のヴァイオリン奏者、フェルディナント・ダヴィットです。使用楽器も19世紀初期のフランスのヴァイオリン(ガット弦)で、なかなかおもしろい企画のアルバムですね。そのアルバムから収録順にきいてきて、今日これから楽しむのは残る1曲、無伴奏チェロ組曲第6番(BWV1012)。ほかの組曲はすべて移調されていましたが、この第6番のみは原調のままです。ダヴィットの編曲は、当時のバッハ理解や解釈がどのようなものであったか、その一端を知ることができる貴重なもの。ただし、ダヴィットのじっさいの演奏(演奏の芸術性)がどのようなものであったかについては、いまとなっては楽譜から推測するしかありません(ピルフの演奏はその推測の一助になります)。

CD : ACD 337(Accord)

ACD 337

コメント ( 0 )




購入した本が未紹介のまま、どんどん溜まってしまっています。これから紹介する、音楽之友社から刊行された久保田慶一著の『バッハ』もそんな中の1冊。この『バッハ』は「作曲家◎人と作品」シリーズとして、2021年に発刊されたコンパクトなバッハ本。新書サイズに、生涯篇、作品篇、資料篇の300頁をこえる情報がぎっしり詰まっており、きわめて有用です。しかも、「最新の研究をできる限り反映させることに努め」(「はじめに」)たということで、バッハ・ファン必携の本だといえます。

久保田慶一『バッハ』

コメント ( 0 )




ポーランドのヴァイオリン奏者、ズビグニェフ・ピルフの演奏できいている無伴奏チェロ組曲。6曲の組曲が収録されたアルバム「Bach Romantique」は2023年の録音で、そこから収録順に楽しんでいます。今日くのは無伴奏チェロ組曲第2番(BWV1008)。ヴァイオリン編曲はフェルディナント・ダヴィットで、この第2番は原調のニ短調からイ短調に移調されています。ピルフの使用楽器は、19世紀初期のフランスのヴァイオリン(ガット弦)。ピッチはa1=432Hzです。

CD : ACD 337(Accord)

ACD 337

コメント ( 0 )




今日きくのはズビグニェフ・ピルフの「Bach Romantique」から、ヴァイオリン編曲の無伴奏チェロ組曲の第1番(BWV1007)です。編曲は19世紀のヴァイオリン奏者、フェルディナント・ダヴィットで、楽譜をみるとじつに細かな指示が記入されており、一部は音がかえられています。ピルフは演奏にあたり、ダヴィットの出版譜だけでなく、当時の教則本などを参考にしたとのことです。録音(2023年)に使用されたのは、19世紀初期のフランスのヴァイオリン(ガット弦)で、ピッチはa1=432Hzです。

CD : ACD 337(Accord)

ACD 337

コメント ( 0 )




今週きいているのは、ポーランドのヴァイオリン奏者、ズビグニェフ・ピルフが2023年に録音した「Bach Romantique」です。アルバムに収録されているのは6曲の無伴奏チェロ組曲。もちろんピルフはヴァイオリンで録音しているわけですが、めずらしいのがフェルディナント・ダヴィット編曲によって演奏しているところです。これから楽しむのは録順どおり、無伴奏チェロ組曲第5番(BWV1011)。この第5番の編曲には、バッハの手になるト短調のリュート組曲(BWV995)も存在します。

CD : ACD 337(Accord)

ACD 337

コメント ( 0 )




昨日からききはじめた、ズビグニェフ・ピルフの「Bach Romantique」(2023年録音)。ポーランドのヴァイオリン奏者が、無伴奏チェロ組曲(フェルディナント・ダヴィット編曲)に挑戦したアルバムで、ひねりの効いた趣向を楽しめます。今日きくのは収録順どおり、無伴奏チェロ組曲第4番。使用楽器は19世紀初期のフランスの楽器(ガット弦)で、ピッチはa1=432Hzです。

CD : ACD 337(Accord)

ACD 337

コメント ( 0 )




今週きいていくのは、ズビグニェフ・ピルフの「Bach Romantique」です。このアルバムには「Johann Sebastian Bach’s Cello Suites arranged for solo violin by Ferdinand David」と副題されているように、19世紀でもっとも影響力のあったヴァイオリン奏者のひとり、フェルディナント・ダヴィットがバッハの無伴奏組曲をヴァイオリンのために編曲した6曲の組曲を収録。ポーランドのヴァイオリン奏者ピルフは、6曲をダヴィットにピリオドな演奏で6曲を録音しており、これから楽しむ無伴奏チェロ組曲第3番(BWV1009)から、アルバムの収録順どおりにきいていきます。使用楽器は19世紀初期のフランスの楽器(ガット弦)で、ピッチはa1=432Hz。録音は2023年です。

CD : ACD 337(Accord)

ACD 337

コメント ( 0 )




これから楽しむのは、エサ・ペッカ・サロネンロサンジェルス・フィルハーモニックの「Bach Transcriptions」(SONY CLASSICAL SK 89012)から、ト短調のフーガ(小フーガ)です。アルバムの録音は、バッハ没後250年を直後にひかえた1999年。アルバムからはすでに6声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)をきいており、さらに「小フーガ」を楽しむことにしました。編曲はレオポルド・ストコフスキーです。

SK 89012

コメント ( 0 )




今日これから楽しむのは昨日に続き、グレゴール・マイヤーの「The Kreutzbach Organs」から。きくのはハ短調のプレリュードとフーガ(BWV546)で、録音にもちいられているのは表題どおりクロイツバッハ・オルガンです。ただし、昨日と同じクロイツバッハ・オルガンながら、建造者などはことなります。このプレリュードとフーガでマイヤーの弾いているのは、ライプツィヒ近郊の町、ヴィーデラウのヨハネ教会のオルガン(1831年、ウルバン・クロイツバッハが建造した、手鍵盤、足鍵盤ともに1段のオルガン)。録音は2022年です。

CD : GEN 24862(GENUIN classics)

GEN 24862

コメント ( 0 )




今日と明日きくのは、グレゴール・マイヤーの「The Kreutzbach Organs」です。このアルバムは表題どおり、クロイツバッハ・オルガンを弾いての録音で、収録曲から今日はト短調のファンタジーとフーガ(BWV542)をきき、明日はハ短調のプレリュードとフーガ(BWV54)きく予定。これからきくファンタジーとフーガでは、マイヤーはヨハンゲオルゲンシュタットの町教会のオルガン(1872年製、リヒャルトおよびベルンハルト・クロイツバッハが建造)を弾いており、録音は2022年と2023年におこなわれています。マイヤーは1979年生まれのドイツのオルガン奏者、合唱指揮者(ゲヴァントハウス合唱団など)です。

CD : GEN 24862(GENUIN classics)

GEN 24862

コメント ( 0 )




今日これからきくのは、ジュリア・トリンチュクによる「Sobre el amor y la eternidad」から、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番(BWV1005)です。トリンチュクは1997年生まれのドイツのギター奏者。アルバムはいまのところ配信のみで提供されているようで、バッハのソナタ第3番のほか、マヌエル・デ・ファリャ、アントニオ・ホセ・マルティネス・パラシオスの作品が収録されています。ソナタ第3番はもちろんギター編曲なのですが、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ3曲から1曲を選ぶにあたり、ソナタ第3番を選択するのはめずらしいかと。Spotifyだとアルバムの配信は2024年3月1日から。録音時期は不明ですが、Youtubeには2020年10月4日投稿の「Julia Trintschuk plays Johann Sebastian Bach BWV1005 Largo on a 1958 Ignacio Fleta Classical Guitar」(表題にもあるようにイグナシオ・フレータの1950年製のギターでの演奏)の映像があります。

Sobre el amor y la eternida

コメント ( 0 )




昨日に続き今日もきくのは、武久源造が1997年に録音した「鍵盤音楽の領域 vol.5」。このアルバムは「バロックの終焉」と副題されており、その副題にふさわしく、バッハの3声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)をはじめ、ジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ、ジャン・フィリップ・ラモー、アントワーヌ・フォルクレ、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品が収録されています。これからきくのは「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」所収のプレリュードとフーガ第22番(BWV891)。武久が弾いているのは、久保田彰の1996年製のチェンバロ(18世紀のフランドル様式)です。

CD : ALCD-1022(ALM RECORDS)

ALCD-1022

コメント ( 0 )




今日と明日きくのは、武久源造の「鍵盤音楽の領域 vol.5」から、2曲のプレリュードとフーガです。2曲はともに「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」に所収されたもので、第18番(BWV887)と第22番(BWV891)。今日きくのは第18番。録音は1997年で、使用楽器は久保田彰の1996年製のチェンバロ(18世紀のフランドル様式)です。

CD : ALCD-1022(ALM RECORDS)

ALCD-1022

コメント ( 0 )




三位一体節後第12日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「わが魂よ、主を頌めまつれ」(Hänssler CLASSIC CD 92.140)です。このカンタータ(BWV69a)は1723年8月15日に初演。全6曲からなっており、第1曲、第3曲、第5曲は、1748年の市参事会員交代式のための同名のカンタータ(BWV69)に転用されました。

リリングたちの録音は1999年で、カンタータの初期稿などを集めたアルバムに収録されています。管弦楽と合唱はシュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとゲヒンゲン・カントライ。アルバムの録音年代が新しいため、歌手の世代も若返り、ジビラ・ルーベンス(ソプラノ)、アンケ・フォンドゥング(アルト)、マルクス・ウルマン(テノール)と、当時30歳前後のドイツの歌手ばかりです。

CD 92.140

コメント ( 0 )




今日これからきくのは、イゴール・レヴィットの「Igor Levit Fantasia」(Sony Classical 19658811642)から、半音階的幻想曲とフーガです。レヴィットは1987年、ロシア生まれのピアノ奏者。1995年に移住したハノーファーを活動拠点としており、アルバムの録音もそこで2023年におこなっています。アルバムにはバッハのほか、フランツ・リスト、アルバン・ベルク、フェルッチョ・ブゾーニの作品を収録。また、アレクサンドル・ジロティ編曲のエール(管弦楽組曲第3番)も収録されています。

19658811642

コメント ( 0 )



« 前ページ