ヴォルフガング・リュプサムの演奏で楽しんでいる「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。これからきくのはプレリュードとフーガ第20番(BWV889)で、弾いているのはこれまでと同じく、キース・ヒル製とみられるリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)です。神秘的な感じがするプレリュードも、フーガの鋭く、切迫するような感じも、チェンバロとはことなってそれほどでもありません。テンポのおそさゆえ(とくにフーガ)なのか、響きも関係しているのか、とにかくおもしろい演奏です。
CD : CR2.3350(Counterpoint Records)