毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日からしばくのあいだ楽しむのは、ファンタズム
CD「The Well-Tempered Consort Ⅰ」(2019年録音)です。表題は、ふつう「平均律クラヴィーア」と訳される「Das Wohltemperierte Clavier」(英語だとThe Well-Tempered Clavier)のもじりのようで、直訳すれば、「うまく調律されたクラヴィーア」ならぬ「うまく調律されたコンソート」ということでしょう。「よく鍛錬されたコンソート」という意味をふくんでいるのかもしれません。

ファンタズムはイギリスのヴァイオル(ヴィオール)・コンソート。メンバーは、ローレンス・ドレフュス、エミリア・ベンジャミン、ジョナサン・マンソン、ハイディ・グレーガーマルック・ルオヤラン・ミッコラで、これにリアム・バーンが参加して録音がおこなわれました。収録曲は20曲ですが、きいていくのは、作品の一部となる7曲をのぞいた13曲で、収録順のとおりに楽しみます。

今日まずきくのは、シンフォニア第9番(BWV795)を原曲するヴァイオル・コンソート編曲(原曲ヘ短調をニ短調に移調)。ここでの奏者は、ドレフュス(トレブル)、マンソン(テナー)、ルオヤラン・ミッコラ(ベース)です。なお、このシンフォニアはCDの2曲目にあたり、1曲目は3声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)です。第20曲、つまりCD末の6声のリチェルカーレともども、今回は割愛しています。

CD : CKD 618(Linn Records)

CKD 618

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今週ここまできいてきたのは、マティアス・ヘフスとドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによる「Bach Trumpet Concertos」(Berlin Classics 0301305BC)。2019年に録音されたCDには、6曲のトランペット協奏曲が収録されており、第1楽章のみの「イタリア協奏曲」をのぞいて、収録順にきいてきています。今日これからきくのはニ短調の協奏曲で、原曲はクラヴィーア独奏のための協奏曲(BWV974)。この協奏曲も昨日と同じように、編曲はアレッサンドロ・マルチェッロのオーボエ協奏曲にさかのぼります。ヘフスの編曲もバッハからでなく、ヴィヴァルディやマルチェッロからでもよかったのでしょうが、CD表題のように「バッハ」でまとめたかったもかもしれません。ヘフスのトランペットはさすがにうまく、楽器の魅力をじゅうぶん味わえます。ただし、ドイツ・カンマーフィルの演奏スタイルとヘフスではややことなる感じで、ちぐはぐな印象もあります。

0301305BC

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今日これから楽しむのは、マティアス・ヘフスとドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによるへ長調のトランペット協奏曲(Berlin Classics 0301305BC)。ここでの協奏曲の原曲はチェンバロ独奏のためのヘ長調の協奏曲(BWV978)ですが、バッハの協奏曲は、さらにアントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第3番にさかのぼります。録音は2019年です。

0301305BC

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これからきくのは、マティアス・ヘフスのトランペット、ザラ・クリスティアンのヴァイオリン、そしてドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによるニ長調の協奏曲(Berlin Classics 0301305BC)。原曲は2台のチェンバロのための協奏曲第1番ですが、これを再構成したオーボエとヴァイオリンのための協奏曲といったほうがわかりやすいかもしれません。クリスティアンは1990年生まれの若い奏者で、ドイツ・カンマーフィルのコンサートマスターを務めています。録音は2019年です。

0301305BC

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昨日からききはじめた、マティアス・ヘフス(トランペット)とドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの「Bach Trumpet Concertos」(Berlin Classics 0301305BC)。今日これからきくトランペット協奏曲は、クラヴィーアのためのニ長調の協奏曲(BWV972)を原曲とするもの。原曲はヴィヴァルディの作品3第9番からの編曲なので、ヘフスの協奏曲は二重の編曲ということになります。録音は2019年です。

0301305BC

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今週楽しむのは、マティアス・ヘフスの「Bach Trumpet Concertos」(Berlin Classics 0301305BC)です。ヘフスは1965年生まれのドイツのトランペット奏者。ジャーマン・ブラスのリーダーとして知られる、優れた奏者です。CDには、バッハのトランペット協奏曲が5曲収録されていて(といってもすべて編曲)、そのほかに「イタリア協奏曲」の第1楽章も収録されていますが、こらは割愛して、収録順にまずト短調の協奏曲からきいていきます。この協奏曲はチェンバロ協奏曲第5番をヘフスが編曲したもの。共演はドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンです。

0301305BC

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復活節前第7日曜日(四旬節前日曜日)にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「汝まことの神にしてダヴィデの子よ」(BWV23)です。このカンタータは、「イエス十二弟子を召し寄せて」(BWV22)とともに、バッハのトマス・カントル採用試験として、1723年2月7日に初演されたカンタータ(クリストフ・ヴォルフによると、説教前にBWV22、説教後にBWV23とのこと)。このBWV23はBWV22とは対照的に、峻厳な気分につらぬかれており、初稿の3曲に追加された第4曲のドイツ語「アニュス・デイ」によるコラール・ファンタジーともども、来る受難節をはっきり想起させます。鈴木たちの録音は1998年。第1曲の二重唱を歌うのは、鈴木美登里と米良美一で、オーボエはアルフレード・ベルナルディーニと三宮正満です。

CD : BIS-CD-991(BIS Records)

BIS-CD-901

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これから楽しむのは、ポリーナ・オセチンスカヤによる「イタリア協奏曲」です。オセチンスカヤは1975年生まれのロシアのピアノ奏者。「イタリア協奏曲」が収録された「Polina Osetinskaya Bach and Scarlatti」(Melodiya MEL CD 10 02602)は、2019年に録音されたものです。CDの収録曲は、同年生まれのバッハとスカルラッティ(ドメニコ)のみで構成され、ここでは、バッハの9曲中から「イタリア協奏曲」を楽しむことにしました。ちなみに、オセチンスカヤにはYoutubeにチャンネル「Polina Osetinskaya」があり、バッハとスカルラッティのPV動画がアップロードされています。

MEL CD 10 02602

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今夕これからきくのは、オーボエのアラン・フォーゲルと、チェンバロのパトリシア・マビーによるト短調のオーボエ・ソナタ。原曲は同調の「オブリガート・チェンバロとヴァイオリン(フルート)のためのソナタ」ですが、その真作性には疑義がもたれています。二人による録音は、すでにきいている「アラン・フォーゲルたちによる『オーボエ・ソナタ ト短調』」と同じく、「Bach's Circle」(DELOS DE 3214)に収録されているもの。録音年は明記されていませんが、1998年をさほど遡らない時期だと思われます。

DE 3214

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先週後半からきいてきた、ピーテル・ヤン・ベルダーによる7曲のトッカータ(2017/2018年録音)。これからきくのは残る1曲で、ト長調のトッカータ(BWV916)です。このトッカータはこれまできいた6曲とはやや趣向が異なり、3部分構成の協奏曲風の楽曲。中間にあたるアダージョはイタリア風の甘美な音楽で、前後の快活さと対照的な味わいがあります。ベルダーの楽器は、ティトゥス・クライネンの2014年製チェンバロ(ルッカースの1624年製にもとづく)です。

CD : 96059(BRILLIANT CLASSICS)

96059

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これからきくのは、ピーテル・ヤン・ベルダーによるト短調のトッカータ(BWV915)。このトッカータ、おおまかにいえば、前半がトッカータ、後半がフーガという構成ですが、前半はさらにこまかい変化に富んだ部分からなっています。後半は跳ねるような主題のフーガが主体で、曲末でトッカータ部分がもどってきます。

CD : 96059(BRILLIANT CLASSICS)

96059

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ピーテル・ヤン・ベルダーのチェンバロで楽しんでいる、7曲のトッカータ(2017/2018年録音)。先週後半から番号順(収録順)はきいており、これからきくのはホ短調のトッカータ(BWV914)です。若々しく躍動するフーガは、ベルダーの個性にもあっており、とてもおもしろくきくことができます。使用楽器は、ルッカースの1624年製にもとづく、ティトゥス・クライネンの2014年製チェンバロです。

CD : 96059(BRILLIANT CLASSICS)

96059

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これから楽しむのは、ピーテル・ヤン・ベルダーによるニ短調のトッカータ(BWV913)。このトッカータもやはり即興的な趣があり、それにフーガ、トッカータ、さらにフーガと続き、ひとつの曲で2度トッカータとフーガが楽しめる構成となっています。ベルダーの弾くのは、ティトゥス・クライネンの2014年製チェンバロ(ルッカースの1624年製にもとづく)。録音は2017/2018年です。

CD : 96059(BRILLIANT CLASSICS)

96059

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復活節前第8日曜日(四旬節前第2日曜日)にきくのは、ゲルハルト・ヴァインベルガーによる「主よ、われらを汝の御言葉のもとに留めたまえ」(BWV1103)です。いつもならオルガン・コラールではなく、同日のための同題カンタータあたりをきくところ。しかし、いろいろあって「ノイマイスター・コラール集」所収の「主よ、われらを汝の御言葉……」をきくことにしました。ヴァインベルガーが弾くのは、フランツィスクス・フォルクラントによる、トレヒテルボルン(ドイツのゴータ州)のボニファティウス教会のオルガン。このオルガンの竣工年は資料によって相違がありますが、ここでは解説書どおり1769年としておきます。録音は1998年です。

CD : 999755-2(cpo)

999755-2

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一昨日からきいているピーテル・ヤン・ベルダーによる「トッカータ集」(2017/2018年録音)、今日これからきくのはニ長調のトッカータ(BWV912)です。いかにもトッカータらしい即興的な走句ではじまる音楽で、いくつかの部分が連なっていき(とちゅうのフーガは嬰ヘ短調)、疾風怒濤のトッカータでとじられます。ベルダーの楽器は、ティトゥス・クライネンの2014年製チェンバロ(ルッカースの1624年製にもとづく)です。

CD : 96059(BRILLIANT CLASSICS)

96059

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